言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

ある学習塾の変身<第1部>(その2)

2011-08-24 10:26:03 | 一流の営業を目指そう
こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日は2回目の投稿です。

このカテゴリーは基本的にフィクションです。
販促経営コンサルタントの本田というわたしの分身を登場させて、様々な経営再生の様子を描写していきます。
内容はフィクションですので、モデルそのものはありませんが、実際に自分が経験したことも混じっていますので、これを読むあなたにもずいぶんと参考になることが出てくると思います。
あなたの経営改善のヒントにご自由にお使いください。
(なお配信は原則毎週1回水曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)


「ある学習塾の変身<第1部>(その2)」


「今お聞きしたところでは、なんだか他の塾とは差別化して個別学習というシステムをとっているのに、生徒集めは他の塾とまったく同じようなアプローチをしていませんか」
「考えてみれば、そうですね」

「他の塾が出しているのに、自分たちの塾が出していないと、不安なんでしょう。こわいんですね、他と同じことをしていないと。同じことをしていれば、それだけで、ちょっと安心なところもありますからね」
「その通りですね」

「これはスーパーなんかの流通業なんかでも同じことが言えます。他店、特に競合店がチラシをバンバン出せば、こちらも負けじとバンバン出す。さらに同じような商品を同じ価格で出すんですよね。相手がたとえば大根1本77円と出せば、こちらも77円で出すとか。私はそこんところがいつも不思議に思うんです。対抗して出すなら出すで、もっと下をくぐって出せばいいのにと思うんですけど、対抗のチラシだから、相手が出してきたからこちらも、その場その場でしょうがなくチラシを出すために、相手と競争しながら、真似てることになっていることが分らないようなんですよね」

「競合店に引きずられているってこと、ですか」
「そうです。そういうところに限って、上の人たちの口からよく出てくるのが、差別化、差別化って言葉ですね」

「よく聞きますね」
「差別化、差別化って言ってるうちに、何となくその差別化したい相手に似てくるんですね。不思議なもんです」
「対抗意識がそうさせるんですね」
「そうなんです。相手なんか意識しないで、自分たちは自分たちの道を着実に歩くことが一番大事なことなんですけど、それを忘れがちですね。相手から離れよう、離れようと意識すればするほど、近づいていく。面白いですね」

「面白がらないでくださいよ、やってる方は真剣なんですから」
「いや、失礼、でもホントに面白いですよ。ちょっと見方を変えさえすればいいのにって。傍目八目で、離れてみれば一目瞭然なのにね」

「う~ん、それ本田さんがこの間メルマガに書いていた、競争しながら真似をしているってことですね」
「ええ、そうです」
「嫌っている人に、なんだか少しずつ似てくることって、ありますからね」

「遠藤さんも、私から見れば、なんだかそんなようなことになっているように見受けられるんです。まずはそういったことからの脱却を図ることから始めませんか」


こうして、日進塾の立て直しが始まった。


                                        つづく

<3>へつづく。
(このストーリーはフィクションです)

それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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起きる前の危機管理

2011-08-24 09:59:53 | 販売促進コンサルタントの日記
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。


「寝耳に水」の「水」とは洪水のことだそうです。
または「青天の霹靂」。
霹靂とは雷のことです。晴れているのに、突然雷が落ちてくる、ということですね。

どちらにしても、まさにテレビ関係者にとっては「寝耳に水」、「青天の霹靂」の大騒ぎだった昨夜から今朝にかけての、島田紳介さんの引退騒ぎ。
今朝の芸能ニュースはどこをかけてもそのニュースばかり。

しかしこういう突然の出来事というのは、どの企業にも起こりうることです。
そのための日々の危機管理が大切なんですね。
といってもなかなかそこまで対策を万全に立てて運営していくというのも大変なことではあります。

あなたの会社ではどのような危機管理をしていますか。
いくら危機管理をしていても、半年ほど前の東日本大震災のような200年に一度の災害に見舞われたら、ちょっとやそっとの危機管理では追いつけないほどのダメージを受けてしまいます。

しかし考えてみれば、それは200年に一度ぐらいです。そこまで見通しながら危機管理をする必要はありませんし、できませんが、社員のちょっとした不祥事で取引先とトラブルを起こしてもすぐにフォローできる体制にはしておきたいものです。

わたしなどは、会社に勤めていたときには印刷物を扱っていましたので、日常茶飯事とまではいきませんが(そんなにたくさんあったら企業なんてつぶれてしまいますからね)、たまにミスプリントをするときがあります。
当方の版下ミスであったり、印刷会社の印刷ミスであったり。

当方のミスは印刷する前に気がつけば未然に防ぐことができます。
印刷会社のミスにしても物理的なものは少なく、ほとんど連絡、受け渡し時の指示と確認不足(原因のほとんどは、こんなことは今までたくさんやってきていることだから、言わなくても大丈夫だろうというようことです)が、ほとんどです。

そして、ミスを発見するのはたいてい印刷物が上がってきてからのことです。
印刷するまでは自分のこととしてその制作物を見ますので、客観的に見ることができなくて、印刷が終わるとひとつの仕事が終わったとほっとして、仕上がった印刷物を割合客観的に見ることができるんですね。

そうすると不思議と、今まで何度も目を通して大丈夫だと確信があったところにさえ、ミスが発見されることがあるんです。

主観で見るとか、当事者として見ている間はどうしても気がつかないところが、ちょっと距離と時間をずらしてみると、違った目で見ることができてしまうのと、心理的に終わったというほっとした頭ーーいわゆるクールダウンですか、冷静に見ると、今まで見えていなかったものが見えるという不思議さがあります。

従って、何でもない、注意さえしていれば防げるミスは、第三者に一度眺めてもらえば、発見できる率も大きく、そのように社内のシステムをしたこともありました。

危機管理と言えば大げさですが、要はそうしたことですね。

企業にとってはさらに大きなリスク=企業閉鎖、倒産といった危機に対処するための危機管理などはまだ中小企業の多くは行われていないと思います。
最近では焼肉店でのユッケ事件が、まだ直近のこととして皆さんの記憶にとどまっているとは思いますが、ああいったことですね、中小企業の危機管理は。

考えてみれば、起こってしまってからの危機管理も大切ですが、その前の基本的な、やらなければならないことを、きちんとやっていれば、防げるということでもあります。

従って、起きてしまった後の危機管理よりも、起こる前に未然に防げる危機管理の方がもっと大切ですし、その方が徹底もできますし、お金かかりません。

起きる前の危機管理を徹底したいものです。

それでは今日はこれで。


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藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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