プロが露出計を使って仕事をするようになって,
露出計内臓カメラも色々工夫がなされます。
一眼レフカメラは、焦点距離の違うレンズを交換して使います。
レンズによって通ってくる光線の量は微妙に違います。
レンズのF値は、レンズの口径と焦点距離の比率をFで表したに過ぎませんから,
メーカー、焦点距離が違っても開放絞りF1.4レンズの明るさは
同じ明るさのはずです。
しかし、焦点距離や製造会社の違いで,レンズの光の量は微妙に違います。
一眼レフの内蔵露出計では,撮影レンズを通った光TTL(スルー・ザ・レンズ)を
計りますから,露出に誤差はありません。
露出の決める方法でも,平均測光、スポット測光,マルチパターン測光、
評価測光などとあります。
これで、露出は理論的には誤差がありません。
しかし、露出の適否は、撮影したカメラマン,
原稿として受け取る編集マンなどで写真の評価は決まります。
いくら機械的に正確な露出も,個性や好みで、暗い色調、
明るい色調と好みが分かれます。
それで、露出に幅を持たせるために,オート・ブラケットというのがあります。
露出計の指示の+1,-1などの幅で,5枚ほど連写するような構造です。
露出を微妙に変化させながらモータードライブで
「バチッ,バチッ,バチッ,バチッ,バチッ,」
と、
銀塩カメラの一眼レフでは,
フィルム36ex 280円
フィルム現像代 600円
として、1枚…24円で24円×5カット=120円となります。
アマチュアには、デジタル一眼レフが出現するまで,
モータードライブでの仕事は物いりでした。
… … …
フィルムに適正露出はOKとなりますが、
写った被写体の色彩の再現性が問題です。
それを確認するのに,コダックからカラー・パッチがあります。
それを被写体の一部に置いて撮影します。,
プリントで,カラー・パッチの色彩が再現できれば,
色の再生に間違いがないということになります。
カタログ写真で,カメラマンとクライアントで争いの原因の
商品のスカーフと仕上がったカタログ写真のスカーフの色が
微妙に違う。などです。
カラーテレビのカラー・バー(テスト・パターン)
カラーテレビでも,放送前の中継回線や、VTR番組の頭に,
テストパターン(カラーバーと言います)を1分間,挿入して,
色彩再現に注意を払っています。