初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

手ブレ補正レンズ登場

2018年06月30日 22時32分59秒 | Weblog


テレビ・ハンディカメラ用ズームレンズの

ブレ防止としてキヤノンがISと称して

試作されました。

試作レンズを使ってカメラをパンすると

映像が癖のある動きを見せて、どうも具合が

悪かった思い出があります。

いつの間にか、姿を消してしまいました。






私の趣味の写真では、銀塩フィルム一眼レフ時代

望遠レンズは200ミリでした。

200ミリレンズを使って写真を撮る場合で

カメラブレをおこさないシャッタースピードは

1/レンズの焦点距離…が限界と云われていたので

1/200秒です。それより遅いシャッターで

写真を撮る場合は、最低、一脚を使っていました

銀塩フィルム時代はフィルムのASA感度も低く

望遠レンズを使って写真を撮るには一脚が必需品

でした…

キヤノンから手ブレ補正レンズとして

IS(イメージ・スタビライザー)レンズが発売されました

… … …

テレビハンディカメラ用ズームレンズとして考案された

カメラブレ防止レンズ(動画用)がこんどは

写真用(静止画用)として再登場しました。






200ミリの望遠レンズで画像がブレない

最低シャッター速度は1/200秒でしたが

IS付き望遠レンズでは1/200秒より

二段、三段遅くまで使えることになりました

つまり、1/100秒、1/50秒など

遅いシャッタースピードで使えることに

なりました…








防振カメラ…ステディカム

2018年06月29日 22時31分19秒 | Weblog


テレビカメラの防振(ブレ防止)について

もう少し…

いま、FIFAワールドカップロシア大会

が放送されています

試合開始前グランドに両国選手がズラリと

並んで国歌斉唱が、行われます






斉唱する選手たちの大写しカットが

パンをしながら続いています

そのカットはブレもなく、安定した画面です

担当カメラマンはブレ防止装置の

ステディカムを使っていました。

スタジアムの広い画面の端っこにステディカムを

背負ったカメラマンを見つけました…

ほかのワールドカップ番組でもステディカムが

使われています。これらの大会の放送で必要条件なのかも

知れません…






防振装置のステディカムの研修に参加した

若いカメラマンに感想を聞いたことがありました

それほど重くはないのだが、腰に来るといっていました

趣味の動画カメラでも簡単な防振装置が発売されて

います…私はまだ、使ったことがありません














マラソン番組の防振雲台

2018年06月28日 22時29分44秒 | Weblog


当時、ENG用ズームレンズの

ブレ防止は試作で一応終わりました

しかし、ブレ防止のカメラはすでに

活躍していました…

スポーツ番組のなかで最もテレビに

向いているのが、マラソン、駅伝です

スタートからゴールまで、ブレ防止雲台に

セッティングしたカメラを積んだ中継車が

フォローしていきます…






ブレ防止雲台(防振雲台)にカメラをセットして

スイッチを入れると、ヒューンと音がして

しばらくしてカメラは安定します。

しかし、カメラを操作するには

リモコン操作になります。中継車に乗っている

カメラマンには中継車の振動が

伝わっています。

そのカメラマンの振動を絶縁するために

カメラ操作はリモコン操作になります…

… … …

防振雲台(ブレ防止)は妙な癖がありました

マラソンランナーが交差点で左折すると

カメラでとらえていたランナーが横の方へずれて

フレームアウトしてしますのでした…

ランナーが交差点にさしかかると中継車のカメラから

交差点の地上カメラに切り替えていました



その後、防振雲台が改良されて、妙な癖は

なくなりました。防振雲台はマラソンだけでなく

ニュースで緊急取材で活躍するヘリコプターにも

積んでいます。ヘリコプターの振動が画面にほとんど

伝わらず、カメラで被写体(事件現場)にズームイン

しても、画面の振動が感じられなくなりました…











ブレ防止ズームレンズ

2018年06月27日 21時42分39秒 | Weblog


テレビニュース番組の取材が

銀塩フィルムカメラからビデオカメラで

取材するENGになりました。

ビデオカメラは最初から14倍ズームレンズが

付いていました

ニュース取材はカメラマンがカメラを肩に乗せて

取材します。ズームアウトの広角側では

カメラブレが起きにくいのですが、

少しズームインして望遠側に近づくと

カメラブレが目立つようになります







キヤノンからENG取材用のズームレンズに

ブレ防止(IS?)を備えた試作品が

できました。早速、試用してみると

被写体をフォローするショットでは

画像は癖のあるある妙な動きをして

どうもうまくありません

結局、ブレ防止ズームレンズは実用化

されませんでした…

ズームレンズの望遠側で使う場合は

三脚を使うことになります

しかし、当時、国産で軽くて丈夫な

製品がなかなか見つかりませんでした





ニュース取材のENGカメラ用に

打って付けの三脚がドイツから入って

きました。黒っぽいザハトラー製と

イギリス、ビンテン製の灰色

三脚が入ってきました

 … …

フランス、ジッツオ製、

イタリア、マンフロット製など

が揃いました…









ENG取材のズームレンズ

2018年06月26日 21時56分37秒 | Weblog



テレビニュース番組は最初16ミリ

銀塩フィルムカメラ、フィルモ70DRで

したが、やがてニュース取材も

ビデオテープに録画するビデオカメラ取材、つまり

ENG(イー・エヌ・ジー)取材になりました






この電動ズームレンズは馴れないことも

原因があるのでしょうが、どうも使い勝手が

もうひとつで、私はマニュアル操作に下りて

右手でズームリングを回していました





ENG取材のズームレンズは最初の頃

逆光に弱く、画面の中に自動車のヘッドライトが

写り込むと、ハレーション、フレアが広がって

苦労しました。レンズの設計の改良か、

レンズのマルチコーティングなどで

逆光に強いレンズが現れました















京都府立植物園の温室で

2018年06月25日 21時32分16秒 | Weblog


真冬のある日、京都府立植物園の温室へ

趣味の写真で花を撮りに

出掛けたことがありました。

寒い冬で園内に人影はまばらでした

早速、温室に入りました

温室内に入るとすぐ、張り紙に眼が

止まりました。

張り紙には「温室内ではカメラのレンズの

曇りに気をつけてください!…」とあります

私は銀塩フィルムカメラにズームレンズという

装備でした






「レンズの曇りに…」の張り紙を見て

私は咄嗟に、テレビドラマで温水プールで

ズームレンズが湿気を吸い込んで使用不能に

なったことを思い出しました

テレビカメラ用ズームレンズも、

私のカメラのズームレンズも大小の違いは

あっても、同じような構造です






私は温室内の机にカメラをそっと置きました

ズームレンズのフィルターを見ると薄らと

細かい水滴で曇っていました。

約10分ほど、レンズのズームリングを触らない

ようにしていました

水滴が見えなくなってレンズが暖かい温室になじんでから

恐る恐るズームリングを

回したことを思い出しました…











ズームレンズのトラブル

2018年06月24日 19時42分04秒 | Weblog


ズームレンズのメンテナンスで

複雑なレンズの内部を見せてもらいました

大きなレンズ群の間をワイヤーでつながれた

摺動(可動)レンズがエンジンのシリンダー内の

ピストンのように前後に動きます

ズームシャフトを動かすと排気口から

空気がシューッ、シューッと聞こえます

ズーミング操作でレンズの排気口から

空気が出たり入ったりします

レンズのそばを飛んでいた蠅が吸い込まれて

しまうほど空気の流れが強烈です





連ドラ「君たちは魚だ」の水泳シーンで

温水プールへ深夜ロケーションしたことがありました

季節は真冬で、テレビカメラもズームレンズも冷え切って

います。とりあえず、温水プールのそばにカメラを

セッティングしました。

カメラ調整時に思わず冷え切ったズームレンズの

ズーミング操作をしてしまいました

そしてレンズは排気口から温水プールの湿度の高い空気を

思い切り吸い込んでしまいました

結果、ズームレンズの冷え切ったレンズ群は付着した

水滴で曇ってしまい、そのレンズは使えなくなってしまいました






単レンズも真冬に湿度の高い室内も持ち込むと

レンズが水滴で曇ることがありますが、

レンズの表面のみですから、レンズクリーニングティッシュで

拭えば解決しますが、ズームレンズは内部が曇りますから

厄介です…









ズームレンズのメンテナンスで…

2018年06月23日 21時48分25秒 | Weblog



私はズームレンズのメンテナンスに

よく立ち会いました…

別にどうしても立ち会わなくても

いいのでしたが。巨大な光学硝子の

塊のような、そして超高価な

ズームレンズの分解が見られるのですから

私はよく立ち会いました…

… … …

机の上にズームレンズを置いて

手際よくネジを外してどんどん分解して

いきます。レンズ群のネジ部分にけがき針で

印を付けていきます…

素人にはわかりませんが

分解していく手順がきまっているのでしょう…




ズームレンズはズーミングにつれて、

摺動(しゅうどう)レンズが鏡胴(きょうどう)内を

複雑に動きます。摺動レンズはワイヤーにつながれています

そのワイヤーを交換するのもメンテナンスのうちです

摺動レンズのまわりのグリース交換して一応メンテナンスは

終わります。




摺動レンズの表面のほこりを掃除するためにレンズクリーナーが

使われます。レンズクリーナー液は刺激臭が強いので

私はその場から離れることにしていました

再びレンズの組立が始まります。測定器もなく

分解時に、けがき針で印したマークを頼りに

仕上げるのですから、すごい技術です…






メンテナンスの技術さんは、組み上がった

ズームレンズを示しながら、レンズの中から

出てきましたと、二、三匹の蠅(はえ)を

見せてくれました

ズームレンズはズーミングでズームシャフトを

動かします。鏡胴内を摺動レンズがピストンのように

前後に動きます。

急激にズームシャフトを動かしたときに、レンズの

排気口の近くを飛んでいた不運な蠅が、吸い込まれて

しまったのでした…













テレビカメラ用ズームレンズのメンテナンス

2018年06月22日 22時31分40秒 | Weblog



テレビカメラ用の巨大なズームレンズは

値段も超高価です…

ズームイン・アウトで画角がいろいろ変化して

便利ですが、それだけにレンズ内部は

ズームイン・ズームアウトの操作につれて

可動レンズ群が複雑な動きをします…






テレビ用ズームレンズは数年ごとに

レンズに使用するグリースの交換や

可動レンズのワイヤーを交換する

メンテナンスが必要でした

ズームレンズは超高価なだけでなく

メンテナンスが時々必要というので

局の上層部は納得しづらかったようでした






メンテナンスの技術者は東京、朝一番の

新幹線で大阪へやって来ます

局内の中継控え室か事務棟の片隅で

光学硝子の塊のズームレンズの分解を

始めます…












ズームレンズの検収

2018年06月22日 06時50分03秒 | Weblog



ズームレンズで像面の樽型、糸巻き型歪みは

必ず発生するのでしょう…

テレビカメラ用のズームレンズでも

起こるはずですが、テレビ画面を見ていて

よくわかりません…






現在は知りませんが、私が現場に居たころは

巨大なテレビ用ズームレンズは超高価でしたから

メーカーは受注生産でした…

発注すると何ヶ月後に納入されます

レンズが出来上がると、メーカーから

何日に検収(けんしゅう)にお越しください…と

連絡が入ります






大宮(埼玉県さいたま市?)にあった

冨士寫真光機へズームレンズ

フジノンの検収に出掛けたことがありました。

映画の試写室のような広い部屋(暗室)に案内されると

完成したレンズがプロジェクターに取り付けられて

います。ズームレンズの後方からテストパターンが

大きなスクリーンに投射されます。






仕様表のデータと投射画面に従って、技術さんが

まず、ズーミングして焦点移動量は××。

樽型、糸巻き型歪みは××と説明してくれました,

業務用ズームレンズは

光学硝子の吟味や

設計の徹底的な追い込みなどで

歪みはほとんど見えません。