日々雑感「点ノ記」

備忘録(心の軌跡)

銀杏の種

2012年11月25日 | インポート
朝から、新聞の投稿欄で、銀杏の種の中身を酒のアテ(つまみ)にするという文章を読んでいた。

銀杏の種を電子レンジでチンしたら食べられると書いてあった。

午後になって、灯油の予備が少なくなっていたので、ガソリンスタンドに行くついでに、妻の食糧品の買い物に付き合ってスーパーに行った。

スーパーの入り口を入ってすぐの所に、銀杏の種のビニール袋詰めが置いてあった。

1袋に50個近くの銀杏の種が入っていて100円の表示。

安いと思った。

朝読んだ新聞の文章が記憶に残っていて、電子レンジでチンして銀杏の種の中身を食べてみたいと思ってしまった。

妻に話したら難色を示した。

種であっても、そのにおいがきついからやめた方がいいんじゃないとの助言。

が、電子レンジでチンするだけで、酒のつまみになるというフレーズの誘惑には勝てずに2袋も買ってしまった。

帰宅してから早速電子レンジでチンしてみる事にした。

やっぱりにおう。

ビニール袋に入っていてもいやなにおいが漂う。

深めの皿に1袋分の銀杏の種を並べてから、サランラップを被せて電子レンジに投入し、「あたため」ボタンを押す。

センサーで電子レンジの中に投入した物を感知して、その物に見合った時間で処理してくれる。

数分で「あたため」は終了した。

電子レンジから取り出して、さてどのようにして銀杏の種を割ろうかと思慮する。

ペンチで挟んで割る事にした。

温めてもいやなにおいは台所に充満したので、換気扇を回して窓を開けた。

ペンチで割って、中身の薄皮を剥がして食べてみる。

さほどおいしいと思えるような味ではなかった。

残りの1袋も、ビニール袋には入っているが、独特のいやなにおいを台所中に発しているので、もう1枚のビニール袋で被い、事務所の冷蔵庫にしまった。

ちゃわん蒸しなどに入っているが、買ってまで食べるほどの物ではないと学習した。

銀杏の種は当分の間、事務所の冷蔵庫に眠っていることになるだろう。



豊田一喜