初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

携帯電話のカメラ

2012年08月31日 19時07分33秒 | Weblog


私は血糖値をコントロールするために

毎日、運動療法で散歩をしています



あるとき散歩の途中で下血してしまいました



家族は心配して私に携帯電話を持たせました

退職している私には携帯電話で

仕事や友人との連絡の必要ありません



ただ散歩の途中で

ひっくり返ったときの用心です

幸い、今日まで携帯電話の

お世話になっていません



ツーカー関西の二つ折りの電話です

この携帯電話に200万画素の

カメラが付いていました



この携帯電話で初めてデジタルカメラを

手にしました

小さな液晶画面がファインダーです

シャッターを切ると

小さなマイクロSDカードに記録されます



馴染みのカメラ店で、携帯電話のカメラの

プリントサービスを始めました

携帯電話のマイクロSDカードを

店頭のディスプレーから

プリントを注文…



また、撮影現場から、映像ファイルを

メールに添付してカメラ店に送信すると

翌日、L判に仕上げてくれました











続・暗室ワーク

2012年08月30日 18時45分40秒 | Weblog


親しい写真作家の個展に参りました



展覧会は全部カラー作品で

額装されていました



幸い会場に作家がおられて

制作の動機や苦労話を伺いました



モノクロ時代

暗室ワークの素晴らしい作家でした



カラーになってからこの作家も暗室ワークが

無くなってしまいました



その写真作家と会話で

「撮り終わったカラーフィルムを

ラボ(現像所)に出して

受け取って発表して終わり」



モノクロ時代には

フィルム現像で処方の吟味や

慎重な現像処理

引伸しプリントでは

あらゆるテクニックを使って

自分の世界を築いてこられました



暗室ワークを見学したい

作家の一人でした



カラー時代になって

暗室作業しないで

人任せで作品を作っている

これで作家といえるのだろうか

と嘆いておられました











暗室ワーク

2012年08月29日 21時44分58秒 | Weblog


街の写真クラブに

属していたころの話です

毎月、月例会はお寺の本堂で

行われていました



月例会の夜、本堂の広い畳の間に

四つ切りの白黒(モノクロ)写真が

ずらりと並べられます



四つ切り作品群の中で

素晴らしい仕上げの作品(写真)があります

私はいつもその人の作品を見るのが楽しみでした



から白まで素晴らしいグラデーションで

ほれぼれする仕上がりでした



空の部分の焼き込み、覆い焼きなど

どんな道具を使ったのか、

どんな処方の現像液をつかったのか



1度その人の暗室にお邪魔して

暗室ワークを見学したかった人でした



とても暗室に入れてもらえないでしょうが

いまだに気になる人でした








続・ブラックボックス

2012年08月28日 18時22分25秒 | Weblog


私の人生で、趣味がブラックボックス化

したものが多くありました。



高校時代(60年ほど前)仲間内で真空管ラジオを

作るのが流行りました



毎月の小遣いをためて半波整流管12F

出力管6P-W1、局発管6WーC5

中間周波増幅管6D6、毎月集めていった部品を

シャーシーパンチでシャーシーにソケット穴を開けて

パーツをハンダ付けして

5球スーパーラジオを組み立てました



東京の秋葉原、大阪の日本橋(にっぽんばし)

京都の四条寺町下。あたりはラジオ少年のメッカでした



やがて世の中が真空管時代(ガスステート)から

トランジスター時代(ソリッドステート)になって

ラジオや真空管アンプを作ることができなくなりました



そこへテレビ放送の開始で、

回路が複雑になって理解できなくなり

最初のブラックボックスが訪れました



山水のオーディオアンプ(トランジスター)を購入して

アンプに繋ぐスピーカーを

ナショナルの8P-W1(8インチ)か

三菱のダイヤトーンにするかの選択と

アンプはプッシュプルA1級しか

理解できませんでした



レコードプレーヤーからアンプを通って

バスレフのスピーカーボックスまで

全くのブラックボックスになってしまいました











ブラックボックス

2012年08月27日 21時18分04秒 | Weblog


モノクロ写真からカラー写真時代になって

暗室作業ができなくなりました



よほどの金持ちか写真に情熱のある人は

立派なカラー暗室で楽しんでいたのでしょうが



撮影したカラーフィルム(リバーサル、カラーネガ)は

カメラ店か街のラボ(ラボラトリー=現像所)に出して

仕上がりを受け取るだけです



カメラ店に置いてあるカラー自動現像機の構造というか

機械の中がどうなっているのか見たいと思いましたが

忙しく稼働中の機械の構造は知りようがありません



自動現像機で使用する現像液や

定着液は業者から持ち込まれて

古くなった廃液は

また業者が引き取っていきます



カメラでシャッターを切って、

フィルムをラボに出してから

仕上がりを受け取るまでの

あいだは全くブラックボックスに

なりました










カラーネガフィルムの液温

2012年08月26日 18時38分09秒 | Weblog


高温のネガフィルム現像の失敗は

そのとき使用した定着液にあったようです



現像でゆるんだエマルジョンを引き締める

明礬の入った硬膜定着液を使用していました




NGのときの硬膜定着液には硬膜が強いという

薄い水色のクロム明礬を使ったのが

原因だったのかもしれません



黒白フィルムの現像は

コダックのトライXをASA400で撮影して

増感性のある微粒子現像液「ブロミクロール」を

水で3倍に薄めて液温27℃、15分現像が私の標準に

なりました



白黒フィルムからカラーネガフィルムを

使うようになって現像処理は

出来なくなりました



なじみのカメラ店でカラー自動現像機を

眺めながら何気なく現像液の液温を尋ねると

なんと37℃と云うのです



37℃とは、一寸したぬるめの風呂です

カラーネガフィルムのエマルジョン(膜面)は

丈夫になったものです










フィルム(ニトロセルローズ製)

2012年08月25日 22時51分45秒 | Weblog


ここでモノクロフィルムの構造を一寸

… … …

感光材料をガラス板に塗布したものが

乾板(かんぱん)ですが、ガラスですから

割れやすいのに対してロールフィルムの発明は

映画の発明になりました。



最初フィルムの材料(ベース)は

ニトロセルローズ(セルロイド)

でしたから引火すると爆発する危険物でした





ある時、自宅、風呂の焚き口に20フィートほどの

生フィルム(ニトロセルローズ製)を

突っ込んでマッチで火をつけて

すぐに焚き口を閉ざすと「ボーッ」と凄い音と

風圧を感じてビックリしたことがありした



セルロイド製の映画フィルム原板を

大量に保存していた京都下加茂撮影所の

フィルム倉庫が大火災になり

貴重な映画原板を無くしたことがありました



これを機にフィルムは

ニトロセルローズから

難燃性のアセテートになり、

そしてポリエステルになります

このポリエステルをベースに

感光材料(乳剤、エマルジョン)が

塗布されてフィルムはできます



モノクロの乳剤を塗布されたものが

モノクロ(白黒)フィルム

カラーの乳剤を塗布したものが

カラーフィルムです



モノクロフィルムは

高い液温で現像処理をすると

エマルジョンが溶けます

と注意書きがありました

… … …

少し高い液温で現像した結果

レチュキレーション(蛙肌、縮緬皺)

のネガになったことがありました











続・液温(えきおん)

2012年08月24日 18時34分27秒 | Weblog


銀塩写真は光と化学処理の塊です

現像したネガフィルム(黒白)は

引伸機にかけて印画紙に露光します

そして印画紙を現像処理します



押し入れ暗室に現像液、中間浴、定着液の

入った3枚のバッドを並べます



フィルム現像液の液温と同じように

印画紙の現像液も20℃の液温に

保たなくてはなりません



アメリカの一般家庭ならば

20℃が室温ですからそのままで

使用できますが

日本の家屋ではそうもいきませんでした



押し入れ暗室の現像バッドには

温度計(液温計)を入れてあります



夏は20℃をはるかに超えています

冷蔵庫の氷をバットに2、3個直接

放り込みます

冬は、温度計を見ながらヤカンから熱湯を

直接バットに注いで液温をだいたい合わせました



バットに直接、熱湯や氷を放り込むと

厳密には現像液が薄まる理屈ですが

それより現像液が指定の液温より低いと

コントラストの低い沈んだ調子に上がりました











液温(えきおん)

2012年08月23日 19時47分43秒 | Weblog


撮影した銀塩フィルム(白黒)は、

現像液→中間浴→定着液→水洗→乾燥の

処理が必要です



このフィルム現像液を作るのに

処方を書いた本がありました



現像主薬のメトール、ハイドロキノン

から亜硫酸ソーダ、炭酸ソーダ、硼砂

ブロムカリと順番に

500CC位の温湯に溶いていきます

これら薬品が溶けたところで

水を加えて1000CCに

と書かれています



この現像液でフィルムを

処理(現像)するのですが

現像液の温度、液温(えきおん)は

20℃で現像時間は8分と書かれています



古い現像処方の本を見ると、液温は18℃でした

それが別の本ではいつの間にか20℃になっていました



この20℃の根拠を調べていくと

なんとアメリカの一般家庭の

平均室温だというのです



隙間風のある寒い勉強部屋で

火鉢に手をかざしながら

アメリカはすごいなあと感心していました











同時プリント

2012年08月22日 21時29分30秒 | Weblog



わが河内長野市に

カラー自動現像機を備えた

カメラ店が増えてきました



A店がフィルム(撮影済み)を

受け取って1時間で

同時プリント渡しの

スピード仕上げを

売り物にしました

… … …

また同時プリントL判仕上げは

一枚25円が相場でしたが

B店では一枚19円の廉価サービスを始めました



C店は、1時間スピード仕上げに

同時プリント一枚19円の

サービスにときどき

カラーネガフィルムを

1本つけてくれました




撮影済みの35ミリカラーネガフィルムは

パトローネから少し引き出したフィルム(リーダー)に

クリップを挟んで自動現像機に入っていきます



自動現像機(フィルム)は、発色現像→漂白→水洗

→定着→水洗→安定→乾燥の処理を

経てネガフィルムができます




次に印画紙に焼き付けです。プリンターの機械で

ベテラン店員がブラウン管のディスプレーを

見ながら焼き付けます。そして自動現像処理されて

プリントが出てきます



カメラ店でのカラーネガフィルム現像処理代

600円

カラー同時プリントL判代

19円

として

600円+(19円×24枚)=1056円

でした。



1056円÷24=44円

… … …

カラーネガフィルムで写真を撮ると

1回シャッターを切ると

44円かかることになります