写真説明;今日は久しぶり雨の朝でした。
ここしばらく雨がなかったので散歩道の途中の
寺ケ池の水は減っていました。
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私の現役時代、町の図書館に関心がありませんでした。
私は定年退職で毎日が日曜日になりました。
これからは図書館を利用しようと決心しました。
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図書館は,小学校運動場の脇に地味にこじんまりと建っていました。
我が町に立派な市立図書館ができました。
もう7年になります。
総合文化施設の建物でビルの地下,一階,二階が図書館です。
地下は利用されなくなった本を格納する書庫です。
一階が子供用絵本,雑誌類,新聞等。
二階は専門書や小説が並んでいます。
その一画に岩波文庫から,小説の文庫まで文庫本の棚があります。
その棚で,いつも空いている一角がありました。
気になって,調べてみますと,佐伯泰英(さえきやすひで)の
時代小説文庫のコーナーでした。
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経歴を調べると,
1971年より74年までスペインに滞在。
のち、スペインと闘牛を題材にしたノンフィクションや、
スペインや南米など、スペイン語圏を舞台にした冒険小説や
国際謀略小説を中心に良質のミステリー小説を数多く執筆するが、
日本人になじみの薄い土地を舞台にしたせいか思うように売れず、
ヒットに恵まれないまま1998年頃には仕事の依頼が激減。
廃業寸前の窮地に立たされます。
この時、編集者から時代小説か官能小説の執筆を
勧められた(その言葉のニュアンスから、
事実上の廃業勧告に近かった)こともあり、
作家として生き残りを図るべく、時代小説への転身を決断する…とあります。
「密命」残月無想斬りを読んでみました。
豊後相良藩(ぶんごさがらはん)の江戸下屋敷が、
謎の黒装束の一団に襲撃された。
正室麻紀の方(まきのかた)への攻撃もさることながら,
彼女の乳母刀祢(うばとね)への凶刃(きょうじん)は首筋を抉(えぐ)っていた。
なぜ正室ではなく乳母に止(とど)めを?
吉宗(よしむね)の八代将軍宣下(せんげ)を翌日に控えての一大事件。
藩留守居役の金杉惣三郎(かなすぎそうざぶろう)は、
刀祢の過去を探るうち将軍家をも呑み込む恐るべき陰謀に突き当たった!
大迫力「密命」シリーズ第二弾!
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登場人物は
金杉惣三郎(かなすぎ そうざぶろう)
元・豊後相良藩士。「かなくぎ惣三」(字が下手で金釘流であったため)、
「ふぬけ」と馬鹿にされていたが、
実は相良の龍と呼ばれた直心影流の達人で秘剣「寒月霞斬り」の使い手。
六尺を超える長身で、無精髭を生やしている。
藩主の密命により身分を隠して江戸に潜む。
(第一巻)温和・謹直な人物で、名誉や栄達を望まず、
生活も極めて簡素。
前妻あやめとの間に清之助とみわの一男一女
、後妻となるしのとの間に次女結衣をもうける。
金杉清之助(かなすぎ せいのすけ)
金杉惣三郎とあやめ(故人)の長男。第一巻初出時では6歳。
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この本を読み終わるころには佐伯泰英の「密命」シリーズの
ファンになっていました…。