ブログの更新が遅れていて恐縮です。言い訳になりますが、先日私の身に起きた事件の報告をさせていただきたいと思います。米国生活の何かの役に立てばと思いまして、、、
先々週の月曜日、私は夜10時過ぎに帰宅しました。ふっと車の後部座席に私のお気に入りの鍼灸の本を忘れているのに気づき、取りに行きました。車は私の家の前からすぐ4-5台目のところに路上駐車していました。
そして私のSUV車の右後ろのドアを開けてその本をとり、振り返ると3人のラテン系の20代の若者が走ってきて、私を取り囲んでしまいました。
私は思わず笑顔で「お隣さんでしたっけ?」といおうとしていました。
するとへその左下に鈍い痛みが走りました。彼らは私の股間を蹴ろうとしてそれが当たらずに上に流れたのだと直感しました。
それでもまだ現状を飲み込めない私はまだ心の中で「うそだねー」「からかっちゃだめだよー」などど思っていたのです。
つづいて顔面に何か飛んできたので思わず持っていた本でブロック。後でその顔に来た攻撃を偶然防いだ本にはレンガで殴ったような傷と、血がついていて、ぞっとしました。
次に別の賊の一人からのみぞおちへの攻撃をたまたま肘でブロックしたところで、体中にぞっと戦慄が走り、間抜けなことにここで初めて「これは本当に強盗だ、やられるかもしれない」と感じました。
アメリカでは何かあったら即逃げること。まちがっても応戦などしないことと教わってきた私は「逃げなければ」とは思ったのですが、このとき背後は私の車、左右と前は3人の賊に囲まれどうしようもないと悟り、反撃することになったのです。
このとき痛感したのですが、日本人の口では「Help! ヘルプ!」と大声でわめけないということでした。三人から息もつかせないで殴る蹴るの攻撃を受けているときに「へ」から始まる言葉は絶対に大声にならないのです。
そこでとっさに出たのは10代のころにかじっていた武道のときのいわゆる「気合」です。そして三社祭のお神輿の掛け声です。
「うぉりゃー!」「そいやっ!」「ごるぅあっ!」などのあれです。
大声を出すということはまことによろしいことで、手足に力が入るし、ストリート中に響く気合は隣人たちの窓を開けさせることとなり、
近くを通った車は私に起こっていることを回りに知らしむべく、何度もクラクションを鳴らして大騒ぎをしてくれました。
そこでやっと賊たちの包囲網が解け、彼らも浮き足立ちました。左側に隙(スキ)ができたので私もそちらに向かって走り始めると、目の前に車が一台滑り込んできて私の退路をふさぎました。まだ仲間がいたのか「もうだめかもしれない」と思ったときに3人の賊は逃走を図るべく私を尻目にこの車に乗り込み始めたのです。ちょうどその時、私の退路のまん前に賊の車の右側の後ろのドアがまだ半分あいていて、ドアの外には賊の一人の足、スネからしたが出ているのが見えました。
そこで恐怖と怒りと窮鼠猫を噛む勢いが、パニックも手伝って、私の太目の体重を乗せた前蹴りをそのドアに向かって繰り出したのでした。
映画キルビルで永い眠りから覚めたザ・ブライド(ユマ・サーマン)が意識のなかった自分を食い物にしていた極悪男性看護士の頭を病室のドアで挟んで挟んで挟みまくるシーンがありましたが、あんな感じです。
この直後賊は車を発車して逃走しました。
その2分後には警察が来て現場検証となりました。その時私は声を失っていることに気がついたのです。
あまりの大声を出しつづけたので声がかすれて出なくなっていました。
警官たちは私の声以外は右ヒザと右手の指と首の辺りの擦り傷いがいは全く無事だったので、驚いていました。
むしろ、後ろのドアに足を挟んだ賊のほうは、警官いわく複雑骨折でしょうとのことでした。
また、最近トヨタのとらっく系の車のコンバーターを盗む賊が横行しているそうです。新車は盗んでもレジスターできないのですが、コンバーターだけを抜いて売ればそこそこ儲かるゆえ、SFからサンマテオあたりまでの広範囲で似たような事件が起きているそうです。
今思えば私が家の門を出たときに、お向かいさんの車のところにその不審な車がいて、ラテン系の若者がその車のところにいたのを覚えています。彼らは多分私が車のキーチェーンをぶらぶらさせながら歩いている隙(スキ)だらけの私を見て、この「おっさんを狙うほうが手っ取り早い」と判断したのでしょう。
復讐は多分ないでしょうと警察官たちは言っていましたが、万が一のために私の車にはハンマーを常備することにしました。
これは韓国映画のオールドボーイで主人公がトンカチひとつで暴れているところを思い出したからです。
でももう争いはいやですね、、、、
自分だけにはこんなことは起こるはずがないと、たかをくくっていた自分がおろかです。
ああ死ななくてよかった。なんかもっと人に優しくなれそうな気がします。
あとでアメリカ人のご主人を持つ患者さんに聞いたのですが、こういうときは「ヘルプ!!」というと声が通らない場合が多いのと、周りの人は「危ない」とおもって出てきてくれなかったりするそうです。
こんな時はむしろ「ファイヤー!」と叫んだほうが、火事か!なんだろう?と周りの人が出てきてくれることが多く、結果的に耳目を集めることとなり、賊は活動しにくくなるそうです。
またがんがんブログを書きますので、乞うご期待です!
先々週の月曜日、私は夜10時過ぎに帰宅しました。ふっと車の後部座席に私のお気に入りの鍼灸の本を忘れているのに気づき、取りに行きました。車は私の家の前からすぐ4-5台目のところに路上駐車していました。
そして私のSUV車の右後ろのドアを開けてその本をとり、振り返ると3人のラテン系の20代の若者が走ってきて、私を取り囲んでしまいました。
私は思わず笑顔で「お隣さんでしたっけ?」といおうとしていました。
するとへその左下に鈍い痛みが走りました。彼らは私の股間を蹴ろうとしてそれが当たらずに上に流れたのだと直感しました。
それでもまだ現状を飲み込めない私はまだ心の中で「うそだねー」「からかっちゃだめだよー」などど思っていたのです。
つづいて顔面に何か飛んできたので思わず持っていた本でブロック。後でその顔に来た攻撃を偶然防いだ本にはレンガで殴ったような傷と、血がついていて、ぞっとしました。
次に別の賊の一人からのみぞおちへの攻撃をたまたま肘でブロックしたところで、体中にぞっと戦慄が走り、間抜けなことにここで初めて「これは本当に強盗だ、やられるかもしれない」と感じました。
アメリカでは何かあったら即逃げること。まちがっても応戦などしないことと教わってきた私は「逃げなければ」とは思ったのですが、このとき背後は私の車、左右と前は3人の賊に囲まれどうしようもないと悟り、反撃することになったのです。
このとき痛感したのですが、日本人の口では「Help! ヘルプ!」と大声でわめけないということでした。三人から息もつかせないで殴る蹴るの攻撃を受けているときに「へ」から始まる言葉は絶対に大声にならないのです。
そこでとっさに出たのは10代のころにかじっていた武道のときのいわゆる「気合」です。そして三社祭のお神輿の掛け声です。
「うぉりゃー!」「そいやっ!」「ごるぅあっ!」などのあれです。
大声を出すということはまことによろしいことで、手足に力が入るし、ストリート中に響く気合は隣人たちの窓を開けさせることとなり、
近くを通った車は私に起こっていることを回りに知らしむべく、何度もクラクションを鳴らして大騒ぎをしてくれました。
そこでやっと賊たちの包囲網が解け、彼らも浮き足立ちました。左側に隙(スキ)ができたので私もそちらに向かって走り始めると、目の前に車が一台滑り込んできて私の退路をふさぎました。まだ仲間がいたのか「もうだめかもしれない」と思ったときに3人の賊は逃走を図るべく私を尻目にこの車に乗り込み始めたのです。ちょうどその時、私の退路のまん前に賊の車の右側の後ろのドアがまだ半分あいていて、ドアの外には賊の一人の足、スネからしたが出ているのが見えました。
そこで恐怖と怒りと窮鼠猫を噛む勢いが、パニックも手伝って、私の太目の体重を乗せた前蹴りをそのドアに向かって繰り出したのでした。
映画キルビルで永い眠りから覚めたザ・ブライド(ユマ・サーマン)が意識のなかった自分を食い物にしていた極悪男性看護士の頭を病室のドアで挟んで挟んで挟みまくるシーンがありましたが、あんな感じです。
この直後賊は車を発車して逃走しました。
その2分後には警察が来て現場検証となりました。その時私は声を失っていることに気がついたのです。
あまりの大声を出しつづけたので声がかすれて出なくなっていました。
警官たちは私の声以外は右ヒザと右手の指と首の辺りの擦り傷いがいは全く無事だったので、驚いていました。
むしろ、後ろのドアに足を挟んだ賊のほうは、警官いわく複雑骨折でしょうとのことでした。
また、最近トヨタのとらっく系の車のコンバーターを盗む賊が横行しているそうです。新車は盗んでもレジスターできないのですが、コンバーターだけを抜いて売ればそこそこ儲かるゆえ、SFからサンマテオあたりまでの広範囲で似たような事件が起きているそうです。
今思えば私が家の門を出たときに、お向かいさんの車のところにその不審な車がいて、ラテン系の若者がその車のところにいたのを覚えています。彼らは多分私が車のキーチェーンをぶらぶらさせながら歩いている隙(スキ)だらけの私を見て、この「おっさんを狙うほうが手っ取り早い」と判断したのでしょう。
復讐は多分ないでしょうと警察官たちは言っていましたが、万が一のために私の車にはハンマーを常備することにしました。
これは韓国映画のオールドボーイで主人公がトンカチひとつで暴れているところを思い出したからです。
でももう争いはいやですね、、、、
自分だけにはこんなことは起こるはずがないと、たかをくくっていた自分がおろかです。
ああ死ななくてよかった。なんかもっと人に優しくなれそうな気がします。
あとでアメリカ人のご主人を持つ患者さんに聞いたのですが、こういうときは「ヘルプ!!」というと声が通らない場合が多いのと、周りの人は「危ない」とおもって出てきてくれなかったりするそうです。
こんな時はむしろ「ファイヤー!」と叫んだほうが、火事か!なんだろう?と周りの人が出てきてくれることが多く、結果的に耳目を集めることとなり、賊は活動しにくくなるそうです。
またがんがんブログを書きますので、乞うご期待です!