初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

ガスステート時代

2023年02月26日 19時14分18秒 | Weblog



日本でテレビ放送が始まったころの、

映画の音声、ラジオ放送、テレビ放送の

電子機器は真空管全盛時代でした …

つまりトランジスターは実用化前でした。

真空管使用機器をガスステートと云い

後のトランジスタ機器をソリッド・ステートと

呼ばれました。

ー ー ー

音声機器のテープレコーダーの

中を覗くとミニチュア真空管が

ズラリと並んでいます。

同じくテレビカメラ、そして

あとから登場する

ビデオテープレコーダーの中も

ミニチュア真空管がズラリ並んで

いました。

ー ー ー

真空管がズラリ並んで、電気が流れて

いると、それぞれの真空管のフィラメントが

小さくて赤く点灯している姿は可愛くて

綺麗でした …。





テレビスタジオと副調整室

2023年02月22日 20時04分12秒 | Weblog


前回は、テレビカメラのことを

書きましたが゛、テレビ放送は

スタジオだけではありません …

スタジオの隣に副調整室が続きます。

ー ー ー

スタジオの映像、音声を調整する

機材がズラリ並んでいます。

テレビカメラを調整するCCU、

カメラの映像を切り替えるスイッチャー

音声機材、テープレコーダー、

LPレコードを再生するプレイヤー

が、ほとんど国産品で占められて

いました。

ー ー ー

LPレコードを再生する

二連のターンテーブル、

オイルダンプアームとカートリッジは

すべてデンオン製の国産です。

ー ー ー

この副調整室で整えられた映像と

音声は次に主調整室に送られます。

この部屋の機材も国産品でした。



テレビカメラはすべて国産

2023年02月18日 19時51分06秒 | Weblog


映画撮影所に入社した私でしたが …、

考えるところが、あつて?放送局つまり

テレビ局へ転職しました。

私の転職の考えや、経緯に関しては

いずれ記しますが …

ー ー ー

テレビスタジオでは、

どんな機材が使われているか

興味津々でした。

まず、テレビスタジオの主役、

テレビカメラはなんと、東芝製の

国産です。そして装着のレンズは

日本光学のニッコールでした。

このレンズは35㍉カメラ用を

マウントを変更して装着されています。

ー ー ー

カメラのターレット盤には

4本レンズがそれぞれの焦点距離が

35㍉、50㍉、85㍉、135㍉です。

国産名レンズがズラリです。

私はすっかり嬉しくなりました。





テレビ業界の機材

2023年02月13日 19時55分59秒 | Weblog


戦後、日本はカメラやレンズに

優秀なものが誕生して、世界か

注目するようになってきました …

昔は、ドイツ製のカメラやレンズが

優秀というのが常識?でした。

ー ー ー

学生時代の私は日本製のカメラ、

レンズそして、暗室用品の引伸し機、

そのレンズなど全て国産品で揃いました。

そして、日本の普通写真界は国産品で整いました。

日本の写真界が国産品で溢れていたのに

日本の映画界の現場は何故か国産品が

観られませんでした。

ー ー ー

普通写真の道具がほとんど日本製なのに

動画の映画界は、なかなか日本製が

入れませんでした。

新しく動画の世界に登場したのが

テレビでした。

映画はフィルムで制作するのに

新しいテレビは、全て電気処理です。

この同じような動画の世界ですが、

後発のテレビ時代の到来で、現場で

使用する機材に、日本製つまり

国産の機材が入ってきました。




日本映画機材の謎

2023年02月08日 19時30分16秒 | Weblog


戦前の日本映画界の

映画機材は全て

舶来、つまり輸入品でした。

ー ー ー

戦後、日本の光学メーカーは

力をつけて、普通写真つまり

スチールのカメラやレンズは

素晴らしいものでした。

日本のカメラは世界に輸出

されました。

ー ー ー

普通写真のカメラ、レンズ、

そして暗室用品の引き伸ばし機、

そのレンズ、印画紙、現像薬品、など

写真の世界はすべて、国産品で

占められました。

ー ー ー

しかし、戦後の日本の

撮影所の機材は相変わらず

輸入品でした。

カメラはアメリカのNCミッチェル、

フランスのパルボ …

ドイツのアリフレックスなど。

国産レンズで優秀な富士フィルムの

シネクリスターなど作られたのに …

レンズも輸入のエクターや

バルターなどでした。





日本映画機材は輸入品

2023年02月01日 22時08分56秒 | Weblog


新しいワイド画面映画の

ビスタビジョン方式は

撮影するフィルムの画面が

今までの標準サイズの倍ですから

カメラの構造も、全く新しいものに

なりました。

ー ー ー

今までの日本映画の撮影機の

標準機がNCミッチェルでした。

この新しいビスタビジョン撮影機も

ミッチェル社が作りました。

ー ー ー

日本映画製作の撮影所の機材は

すべて輸入機材で占められていました。

撮影機はもとより附属のレンズ

録音機材も輸入品でした。