けい先生のつぼにくる話

はりきゅう漢方の先生が教えてくれる健康に関する話
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東洋的な漢方薬の使い方?

2010-03-09 00:22:49 | 東洋医学全般
前回はちょうどアレルギーになったお話をしておりました。

私の場合は、たまたま目や頬の辺りが赤くなっただけでしたが、人によっては呼吸器に出て、セキ、くしゃみ、鼻づまり、ゼンソクなどになります。
また、人によっては耳の症状が出たり、頭痛やめまいを起こす場合があるでしょう。

本来の東洋医学は、これらの病名や症状名から漢方方剤(いくつかの漢方薬をブレンドしたもの)や鍼灸の経絡やツボを決定することが主になっているのではありません。

例えば人体を上、中、下に分けて観たり、表側と内側に、虚と実の概念で観たりして、その治療方法を考えます。(見るのではなく観るというところが大事です。)

人体の上部に熱がこもって、何らかの症状が出ている場合を考えて見ます。すると例えば鼻のアレルギーという状態を想像した場合、3種類の漢方方剤が頭に浮かびます。半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)、小青龍湯(しょうせいりゅうとう)そして加味逍遥散(かみしょうしょうさん)が挙げられます。

グーグルの大好きな方々は、これらの漢方方剤は「始めの二つはどちらかというと胃薬で最後の一つはストレスの薬じゃないんですか?」とおっしゃるかもしれません。

そのとおりなのですが、そのとおりでもないのです。。。。
東洋医学に体質的な意味での深さからその本領を発揮させるには、ちょっと視点を変えてみる必要があるのです。

続きは次回以降にいたします。

漢方アメリカOnlineもよろしくお願い申し上げます。

 

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