けい先生のつぼにくる話

はりきゅう漢方の先生が教えてくれる健康に関する話
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当帰芍薬散を作りました。 代表的な婦人科系の薬でもあり、腎臓疾患の治療にも使うことがあります。

2016-04-03 07:54:40 | 漢方アメリカOnline


当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)は東洋医学的な表現をすると、血虚(けっきょ)という状態を改善する漢方方剤です。

http://www.kanpouamerica.com/product/52

血虚は字の如く、血が足りない、薄い、血の中の陽気(熱)が不足しているという状態で、体が冷えていることが多いものです。このような体質の不妊症の方にもよく使われます。

およそ、疾病の多くはこの血虚か瘀血(おけつ、血の巡りが悪い、元気のない血が溜ってしまっている状態)或はこの二つの混合した原因で成り立っているものです。これに陰陽、虚実、寒熱、表裏などの概念と、飲食、疲労、ストレスの具合、これに環境や精神状態などを観ながら漢方薬が処方されるのです。

また、これは腎臓疾患にもよく使われる薬です。もちろん医師とに意思疎通の上で行うことが大前提ですが、人工透析をすんでのところでくい止めることができた例もある、古来から使われている方剤です。


参考記事は下記のとおりです。
http://blog.goo.ne.jp/keisclinic/s/%C5%F6%B5%A2%E7%E9%CC%F4%BB%B6
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