けい先生のつぼにくる話

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にきび、皮膚炎、蓄膿症 上半身の病に荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)

2009-07-15 01:20:26 | 東洋医学全般
これは体の弱りによって氣血の巡りが悪くなって発生した熱が、上半身にこもって起きている症状を治すために使います。

もう少し正確に述べますと、東洋的な意味合いでの腎(じん)が司っている津液(しんえき)と呼ばれるからだの液体が虚して(減ってしまったりその働きが鈍った状態)、五行説を使って説明できる、東洋的な意味合いでの腎(じん)の子である肝(かん)が貯蔵する血(東洋的な意味合いでケツとよませます)の中の水分(津液)も減ってしまい肝血が停滞して熱が発生します。これは減ってしまった、虚してしまった事によって起きた熱なので、「虚熱(きょねつ)」といいます。
これが原因で東洋的な意味合いでの肺とその経絡を循環する氣が停滞し、この肺の経絡とその表裏関係の陽明経絡に熱が波及します。これらはいずれも胸より上を通る経絡で顔面に集中しているので、そこに虚熱がこもります。

この顔面と頭部にこもった虚熱が各種の鼻炎、慢性扁桃炎、にきびなどの吹き出物類、顔面のアトピー性皮膚炎を引き起こします。

荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)はこういった背景のある方の顔面や頭部の症状に著効します。

日本伝統鍼灸漢方

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