ちょこんと立ってみましょう。
これが一番疲れない立ち方です。
自分の立ち方や、座っている状態を一呼吸おいて、内観する癖をつけると、「あれ、つま先立ちの重心で立ってるぞ。。」と気づくことでしょう。
トイレやいすに座っている時も、かかとを浮かせてつま先を立てていませんか?
このような状態ですと、どしても上半身、特に肩首を力ませてバランスを取ろうとしてしまい、力みの抜けない立ち居振る舞いとなってしまいます。
私はこのように力んだ状態を「無意識のつま先立ち生活」と命名しています。
逆に言えば、この癖を取ると、疲れにくくなるのです。リラックスがしやすくなって、クオリティーオブライフがあがります。
ちょこんと立つ。。力まないで立つ。これは、小学校の時に強制的に教えられた、「気をつけ!」の姿勢をやめること。
極限まで、無駄な力を入れないで立つことです。
1.壁にかかとと、お尻と、後頭部を自然につけて立ちます。
2.くびの力を抜いて、壁についている背中の一部、お尻、ひざ、足首の力を抜いてゆきます。筋肉で立つのではなく、骨格に任せて立つような気持ちです。わきの下の力を抜くと、肩も緩みます。
3.極限まで脱力(武術では抜力という人もいます。)します。そのまま下に崩れ落ちないように、頭頂部から細い糸で、心持ち引っ張られている意識を持つのもよいでしょう。
4.この時、くびが自然に少し傾いてしまう人がいますが、それはそれでよいことです。そのヒトの自然な立ち方と考えます。顎もひきません。自然に任せます。西洋的に「必ず左右対称!機械的な真っすぐが正しい!」と考えなくともよろしいです。
心も体も力まないというのが大事です。
このようにちょこんと立つ感覚は、東洋の舞踊、武道、芸事すべてに通じることです。
和服を着なれた女性は立ち方が美しいですね。決してビキニを着た時のような「ぷりけつ」にはなっておりません。立ち方と、その立ち方を維持するための自然なすり足による動きが、東洋的な機能美を醸し出すのでしょう。じゃあ和服を着た男性はどうなの?と聞かれますが、わたしはそちらはよく見てませんので、、
「ちょこんと立つ」簡単にできて、しかしいつでもこの境地でいるのは、常にこれを意識しないで意識することで、とても奥が深いものです。しかし、これはとても気持ちが良いことでもあります。「正しいことは苦行でないことの方が多い。」ということでしょうか。
次回は、この「ちょこんと立つ」が崩れて、「つま先立ち」になってしまうお話をしたいと思います。
新型コロナウィルスでは死にません。
マスクが体を壊します。
どっしりと構えておりましょう。
大丈夫、だいじょうぶ。。
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