昔、かなりシュールというかグロい漫画家根本敬氏の作品の中で、頑固な藪医者が出てくる場面がありました。
この無口な藪医者はどんな病気でも「カゼだ。。。」といいます。
学校でのいじめでふくろ叩きにあった大切な息子が傷だらけになって、背中にナイフが刺さっているのに
この医師は「カゼだ。。。。」としかいいません。
この物語の主人公、丸顔で優柔不断な村田藤吉は強く言いかえせず、「え、、あ。。」としかいえず、最悪の状態を迎えてしまうという漫画がありました。
私は何を言おうとしているのでしたっけ。。。。
あ、、、カゼのお話です。
カゼのひき始めの中には、カゼとも思えないような症状があります。
「急に決断力がなくなる」
「なんだか落ち込んで、げんなりしてしまう」
などです。
レストランに行って、メニューを見ながら、普段は軽く決められることが、いつまでも決まらない。。。。なんかどうでもよくなってしまった、、、というときは、カゼの初期かもしれないと疑ってみましょう。。。
あるいは、意味もなく「なんかつまんなーーーい」「なんかげんなりするーーー」という時もです。
このようなときにご自分の手首の脈に触れてみましょう。脈というものは、普段はちょっと触れただけではハッキリわからないものです。
しかし、カゼの初期では、この脈にちょっと触れただけでピンピンと拍動がわかります。
これを業界用語では「緊脈(きんみゃく)」といいます。表面に浮いていて、緊張を感じる脈です。
この状態は、体がこれから感じ始めるはずの寒気に対して表面で抵抗している脈です。
これは、汗を出してしまえば、ここでくい止められる状態です。
ここで何も手を打たないと、決断力の一時的な低下や、げんなり感を通り越して、更に症状が先に進むと、寒気ーーー発熱ーーーという典型的なカゼの症状が出始めます。カゼはある程度進んでしまうと、その起承転結が終るまで元の状態には戻りにくくなります。
先日、私もこの「食べたいものがきまらなーーーい。。。なんか気力が低下してるなーー」という状態になりました。助手さんも「先生どーしたんですかー」ときいてきます。自分で脈を診ると見事に浮いていました。試しに助手さんにも私の脈を診てもらうと、素人の彼女にもわかる程の「緊脈」が出ていることがわかりました。
こういうときは、即!手を打たなければいけません。
とにかく汗を出させる事です、それも体の内側から押し出すように。。。
私はここでこの状態とときに手軽に使える葛根湯(かっこんとう)を飲みました。しばらくすると全身からシュワーという感じで汗が出てきました。ここで出た汗をほうっておくと、逆に表面からの冷えが体内に入って、余計カゼをこじらせることになります。
実は私は寒暖の変化に弱く、カゼを引きやすいほうなので、葛根湯と下着のシャツをいつも車に準備してあります。今回も汗の出たのを見計らって、常に用意してある新しい下着に取り替えて事なきを得ました。自分の体質を把握しているというのはよいことです。
このように、急にカゼらしき兆候が見られてたときの応急処置方として、漢方薬以外にもこんなのがあります。誰でもご存知の事かもしれませんが、とにかくタイミングが大切です。すぐやることです。
このブログの記事を読んでから、、、とか、、このテレビ番組が終ってから、、、などとまごまごしていると、カゼは深く入り込んでしまいます。
1.ねぎや生姜の汁を落としたお吸い物やお味噌汁を飲んで、布団にくるまって寝る。
これが最も一般的な方法ですね。
2.背中の上から首の付け根にヘアドライヤーで汗が出るまで熱気を当てる。
カゼのひき始めに、このドライヤーの熱風を首の付け根に当てると、なんとも気持ちの悪いくす
ぐったさを感じます。なんか、嫌いな人にうなじに生ぬるい息をハーハーと吹きかけられている
ような嫌な感じです。
これを我慢して、熱風で温め続けると、だんだんと首肩と背中の緊張が解けて、気持ちのよい汗
が出始めます。そうしたら、服を一枚多めに着るか、温かくして寝てしまいましょう。これで一
件落着です。
不思議なもので、この段階まで行くと、先ほどの「緊脈」もとれて、落ち着いた脈に変っている
ものです
既に汗が出始めた方も、その汗が出始めた初期ならば、もう一度がつんと汗を出させます。
そうすると、人間の体は不思議なもので、「汗をかけ!」と温める事を1かい行い、もう一度「汗をかけ!」とさらにもう一回ほど続けると、その反動で汗が引いてしまいます。そして、体が温かさに包まれてゆきます。
この無口な藪医者はどんな病気でも「カゼだ。。。」といいます。
学校でのいじめでふくろ叩きにあった大切な息子が傷だらけになって、背中にナイフが刺さっているのに
この医師は「カゼだ。。。。」としかいいません。
この物語の主人公、丸顔で優柔不断な村田藤吉は強く言いかえせず、「え、、あ。。」としかいえず、最悪の状態を迎えてしまうという漫画がありました。
私は何を言おうとしているのでしたっけ。。。。
あ、、、カゼのお話です。
カゼのひき始めの中には、カゼとも思えないような症状があります。
「急に決断力がなくなる」
「なんだか落ち込んで、げんなりしてしまう」
などです。
レストランに行って、メニューを見ながら、普段は軽く決められることが、いつまでも決まらない。。。。なんかどうでもよくなってしまった、、、というときは、カゼの初期かもしれないと疑ってみましょう。。。
あるいは、意味もなく「なんかつまんなーーーい」「なんかげんなりするーーー」という時もです。
このようなときにご自分の手首の脈に触れてみましょう。脈というものは、普段はちょっと触れただけではハッキリわからないものです。
しかし、カゼの初期では、この脈にちょっと触れただけでピンピンと拍動がわかります。
これを業界用語では「緊脈(きんみゃく)」といいます。表面に浮いていて、緊張を感じる脈です。
この状態は、体がこれから感じ始めるはずの寒気に対して表面で抵抗している脈です。
これは、汗を出してしまえば、ここでくい止められる状態です。
ここで何も手を打たないと、決断力の一時的な低下や、げんなり感を通り越して、更に症状が先に進むと、寒気ーーー発熱ーーーという典型的なカゼの症状が出始めます。カゼはある程度進んでしまうと、その起承転結が終るまで元の状態には戻りにくくなります。
先日、私もこの「食べたいものがきまらなーーーい。。。なんか気力が低下してるなーー」という状態になりました。助手さんも「先生どーしたんですかー」ときいてきます。自分で脈を診ると見事に浮いていました。試しに助手さんにも私の脈を診てもらうと、素人の彼女にもわかる程の「緊脈」が出ていることがわかりました。
こういうときは、即!手を打たなければいけません。
とにかく汗を出させる事です、それも体の内側から押し出すように。。。
私はここでこの状態とときに手軽に使える葛根湯(かっこんとう)を飲みました。しばらくすると全身からシュワーという感じで汗が出てきました。ここで出た汗をほうっておくと、逆に表面からの冷えが体内に入って、余計カゼをこじらせることになります。
実は私は寒暖の変化に弱く、カゼを引きやすいほうなので、葛根湯と下着のシャツをいつも車に準備してあります。今回も汗の出たのを見計らって、常に用意してある新しい下着に取り替えて事なきを得ました。自分の体質を把握しているというのはよいことです。
このように、急にカゼらしき兆候が見られてたときの応急処置方として、漢方薬以外にもこんなのがあります。誰でもご存知の事かもしれませんが、とにかくタイミングが大切です。すぐやることです。
このブログの記事を読んでから、、、とか、、このテレビ番組が終ってから、、、などとまごまごしていると、カゼは深く入り込んでしまいます。
1.ねぎや生姜の汁を落としたお吸い物やお味噌汁を飲んで、布団にくるまって寝る。
これが最も一般的な方法ですね。
2.背中の上から首の付け根にヘアドライヤーで汗が出るまで熱気を当てる。
カゼのひき始めに、このドライヤーの熱風を首の付け根に当てると、なんとも気持ちの悪いくす
ぐったさを感じます。なんか、嫌いな人にうなじに生ぬるい息をハーハーと吹きかけられている
ような嫌な感じです。
これを我慢して、熱風で温め続けると、だんだんと首肩と背中の緊張が解けて、気持ちのよい汗
が出始めます。そうしたら、服を一枚多めに着るか、温かくして寝てしまいましょう。これで一
件落着です。
不思議なもので、この段階まで行くと、先ほどの「緊脈」もとれて、落ち着いた脈に変っている
ものです
既に汗が出始めた方も、その汗が出始めた初期ならば、もう一度がつんと汗を出させます。
そうすると、人間の体は不思議なもので、「汗をかけ!」と温める事を1かい行い、もう一度「汗をかけ!」とさらにもう一回ほど続けると、その反動で汗が引いてしまいます。そして、体が温かさに包まれてゆきます。