けい先生のつぼにくる話

はりきゅう漢方の先生が教えてくれる健康に関する話
Twitter(X)リンク @kkclinic

葛根湯や葛湯(くずゆ)を常備しましょう

2007-10-29 13:05:47 | 東洋医学全般
これは誰もがご存知のカゼ薬ですね。ご家庭にこの漢方薬を常備されている方も多いと思います。
この薬は基本的に葛、麻黄、桂枝、芍薬、生姜、大棗、甘草の7種類の薬草でできております。また、メーカーによっては麻黄の代りに、羌活(きょうかつ)、独活(どっかつ)、川芎(せんきゅう)などをつかっているものもあります。

これって、よくみると葛湯(くずゆ)とほぼ同じですね。葛の粉、シナモン(桂枝)をお湯に溶いて、生姜の絞り汁を1滴と棗の甘みの代りに黒砂糖を入れたものが基本的な葛湯といえるでしょう。

葛根湯は要は、首肩がこってつらいときであれば、これを頭項強直(ずこうきょうちょく)といいますが、この症状がある場合は何にでも使えます。この状態は多くの場合カゼの初期の症状なので、この葛根湯はカゼ薬として知られるようになったのです。
とくに風のひき始めで、寒気がしたりして、汗がまだ出ていない状態ならば、いっそうよく効きます。私も常にこの葛根湯に救われております。

しかし、この頭項強直(ずこうきょうちょく)の場合であればよいということから、葛根湯は肩凝りや肩凝りをこじらせておきた頭痛などにもよく効きます。葛根湯がなければ葛湯でも同じ効果が期待できます。是非身近に常備しておきましょう。

どちらも服用した後は体がぽかぽかと温まり、うっすらと汗がでてとても気持ちがいいものです。体に悪いものは入っていないので、一日何度でもいただいてかまいません。
ただし、日本の葛根湯の中には西洋のカゼ薬の成分も混ぜて売られているものもあるので注意しましょう。これは当然カゼ薬としてのみお使いください。

日本伝統鍼灸漢方
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする