初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

カラー・リバーサルフィルム

2012年07月31日 22時34分45秒 | Weblog


ファッション雑誌のモデル撮影では

4×5判ののビューカメラか

ブローニー6×6判のハッセルブラッド

を使ってフィルムは

リバーサルカラーフィルムでした




カラーリバーサルは撮られたモデルさんの服装や

顔色など微妙な色の具合がフィルム上に

固定されます





色の具合が大事なカタログ撮影もカラーリバーサルでした



印刷会社はリバーサルフィルムの4×5判か

ブローニー判の大きなサイズの

フィルムでしか受け付けてくれませんでした




フィルムの性能が上がるにつれて

35ミリリバーサルフィルムを

印刷会社は受け付けてくれるようになりました



カラーネガフィルムは印刷会社にとって

問題外でした。








冨士フォトコンテスト

2012年07月30日 22時56分56秒 | Weblog


銀塩フィルムのカラーリバーサル、ネガカラー、

8ミリ映画全盛のころ毎年、冨士フィルムは

冨士フォトコンテストを行っていました



私のカラースライドが地区入選で発表会が

大阪中之島ABCホールでと招待状が来ました



ABCホールは大阪中之島の

フェスティバルホールの

地下にありました



このホールは、ABCラジオの公開番組

収録用のホールで収容人数600人の

こじんまりしたホールでした



舞台に映画用のスクリーンを設置して

客席、中程にスライドプロジェクターと

8ミリ映画の映写機が並んでいました



8ミリ映画のグランプリ作品(ドキュメンタリー)の

上映から始まりました

… … …

母子家庭で育った娘が

晴れて結婚式を迎えます

式は自宅で行われました

娘が長年、馴染みの家を離れるシーンで

花嫁姿の娘さんの頬を泪が一筋ツーッと流れました

しかもその娘さんのクローズアップを

スローモーションでの表現です

8ミリ映画作者の感性にあらためて

感動しました。



私は、35ミリカラースライドの部

関西地域の入選でした

大きなスクリーンに私の

カラースライドが大勢のなかで

拡大上映されるのに

感激しました









スライド・ビュアー

2012年07月29日 22時52分36秒 | Weblog


写真はプリントされた印画紙を

手にとって眺めるものと思っています



リバーサルカラーはダイレクトプリントで

それにネガ・ポジ方式のカラーフィルムで

昔からの白黒(モノクロ)プリントに

カラーまでプリントに焼き付けられて

写真はやっとプリント時代になりました



リバーサルカラーが紙焼きの時代になっても

リバーサルカラーを現像処理に出すと

カラースライドにしますか?

ストリップ(6駒の長さ)にしますか?

とカメラ店で聞かれます

私はカラースライド仕上げにしていました



現像処理から返ってきたカラースライドを=

簡単にチェックできるスライドビュアーが

ありました



このスライドビュアーは

単2×2から4本の電池で

豆電球を点灯し

カラースライドの裏から照らして

それを大きな四角い凸レンズで

カラースライドを拡大して

見る簡単な道具でした



薄暗い部屋にスクリーンをセットして

カラースライドをプロジェクターで

投射する大げさな段取りを

すっかり忘れて遠ざかっていました









写真展

2012年07月28日 21時38分05秒 | Weblog


カラー作品の展覧会は

リバーサルカラーを

ダイレクトプリントに仕上げるのが相場でした

… … …

リバーサルダイレクトプリント作品に

ネガ・ホジプリントの作品もぼちぼち

出品されるようになりました

… … …

いずれもカラープリントは半切

ワイド半切、全紙などに仕上げられて

きな額縁に入れて展示するスタイルが

覧会では一般的で現在もそのようです



カラーネガフィルムは

リバーサルフィルムに比べて

ラチチュードがずいぶん

広いフィルムです



リバーサルフィルムは

露出補正、±0、3でかなり

仕上がりに影響します

カラーネガは露出補正を±2ほど

変化させないと効きません



カラーネガフィルムは

微妙な露出補正が効かないので

ハイ・アマチュアカメラマンに

嫌われたのでしょうか



カラープリントが全盛を迎えて

リバーサルフィルムをスライドにして

プロジェクターで映写(投影)する

機会が少なくなりました。






続・インター・ネガ

2012年07月27日 22時57分49秒 | Weblog


リバーサルカラーフィルムで撮られた作品を

ダイレクトプリントで仕上げて展示するのが

展覧会の主流になってきました




三条河原町にムツミ堂本店(カメラ)がありました

ムツミ堂の向かいに朝日会館、カトリック教会があります

三条河原町の交差点を東に行くと五十三次の終点

三条大橋があります



かって京都三条河原町のムツミ堂本店の

ギャラリーで安岡孝治氏の展覧会がありました



安岡氏は朝日から

比叡山、比良山へ沈む夕陽まで

また真冬の雪の風景など滋賀県琵琶湖の

四季が長年のテーマです



全倍以上の大きな作品が並んでいました



たまたま安岡氏が会場におられました



リバーサルフィルムを原板に

4×5(しのご)のインターネガを介して

プリントしていると伺いました



大きな4×5のインターネガを使うのは

仕上がった作品の粒状性と鮮鋭度を

意識したと話されていました



バックシートで裏打ちされた作品群は

すばらしいものでした



作品の仕上げに

リバーサルフィルムの

ダイレクト・プリントに

されなかったのはなにかほかに

理由があったのでしょう











ダイレクト・プリント

2012年07月26日 21時09分45秒 | Weblog


リバーサルカラーのダイレクトプリントが

現れてリバーサルフィルムの色彩が忠実に

印画紙に再現されるようになりました



ダイレクトプリントの出現で

今まで白黒作品が主流だった写真展に

カラー作品が多くなってきました



展覧会の白黒作品は

パネル張りが主流でした



カラープリントはバライタ紙ではなく

RCペーパーでしたから

写真のサイズに合わせて窓を開けた

マスクをかけて

パネルに直接貼り付けて(襖張りではなく)

いました。



いつからかワイド半切、全紙の

カラープリントをガラス入りの

大きな額縁で展覧会で

展示するようになりました



その額縁のガラスが会場の照明やいろんな反射が

映り込んだり、カラー作品をガラス越しでの観賞を

嫌って

カラープリント作品にプリント裏打ちシート

(バックシート)を貼って

作品(印画紙)をシャキッとさせて

額縁のガラスを外して会場に飾る

スタイルも生まれました



モノクロ(白黒)作品もバライタ印画紙から

RCペーパーになって

額縁スタイルの展示になりました



モノクロ作品のパネル張りは

展覧会から姿を消しました。









チバクローム

2012年07月25日 20時32分22秒 | Weblog


ネガ・ポジ方式のカラー写真の出現で

私はリバーサルカラーから

ネガ・ホジ方式の

カラーを多く使うようになりました



現像されたカラー・ネガを見ると

オレンジ(アンバー)色のベースに

明暗が反転しています






ネガを見て何となく適正露出かどうか

わかる程度でそれ以上はわかりません



結局、同時プリントのサービス判を

見ないと色や人物の表情は

わかりませんでした



またカラーネガは厳密に

被写体の色彩、明暗が

どうなっているのか

わかりません

暗室マンのセンスで処理されます



一方、リバーサルカラーはインターネガで

印画紙にプリントしていました



そこへダイレクトプリントと称して

チバクロームが現れました



このダイレクトプリントは

リバーサルフィルムの色彩や明暗を

見た通り忠実に印画紙に再現すれば

良いのです












インター・ネガ

2012年07月24日 16時19分04秒 | Weblog


当時のプロ、アマチュアの写真展は

白黒(モノクロ)の作品だけでした

印画紙はRCペーパー(樹脂)はまだ無く

パライタ紙のプリント、パネル張り

の作品が主流でした



カラーはリバーサルだけでしたが

いつからかネガ・ポジ方式の

カラーフィルムが発売されました



カラーリバーサル・フィルムで

撮影した作品(透明陽画)を

現像所(プロ・ラボ)で

カラー・ネガに複写します



このカラーネガをインターネガと

呼んでいました



このインターネガをカラーポジ印画紙に

プリントして作品にするカラー作品が

モノクロのパネル張り黒白作品に混じって

展覧会に展示され始めました



このインターネガは

仕上がり作品が全紙サイズの

場合は大きな4×5判サイズで



四つ切りサイズに仕上げるときは

35ミリ判のインターネガを

作ってそれからカラーポジにプリントして

展覧会出品の作品を作っていました

… … …

原板になるリバーサルカラーが35ミリ判でも

6×6判でも、仕上がり作品のサイズによって

インター・ネガのサイズが決まっていたようです











オートフォーカス・プロジェクター

2012年07月23日 18時59分00秒 | Weblog


ここで当時使っていた

マイ・ブロジェクターを



スライドキャリヤーを手動で操作する

エルモの機械を使っていました



プロジェクターの底に三脚のねじ穴が

ありました

機械を取り付けた三脚の

エレベーターを上下させて

光軸をスクリーンのセンターに

簡単に合わせられました



スクリーンはスタンド付きの

反射効率の良いビーズスクリーンでした



次にキャビンの

オートフォーカスプロジェクターを

購入しました



プロジェクターで最初の1コマを

スクリーンに映写(投射)します

そこで映写レンズの鏡胴を手で操作して

ピントを調節します。一度ピントを合わせると

それ以後、映写するカラースライドのピントを

自動的に合わせてくれるのです



フィルムメーカーの違ういろいろなカラースライドを

連続して投射するとカラースライドの厚みに

よってピントがずれます、スライドチェンジした

途端に、機械が自動的にピントをサッ…追っかけてくれました












ツィンレンズ・プロジェクター

2012年07月22日 21時16分51秒 | Weblog


アメリカのホームパーティで

スクリーンに投射する

スライドショーが

その夜のハイライト

だったのでしょうか



スクリーンに投射される

カラースライドの画面転換に色々の

工夫が考案されました



スライドプロジェクターに

映写レンズ2本を並行につけた

ツィンレンズプロジェクターがありました



2本のレンズに対応する

スライドキャリヤーがそれぞれあります



2本のレンズをそれぞれA、Bとすると

まずAレンズに対応するカラースライドを

映写しています



そしてAレンズから、Bレンズにデゾルブします

Aレンズの対応のスライドからBレンズ対応の

スライドに画面が混ざりながらスムースに切り替わる

構造です



カラー写真を見るには

リバーサルフィルムで撮影して

カラーブロジェクターで

映写するしか方法がありませんでした



やがてカラーネガ・ポジ方式の

カラー写真が現れます

長年の夢だったカラー写真をプリント印画で

見ることが出来るようになりました



写真は白黒でもカラーでもプリント印画を手に持って

見るものと思っています。