言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

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コピーライターになりたいか <21>

2011-08-02 10:14:07 | コピーライターになりたいか
こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日2回目の投稿です。

この<コピーライターになりたいか>というカテゴリーでは、50回連載限定で、コピーライターになりたい人や、キャッチコピーを作りたい経営者の方向けにコピーとは何だということを解説しています。
かつてメルマガで配信していたものの再録ですが、貴重なアドバイスが含まれていますので、読んで損はありません。
(なお配信は原則毎週1回月曜日にと思っていますが、今回は火曜日になってしまいましたね)

それでは第21回目です。


21.何が一番大事か

とにかくコピーを書きまくること、そして書きまくるときは推敲しないで、思いつく限りどんどん書きまくる。
と、このメルマガの最初の方でいっていることですが、書きまくったあとは、どのように推敲するのでしょうか。

その推敲の仕方で、考え方というか、社会に対する自分のスタンス、自分なりの哲学によっていろいろな表現が出てくるのですね。そして同時にあなたのコピー力の程が判ってきます。

さて、そこからです。

コピーは、いったい何が一番大事でしょうか。

それは、その商品なり、企業なりのイメージを良くし、消費者に実際に手にとってもらうことです。どんなに素晴らしいコピーであっても、それが商品や企業から離れていたら、良いコピーとは言えません。それこそ、以前言ったように、それは「詩」のようなもので、決して広告の「コピー」ではないのです。
また、そのコピーがいくらその商品のことを上手に言い当てていても、消費者心理をついていないと、「コピー」としてはあまり良いとは言えません。

そこで考えなければならないのは、これです。
    ↓
  『何が一番大事なんだろう』

この広告では、消費者に何を一番にアピールすべきなんだろう
何をアピールしたら、売れるんだろう。
そこなんですね。

それは、クライアントの思惑と一致していれば問題はないですが、あまりそういった僥倖はありません。ほとんど、クライアントがここを協調してほしいと言うのと、消費者心理に通じた(?)あなたが、ここが一番言わなければならない、と考えるところは微妙にずれていることが多いものです。

あなたならどちらを取りますか。
クライアントがすなわちお金を出して、そこを売り込んでほしいと言うのだから、あえて逆らわない。

いや、クライアントの言っていることはメーカー側から考えたもので、決して消費者の利便性や嗜好を知らないから、このコピーのようにした方が絶対にいい、とあなたは主張しますか。

もしかしたらあなたが本当に間違っていて、クライアントの言っている方が正しい場合だってあります。

どうします。

さあ、どうする。

まず、折衷案を考えなければならない。
しかし、わたしの経験から言っても、折衷案なんてうまくいったことはありません。
いいとこどりなんて、結局はどっちつかず。
そんなときは、消費者の声という味方をつけて、自分もひとりの消費者だいう強い立場に立って、強力に自分の案を主張しましょう。

クライアントは、いってみれば自分たちの商品に酔っています。開発意図を強力に押し出します。それがまったく消費者心理から外れていても、です。こんないいものを消費者が買わないわけがない、と。
特に開発者がその場に出ていたり、開発者がその社長であれば、特に。
その酔いを、上手に覚まさせてあげなくてはいけません。それもコピーライターの力です。

たとえば、ある健康をうたい文句にした飲料水があるとします。健康にとても良い成分がたくさん入っているので、それを協調したいとクライアントが言います。

◎血がさらさらになる。
◎お肌がきれいになる。
◎血糖値が下がる。
◎コレステロールの排泄を助ける。

云々、云々。いろいろクライアントが並べました。それをすべて盛りこんだ広告をうってきましたが、いまいち売れない。なぜだ、こんなに身体にいい飲み物なんて他にないぞ。と、クライアントが言います。

ためしに飲んでみましょう。

うん?何か足りない。
そう、味が、味に特長がないんだ。と、たとえばあなたがそのように感じたとします。
そうしたら、まずその味を変えることを提案しましょう。
最初は手にとって飲むでしょうが、この味は続けて飲もうという気にはさせてくれない、とか何とか感想を言います。
くせになる味にするだけで、売れ行きが違ってきます、きっと。
もちろん改良したときには、広告もコピーも、ある1点に特長を絞った形で打ち出していく

味の爽快感でもいい。
ちなみに血液がさらさらになるというコピーは、薬事法に引っかかりますので、言わないようにしましょう。まあ今どき、そんなこと言っても言葉が既に陳腐化されていますので、コピーライターとしては使うべきではないですね。

とにかくいろいろな特長があっても、アピールするのはたった1点だけ
それに焦点を絞って、広告を打つようにもっていきたいですね。
それを採用しないクライアントであれば、そのメーカーの先は知れています。時代に置いていかれるだけですから。


まあ、そういうことです。
 
『何が一番大事か』。

それが広告の成功、不成功を決める鍵になることは確実です。
この商品は、何が一番いいんだろう。この商品は、どのようにアピールするのが一番いいのだろう。

『何が一番大事』ですか。
一番大事なものを見つけたら、ほとんど成功です。


<22>へつづく。

それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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キノコが庭に…………

2011-08-02 09:30:38 | 販売促進コンサルタントの日記
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。


1週間以上じめじめしていると思っていたら、わが家の柊の木の下にキノコが生えました。
▼これです。



真っ白い、雨模様の毎日を象徴するかのような傘のような形です。
キノコに詳しくないので名前なんて分かりません。
誰か詳しい人がいたら教えてください。

しかしこんなにたくさん…………。
確か昨日まではなかったはずです。
妻に聞いても、昨日は確かになかったのにということ。
いやあ、自然って面白い。

でもどこから胞子が飛んできたのだろう。
長い間このあたりに住んでいますが、初めてです、こんな形のキノコ。
まさか食べられやしないでしょうから、すぐに取り払ってしまうつもりですが、思わずカメラを向けてしまいました。

いつまでもあると気持ちも悪いですしね。
でも取っても取っても、こんなにじめついた毎日が続くようじゃ、また生えてきそうな気がします。
週末にはまた台風がやってきそうな天気予報ですし。


こういう今までにないことが起きると、人はふたつの異なった反応を示します。

ひとつは、「わあ、気持ち悪い。どうしてこんなものがここに出てきたの? きっと何か腐敗しているものが近くにあるからなんだ。早く取ってしまわなくちゃ」という頭から拒否するタイプ。

もうひとつは、「面白い! こんなところにキノコが生えるなんて! なんでだろう? そっと置いておいて、もっとできるか、晴れたらどうなるのか見てみたいなあ。名前は? ちょっとインターネットで調べてみようか」というような好奇心旺盛なタイプ。

あなたはどちらですか。
私はどちらかというと後者ですかね。ちょっと前者的なところもありますが………。


これをビジネスに置き換えることもできます。
前者は前例がない、今まで作ったことがない、今まで試したことがない、といって拒否反応を示す人で、保守的な人ですね。

後者は、よく失敗もするけれど、新しいことを面白がって挑んでいく人。
どちらがこれからの人材としてあなたは採用するでしょうか。
どちらも適材適所で考えると、一概にどっちがいいか悪いかとはいえません。

しかし、営業とか企画を担当する人は絶対に後者のタイプでなければ、販路を広げることも、新しい商品にチャレンジすることもできないでしょう。

それでは今日はこれで。


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あなたの一日が今日も普段通りの良い一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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