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業界には「補中益気湯ドクター」とか「葛根湯先生」という言葉があります。
どんな病気でも、補中益気湯か葛根湯しか出さない先生。。まあ、ちゃんと診断をせずに、安易に処方をしてしまう頼りのない漢方医ということでしょうか。。。
でも、これって、、内科系の疾患にを補中益気湯を出しておけば、危ない副作用も少なく、そこそこ治ってしまうということでもあります。
そして、カゼや喘息などの呼吸器系の疾患には、葛根湯を出しておけば、これも効果があるので、患者さんは続けてきてくれる。。。とも解釈できるわけです。
さて、本日は補中益気湯(ほちゅうえっきとう)のお話をいたしましょう。
先日、六君子湯(りっくんしとう)のお話をいたしました。元気がない、、食欲がない、、などのいわゆる「気虚」に対応する漢方薬でした。へとへと感を癒すためにも使います。
これですね。。
https://blog.goo.ne.jp/keisclinic/e/68ed3acf108dbec18dad0225ee85b05b
六君子湯は四君子湯という漢方方剤が、基礎となって、これに陳皮と半夏が加わってできているとお伝えいたしました。
今回の補中益気湯はこの「気虚に怒りが加わっている状態」に使います。やはり、四君子湯が基礎になってできています。この四君子湯に、柴胡、黄耆、升麻、当帰、大棗、生姜が加わってできています。
とくに、「柴胡」の成分が、怒り、ストレスを納める作用があります。
おなじ、へとへと、、くたくた、がっくりと疲れ切っているような、燃え尽きているような症状の中にも、特に詳しく問診をしたり、脈をとった時に専門用語でいう肝虚証がある場合、あるいは眼光を診断して、「なんで俺がこんな目に合わなきゃあいけね~んだっ!」的な怒気が感じられるときが、この補中益気湯の出番です。
そして、怒りを含んだ倦怠感だけでなく、カゼの回復期、大手術の前後、慢性疲労症候群、産後の肥立ち、夏バテ、ガンの治療で化学治療や放射線治療による極端な身体の不調の回復にも使われます。
もちろん、コロナに感染してしまって症状が出た場合、その回復期に非常に役に立つ漢方薬です。
新型コロナウィルスでは死にません。
マスクが体を壊します。
どっしりと構えておりましょう。
大丈夫、だいじょうぶ。。
漢方アメリカOnline
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