この本は、医学知識がなくとも理解が深まる、漢方医学の入門良書です。「漢方薬の副作用」、「医師による大きな誤解」、「わざと多く飲んだら何が起きるか。」なども詳しく書かれてあります。
山本巌流とありますが、故山本医師が独断で考えた配合の紹介書物ではありません。これは山本医師が古来から使われている漢方薬とその配合されている単品薬剤をどのような理解で処方すればよいかを知るための入門書です。お弟子さんで薬剤師の新井吉秀先生によるご著書です。
私が今まで読んだ漢方医学書の中で、医学知識がなくても、かなり理解しやすくまとめてある、一押しの書籍です。医学教育を受けたことのない方が、消化不良になりがちな医学書や、ネットによる漢方医学の専門ブログなどで学ぶよりも、はるかに簡単に理解を深めることができるでしょう。
私自身も襟元を正す意味で、この書籍は何度も読み返しております。入門書とはいえ、大変有用なご本だと感服しています。
昨今、独学で、それもネットを中心に一生懸命に漢方医学を学んだ、自称専門家が、ツイッターなどで暴言を吐きまくっているのを耳にします。よっ!シッタカヤマ!と声をかけてあげたくなりますね。
葛根湯は体力を奪うから危ないぞ! (これを飲み間違えるとどうなるか、臨床の場でご存じですか?)
小柴胡湯を飲むと、間質性肺炎になるからダメだ!(こういう方に、、間質性肺炎ってなんですか?と聞き返すと、ネット記事を読み上げないと、答えられない人がほとんどです。)
甘草は危ない。儀アルドステロン症になります!(その儀アルドステロン症ってなんですか?というと答えられなくてへどもどしてしまう方ばかりです。)
ネットで検索できる内容は、玉石混交、そしてだれも責任を取らないネット知識の集合体です。これらを鵜呑みにして、漢方薬の是非を断定している方々のご意見を多く拝見するにつけ、悲しくなってしまいます。
先日も、私と患者さんで、問診票を使って念入りに診断をして上で、漢方薬を選出し、調剤をしようとしたところ。その方は「えっと、、私がネットで調べたところでは~、私にはちょっと違うような気がするのですが、、、」とのたまう方がいらっしゃったので、「ある意味まな板の上に乗れない方は、始めから懐疑心を以て漢方薬を服用することになるので、効きが悪くなってしまいます。お近くのチャイナタウンの市販薬をお探しください、彼らはお金を出せば体質にあってもいなくてもお薬を出してくれます。」と丁重にお断りをさせていただきました。
漢方医学は人々を幸せにするための医学です。東洋医学の根幹は、天地自然を愛し、自然や他人とぶつからない、自分の体内と精神を調和に導いて、自己の調和が家族や周りの人に派生してゆくように仕向けられている医学です。これは、対立しない心と体と気の操作を指導されている、武術家の中野由哲先生も提唱していらっしゃる真理です。
東洋医学の命、相、卜、仙、医については、この過去記事をご参考になさってください。
https://blog.goo.ne.jp/keisclinic/e/65125911d99ff6cac5966ff1069d306c
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