こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日は2回目の投稿です。
このカテゴリーは基本的にフィクションです。
販促経営コンサルタントの本田というわたしの分身を登場させて、様々な経営再生の様子を描写していきます。
内容はフィクションですので、モデルそのものはありませんが、実際に自分が経験したことも混じっていますので、これを読むあなたにもずいぶんと参考になることが出てくると思います。
あなたの経営改善のヒントにご自由にお使いください。
(なお配信は原則毎週1回水曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)
「ある学習塾の変身<第1部>(その1)」
【ある学習塾の変身<第1部>】(その1)
ある県庁所在地にある学習塾から、販促経営コンサルタントの本田に電話が入った。
何でも、少子化で子供の数が減る一方で、様々な学習塾が乱立し、さらにそこに全国的に展開している大手も参入。
生徒の奪い合いが日常化していて、だんだんと経営状況が苦しくなってきたのだが、それについて少し話を聞いてもらえないかというような内容だった。
日時を打ち合わせて、本田が訪ねた。
「どんなに頑張っても、もうこれ以上生徒を増やせるというのは至難のわざのように思えます」
日進塾を経営している遠藤は、本田を前にすると、語り始めた。
「このような地方の町では、本当に生徒の数が限らています。特に少子化がすでに始まっていますので、だんだんと減っていく傾向の方が強くなってきています。そこに来て私たちのような進学塾が減るのではなく、増えてきているんです。さらには大手の塾が駅前に3つもできて、もうどうしようもなくなってきています」
「日進塾の教育方針というのはどういうものですか?」
本田が尋ねた。
「ここでは個別学習システムをとっています。生徒一人ひとりの能力が違いますから、その生徒に合ったレベルを考慮しながら、個性に合わせた学習をさせています。学校の教室のように机を並べて、講師が教えていくというシステムだと、どうしてもついていけない生徒も出てきます。そういう生徒にはさらに時間をとって、みんなとおなじレベルに持っていかなくてはいけないので、個別のシステムだと、一人ひとりに対応した学習ができますので、その方は生徒本人にもいいと私は考えているんです」
「なるほど。遠藤さんは生徒の個性を尊重するという方針で、一人ひとりをじっくりと育てたいというお考えなんですね」
「はい」
「そういうことを理解してくれる親御さんばかりではなくて、やはり促成にというか、すぐに成績の上がる塾というところに生徒が集まるんですか」
「そういうことです」
「はっきりとうちはこういう方針だから、それを望む親御さんに選んでもらえばいいんじゃないんですか。教育方針が打ち出されているんだから。私だったらその方がいいですけどね。自分の子供が受験戦争の中に放り込んで揉むよりも」
「そういう親御さんたちは確かに存在していますが、やはりこういった地方の町では少数なんです。そういったニッチな市場、そんなふうにいったら身もふたもないんですが、そういった分野ですか、それを望む人がやはり少数なんですね。ほとんどが目の前の成績を追うことの方がいいということで、少しずつ敬遠していかれる傾向にあるんです」
「こういったじっくりと取り組む勉強法だと促成はむずかしいですよね、確かに。じゃあもっと低学年、極端に言えば、幼稚園児から引き受けるというか、逆にそういった生徒を開拓していくとまだこれからやれるんじゃないですか。私はそう思いますが」
「もちろん小学低学年も最近は狙って、そういう親御さんたちに絞ったチラシも出していますが、なかなか、まだその頃から塾なんかに入れなくても、と言う親御さんたちも、また多いんですよ」
「う~ん、じゃあまずあれですね。その頃からじっくりと受験のために勉強をやっていけば、高校生になってあわてなくてもいいんですよというようなアプローチでじっくりとやっていかれた方がいいんじゃないですか。とにかくもっと時間を掛けなければ、こういった方法でのアプローチは実を結びません。焦ったらぜったいダメですよ。こういうことは。結果は数年以上かかりますから。でもその結果が出れさえすれば、自然と口コミで生徒さんがやってくるはずです。それまではじっくりと生徒集めとアプローチをしなければ、むずかしいですよ」
「そうですよね。それは分ってるんです。でも私はもともとせっかちな者で、ひとつダメだったら違う何かというように、あれこれ考えて、手を出してしまうんです」
「ところでそのアプローチなんですが、今まで実際にどのような宣伝方法でやられてきました?」
「ほとんどチラシですか。春休みの進級前、進学直前コースというのから始まって、夏休み特訓コース、冬休み実践コースというように季節季節で、やはりチラシを出してきました」
「チラシだけですか」
「そうですね、だいたい」
<2>へつづく。
(このストーリーはフィクションです)
それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。
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群馬県前橋市天川大島町186-25
藤田販促計画事務所
http://www.shakatsu.co
E-mail:k1948f@nifty.com
TEL.027-261-6671(FAX.同様)
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「ある学習塾の変身<第1部>(その1)」
【ある学習塾の変身<第1部>】(その1)
ある県庁所在地にある学習塾から、販促経営コンサルタントの本田に電話が入った。
何でも、少子化で子供の数が減る一方で、様々な学習塾が乱立し、さらにそこに全国的に展開している大手も参入。
生徒の奪い合いが日常化していて、だんだんと経営状況が苦しくなってきたのだが、それについて少し話を聞いてもらえないかというような内容だった。
日時を打ち合わせて、本田が訪ねた。
「どんなに頑張っても、もうこれ以上生徒を増やせるというのは至難のわざのように思えます」
日進塾を経営している遠藤は、本田を前にすると、語り始めた。
「このような地方の町では、本当に生徒の数が限らています。特に少子化がすでに始まっていますので、だんだんと減っていく傾向の方が強くなってきています。そこに来て私たちのような進学塾が減るのではなく、増えてきているんです。さらには大手の塾が駅前に3つもできて、もうどうしようもなくなってきています」
「日進塾の教育方針というのはどういうものですか?」
本田が尋ねた。
「ここでは個別学習システムをとっています。生徒一人ひとりの能力が違いますから、その生徒に合ったレベルを考慮しながら、個性に合わせた学習をさせています。学校の教室のように机を並べて、講師が教えていくというシステムだと、どうしてもついていけない生徒も出てきます。そういう生徒にはさらに時間をとって、みんなとおなじレベルに持っていかなくてはいけないので、個別のシステムだと、一人ひとりに対応した学習ができますので、その方は生徒本人にもいいと私は考えているんです」
「なるほど。遠藤さんは生徒の個性を尊重するという方針で、一人ひとりをじっくりと育てたいというお考えなんですね」
「はい」
「そういうことを理解してくれる親御さんばかりではなくて、やはり促成にというか、すぐに成績の上がる塾というところに生徒が集まるんですか」
「そういうことです」
「はっきりとうちはこういう方針だから、それを望む親御さんに選んでもらえばいいんじゃないんですか。教育方針が打ち出されているんだから。私だったらその方がいいですけどね。自分の子供が受験戦争の中に放り込んで揉むよりも」
「そういう親御さんたちは確かに存在していますが、やはりこういった地方の町では少数なんです。そういったニッチな市場、そんなふうにいったら身もふたもないんですが、そういった分野ですか、それを望む人がやはり少数なんですね。ほとんどが目の前の成績を追うことの方がいいということで、少しずつ敬遠していかれる傾向にあるんです」
「こういったじっくりと取り組む勉強法だと促成はむずかしいですよね、確かに。じゃあもっと低学年、極端に言えば、幼稚園児から引き受けるというか、逆にそういった生徒を開拓していくとまだこれからやれるんじゃないですか。私はそう思いますが」
「もちろん小学低学年も最近は狙って、そういう親御さんたちに絞ったチラシも出していますが、なかなか、まだその頃から塾なんかに入れなくても、と言う親御さんたちも、また多いんですよ」
「う~ん、じゃあまずあれですね。その頃からじっくりと受験のために勉強をやっていけば、高校生になってあわてなくてもいいんですよというようなアプローチでじっくりとやっていかれた方がいいんじゃないですか。とにかくもっと時間を掛けなければ、こういった方法でのアプローチは実を結びません。焦ったらぜったいダメですよ。こういうことは。結果は数年以上かかりますから。でもその結果が出れさえすれば、自然と口コミで生徒さんがやってくるはずです。それまではじっくりと生徒集めとアプローチをしなければ、むずかしいですよ」
「そうですよね。それは分ってるんです。でも私はもともとせっかちな者で、ひとつダメだったら違う何かというように、あれこれ考えて、手を出してしまうんです」
「ところでそのアプローチなんですが、今まで実際にどのような宣伝方法でやられてきました?」
「ほとんどチラシですか。春休みの進級前、進学直前コースというのから始まって、夏休み特訓コース、冬休み実践コースというように季節季節で、やはりチラシを出してきました」
「チラシだけですか」
「そうですね、だいたい」
<2>へつづく。
(このストーリーはフィクションです)
それでは今日はこれで。
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