胃は物言う臓器です。
痛いとか重いと言うだけではありません。
胃がキリキリする。
胃がしくしくする。
胃がどんよりする。
胃が気持ち悪い。
あまり上機嫌で快調なことは言いませんが、とにかく存在を忘れることがありません。
肝臓などは物言わぬ臓器と言われていますが、確かに肝臓が痛いと言うことはありません。でもその代わり健康診断では血液検査で目一杯ものを言われますけど。
池谷先生によると胃弱で通院している人は国民生活基礎調査によると約196万人。しかし、胃弱の場合医療機関にかからず胃腸薬を飲むとか消化によいものを食べるとかのセルフケアで対処する人が多数で、慢性的なものと思って諦めている人が多いので実態は何倍かの人が悩んでいて多くの人が痛む胃を押さえています。
そんな日本人の国民病ともいうべき「胃弱のトリセツ」を池谷先生が書いています。
でも池谷先生は循環器が専門だったのでは?
開業して今は生活習慣病対策を専門としている総合内科医として活躍しています。胃弱もたぶんに生活習慣病の面があり、問診をしているとその症状は胃が原因ではないかという人も多くいて必然的に治療をしているそうです。
今の池谷先生を見ると意外なのですが、若い頃は胃弱に悩まされていたとか。ストレスがあるとすぐに胃がきゅんとなったみたいです。本人の診断としては逆流性食道炎だったとか。でもストレス対応に気を付けて生活習慣を改善すると胃弱の生活から別れられたとか。
最初に胃弱がどうかの簡単なチェックリストからの診断があります。私もやってみたのですが、胃弱レベルは2。本人的にはもっと深刻かとも思っていたんですが、隠居暮らしの今はあまりストレスもないからこんなもんか。とにかく言祝ぐことにストレスで胃がキリキリ痛むなんてことは無縁になりました。
それでもつい羽目を外しての暴飲暴食の後とか、脂っこいものを食べた後には胃がどんよりすることも多々あり、漢方胃腸薬のお世話になっています。
胃を荒らす最大の原因はピロリ菌と言うことで、50代以降は40%が保菌者で、団塊の世代では70%とか。実は私も健診で血液検査を受けていたのですが、強陽性。
もう10年以上前のことですが、慌てて近所の開業医に受診して除菌の薬を飲みました。薬を飲むだけなのですが、3種類の薬を毎食後1週間飲まなければならず、ある意味腸内細菌を全部殺すみたいなものなので、服薬期間中は絶えず下痢をしていて仕事に出ていると結構苦しかった記憶です。
とにかく胃弱の人は方法はいろいろあるのですが、ピロリ菌の検査をして、結果陽性なら除菌することが第一順位。
胃弱の第2の容疑者は「機能性ディスペプシア」胃の機能に異常があるので消化不良が起きると言うもの。ただこれには原因となる病気や異常が見つからないという厄介なもの。こうなると薬物療法が中心ですが、LD21乳酸菌入りヨーグルトがいいとか。LD21乳酸菌は胃酸に強くて胃の中で能力を発揮するそうです。これは私も毎朝食べています。ちょっと高くてスーパーでも安売りしていないですけどね。
胃弱の原因第3は「胃食道逆流症」、胸の痛みを訴えても前かがみになった時とか食事と食事の間で痛みが20分ほど続くとなると狭心症ではなくて逆流性食道炎の可能性が大。
胃酸が逆流しやすいタイミングは食後と夜間。睡眠中の胃酸の逆流を防ぐには左向きで寝ることを心掛けるように。
この他に胃弱の容疑者としては加齢とストレスがあるので、ストレスに反応しやすい人はストレスコントロールが大切みたいですけど、それが出来れば苦労しない…一応ストレスマネジメントについても書いてありますけどまあ、参考程度ですね。
加齢については年齢を重ねるごとに血管へのダメージが蓄積して動脈硬化が進行、血流が悪くなるので胃の機能低下を招く…歳をとったら飲む食べるはほどほどにと言うことか。
では胃弱の人はどうすればいいか。胃薬については表にしてまとめてありますが、商品名でないとイマイチ分かりにくい。
生活習慣については、朝食はきちんととる!夕食は就寝3時間前に食べ終えること。当然夜食はだめ。ちょこちょこ食べも胃を絶えづ使うことになるのでNG、タバコはだめというのは言うまでもない。
食材としてはヨーグルトとブロッコリースプラウト。お酒は強いお酒は避けて、薄めてゆっくり味わってください。日本酒はいいことにしましょう。でも糖質制限的には蒸留酒がいいみたいなのですけど。
ここで心と体をリラックスさせる「ゾンビ体操」がお勧めです。ちょっと池谷先生、自分の得意分野へ誘導しすぎでは。私はゾンビ体操は胃弱とは関係なくやっているのですが、血流がよくなって内臓があったまるので胃にもいいとか。個人的には実感はあまりないのが残念ですけど。ストレスを軽減する「4-7-8呼吸法」も紹介されていますので興味がある人はどうぞ。
巻末には胃にやさしい食べ物事典もありますが、率直に言って体に悪いものは美味しい。胃にやさしくてもあまり食べようと言う気が起きないものはなんだかな~
200ページもない読みやすい本ですので胃が弱いと思っている人は是非読んでください。
痛いとか重いと言うだけではありません。
胃がキリキリする。
胃がしくしくする。
胃がどんよりする。
胃が気持ち悪い。
あまり上機嫌で快調なことは言いませんが、とにかく存在を忘れることがありません。
肝臓などは物言わぬ臓器と言われていますが、確かに肝臓が痛いと言うことはありません。でもその代わり健康診断では血液検査で目一杯ものを言われますけど。
池谷先生によると胃弱で通院している人は国民生活基礎調査によると約196万人。しかし、胃弱の場合医療機関にかからず胃腸薬を飲むとか消化によいものを食べるとかのセルフケアで対処する人が多数で、慢性的なものと思って諦めている人が多いので実態は何倍かの人が悩んでいて多くの人が痛む胃を押さえています。
そんな日本人の国民病ともいうべき「胃弱のトリセツ」を池谷先生が書いています。
でも池谷先生は循環器が専門だったのでは?
開業して今は生活習慣病対策を専門としている総合内科医として活躍しています。胃弱もたぶんに生活習慣病の面があり、問診をしているとその症状は胃が原因ではないかという人も多くいて必然的に治療をしているそうです。
今の池谷先生を見ると意外なのですが、若い頃は胃弱に悩まされていたとか。ストレスがあるとすぐに胃がきゅんとなったみたいです。本人の診断としては逆流性食道炎だったとか。でもストレス対応に気を付けて生活習慣を改善すると胃弱の生活から別れられたとか。
最初に胃弱がどうかの簡単なチェックリストからの診断があります。私もやってみたのですが、胃弱レベルは2。本人的にはもっと深刻かとも思っていたんですが、隠居暮らしの今はあまりストレスもないからこんなもんか。とにかく言祝ぐことにストレスで胃がキリキリ痛むなんてことは無縁になりました。
それでもつい羽目を外しての暴飲暴食の後とか、脂っこいものを食べた後には胃がどんよりすることも多々あり、漢方胃腸薬のお世話になっています。
胃を荒らす最大の原因はピロリ菌と言うことで、50代以降は40%が保菌者で、団塊の世代では70%とか。実は私も健診で血液検査を受けていたのですが、強陽性。
もう10年以上前のことですが、慌てて近所の開業医に受診して除菌の薬を飲みました。薬を飲むだけなのですが、3種類の薬を毎食後1週間飲まなければならず、ある意味腸内細菌を全部殺すみたいなものなので、服薬期間中は絶えず下痢をしていて仕事に出ていると結構苦しかった記憶です。
とにかく胃弱の人は方法はいろいろあるのですが、ピロリ菌の検査をして、結果陽性なら除菌することが第一順位。
胃弱の第2の容疑者は「機能性ディスペプシア」胃の機能に異常があるので消化不良が起きると言うもの。ただこれには原因となる病気や異常が見つからないという厄介なもの。こうなると薬物療法が中心ですが、LD21乳酸菌入りヨーグルトがいいとか。LD21乳酸菌は胃酸に強くて胃の中で能力を発揮するそうです。これは私も毎朝食べています。ちょっと高くてスーパーでも安売りしていないですけどね。
胃弱の原因第3は「胃食道逆流症」、胸の痛みを訴えても前かがみになった時とか食事と食事の間で痛みが20分ほど続くとなると狭心症ではなくて逆流性食道炎の可能性が大。
胃酸が逆流しやすいタイミングは食後と夜間。睡眠中の胃酸の逆流を防ぐには左向きで寝ることを心掛けるように。
この他に胃弱の容疑者としては加齢とストレスがあるので、ストレスに反応しやすい人はストレスコントロールが大切みたいですけど、それが出来れば苦労しない…一応ストレスマネジメントについても書いてありますけどまあ、参考程度ですね。
加齢については年齢を重ねるごとに血管へのダメージが蓄積して動脈硬化が進行、血流が悪くなるので胃の機能低下を招く…歳をとったら飲む食べるはほどほどにと言うことか。
では胃弱の人はどうすればいいか。胃薬については表にしてまとめてありますが、商品名でないとイマイチ分かりにくい。
生活習慣については、朝食はきちんととる!夕食は就寝3時間前に食べ終えること。当然夜食はだめ。ちょこちょこ食べも胃を絶えづ使うことになるのでNG、タバコはだめというのは言うまでもない。
食材としてはヨーグルトとブロッコリースプラウト。お酒は強いお酒は避けて、薄めてゆっくり味わってください。日本酒はいいことにしましょう。でも糖質制限的には蒸留酒がいいみたいなのですけど。
ここで心と体をリラックスさせる「ゾンビ体操」がお勧めです。ちょっと池谷先生、自分の得意分野へ誘導しすぎでは。私はゾンビ体操は胃弱とは関係なくやっているのですが、血流がよくなって内臓があったまるので胃にもいいとか。個人的には実感はあまりないのが残念ですけど。ストレスを軽減する「4-7-8呼吸法」も紹介されていますので興味がある人はどうぞ。
巻末には胃にやさしい食べ物事典もありますが、率直に言って体に悪いものは美味しい。胃にやさしくてもあまり食べようと言う気が起きないものはなんだかな~
200ページもない読みやすい本ですので胃が弱いと思っている人は是非読んでください。
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