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むち打ち症と東洋医学

2008-05-21 23:51:33 | 東洋医学全般
交通事故や運動事故などで、からだ全体を強く打ったときに、よく起るのが「むち打ち症」です。特に首、肩、腰、膝などの関節が痛くなり、背中や腰がうそのように硬くしこってしまいます。ここから派生して、頭痛、吐き気、めまい、耳鳴り、不眠、ウツ症状などまで起こしている方もいらっしゃいます。

これは肉体的にも精神的にも自己のショックを受けたからだの気の流れが停滞して起る症状です。人によっては骨折や背骨のディスクを損傷している方もいらっしゃいます。もしそうであれば先ず西洋医学の医師にも確認してもらって、必要であれば手術をしなければいけません。

しかし、多くの場合東洋医学の治療が大変効果的です。例えば背骨のディスクが損傷していても、ある時期からは東洋医学のほうが後遺症を起こさずに、またあるいは手術を回避できる場合もあります。

東洋医学では「不通則痛、通即不痛」という言葉があります。
これは氣の流れが通らないと痛み(病み)、通れば痛(病)まない、という意味です。

さてどうやって氣の流れをスムーズにしたらいいのでしょう?
鍼灸、漢方薬のいずれもよく効きます。
鍼灸でしたら、とにかく痛くない鍼で、気がついたらとろとろと眠りこけてしまっているような優しい刺激で治療を致します。
そうすると、いつの間にか背中や腰の張りが取れて、よく眠れるようになり、いつの間にか症状が消えてゆきます。

漢方薬では、その方の体質と症状をよく読んで、たとえば腕の痺れが主ならば開結舒経湯(かいけつじょけいとう)、肩や首の凝りや痛みが主ならば、例えば解労散(かいろうさん)、からだを強く打ってうっ血していたり、手術などで血の巡りが悪くなっている患者さんには瘀血(おけつ)というのができている場合が多いので、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)同じ瘀血でも便秘の症状もあるときは桃核承氣湯(とうかくじょうきとう)などが使われます

交通事故はたいてい保険がきくので、患者さんは何度も来院できるので、治りも早く、経済的にも負担がかからないので安心です。

日本伝統鍼灸漢方

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