こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日2回目の投稿です。
この<コピーライターになりたいか>というカテゴリーでは、50回連載限定で、コピーライターになりたい人や、キャッチコピーを作りたい経営者の方向けにコピーとは何だということを解説しています。
かつてメルマガで配信していたものの再録ですが、貴重なアドバイスが含まれていますので、読んで損はありません。
(なお配信は原則毎週1回月曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)
それでは第49回目です。いよいよラス前というところまで来ました。
来週配信分がラストになります。
49.良くしようと手を入れて悪くなる
良くしようと手を入れて悪くなる。
そんな経験ありませんか。
身近な例では、テレビ番組があります。深夜枠で放送されて面白いと人気が出ると、不振のゴールデンタイム(プライムタイム)の番組に代わって、乗り込んでくる。
しかし、ゴールデンにくると、とたんに面白くなくなる。
こんな番組。ずいぶんありますよね。
「やはり 野に置け れんげ草」なんですよ。
それはその時間帯だから、面白いのであって、さらにはその時間帯に見る視聴者が、そういったものを面白がる傾向があるからの面白さで、ごく一般的な人々が見ても、そのコアな面白さが理解できないのです。
さらに、もうひとつ。
一番の悪いところ。それは、せっかくの面白いプログラムに手を入れること。
30分番組だからこその面白さであったものが、1時間物になるからというので、中にもうひとつ面白いものを入れよう、さらには人気コーナーをもっと面白くさせようと、何かもうひとつアイデアを加えて、グレードアップさせる。それがほとんどの失敗を招く原因なのです。
そんな番組、あなたもきっと2、3、すぐに思い当たるでしょ。
もっと面白くしようとして手を入れると、失敗する。だいたいゴールデンに来て潰れる番組はそんなものです。余計なことをするな、です。
ことわざにあるじゃないですか。
『蛇足』
まさにそれですね。
その番組やコーナーの面白さは、それだから面白いのであって、そこにもうひとつ何か「足」を入れてもっと面白くしようとすると、そのコーナーのコンセプトが違ってしまうんですね。
それを分っているディレクターなり、プロデューサーって、案外少ないんですね。
判っている人は、悩むでしょうね。
これはこの時間帯だから面白いのに。そんな時間帯に持っていってしまうと、面白さが半減してしまうんだよとか。
たとえば以前面白いという評判の「時効警察」ってドラマがありましたよね(ちょっと古いか?)。
あれを夜の8時台にそのまま持ってきたと考えてください。きっと評判は落ちると思います。
あのドラマが持っているコアな面白さの判る人はいると思いますが、
見る人が多くなれば、全体的に見る人の嗜好範囲が広まり、それと共に薄くなってしまうんです。
皿の上に出した濃い醤油を、水のたくさん入った大きいボウルに入れてしまうようなものです。
醤油の味は少し残りますが、全体に大味になってしまいますよね。
そういうことです。
また、15分とか30分とか短いから切れ味があるんであって、倍の長さにすると、その切れ味が鈍ってしまうということもあります。
「すべらない話」という人気番組。
あれだって特番で2時間もゴールデンタイムで何回もやりましたよね。
それぞれの芸人さんの話そのものは相変わらず面白かったけれど、そのあとにゲストの話やら表彰などという、やらなくてもいいようなことをやったおかげで、面白かった話がどこかへすっ飛んでいってしまった感がありました。
かといって、あのすべらない話を2時間聞いているのもちょっと苦痛かな、とも思います。
やはり深夜枠でやっているあの時間がちょうどいいのでしょう。
現在注目されている番組を、よほど力のあるディレクターでなければ、さらに面白くすることはできないでしょうね。
コピーだって、デザインだってそういうことなんです。
もっと良くしよう、これも入れればさらに良くなると思って、あとひとつふたつ情報を追加してみる。
そうなるとまるで別物のくだらないコピーになってしまう、ということが多々あります。
経験ありませんか。
自分ではこれが一番いいと思っているのに、上司に、これ入れればもっと良くなるから入れてみろ、なんて言われて、それをクライアントに持っていって、けなされる。
余計なことをしなければ良かったのにねえ。
かといって、上司の命令には逆らえないし。
そんなときはどうします?
自分でクライアントと話せれば、そのときに、じゃあ、このコピーちょっと取ってみましょうと言って、取ってしまいましょう。
それでOKが出ればしめたもの。
上司には、クライアントの意向ですと言えば、それでOKですからね。
でも、コピーの追加修正をクライアントに言われたら、ちょっときついですね。
そんなときには、自信のあるコピー案と、クライアントの言うコピー修正案2点を見せてみることをお勧めします。
よく分っているクライアントなら、きっとあなたの案を採用してくれるでしょう。
担当者がデクノボウだったら、それはそれであきらめましょう。
金を溝に捨てるのは、あちらさんなんですから。
とにかく、コピーにたくさんの情報を詰め込むのは、やめた方がいいです。
せっかくの言いたい部分が、その他の余計な情報で霞んでしまうからです。
しかし、最初作る段階では、ほとんどすべての情報を入れこんでみることが必要です。
そして、何回も読みながら推敲し、少しずつ削っていくんです。
もうこれ以上削ったら、情報は伝わらなくなってしまうところまで、ギリギリ切りつめます。
そしてもう一度、今までに削った情報が必要でないかどうか、検討してできあがるのが、本当のいいコピーではないかな、と思います。
それが凝縮された、素晴らしいコピーなのではないでしょうか。
<ラスト50>へつづく。
それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサーの藤田でした。
あ、そうそう、下記のメルマガ「売れるキャッチコピーを作ろう」をぜひお読みください。
クリック→売れるキャッチコピーを作ろう
毎日たくさん出される広告のキャッチに注目して、気になったもの、気に入ったものをピックアップして解説しています。土、日曜日を除く毎日配信中です。
もちろん無料です。
今すぐにアクセスして、登録してください。
群馬県前橋市天川大島町186-25
藤田販促計画事務所
http://www.shakatsu.co
E-mail:k1948f@nifty.com
TEL.027-261-6671(FAX.同様)
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日2回目の投稿です。
この<コピーライターになりたいか>というカテゴリーでは、50回連載限定で、コピーライターになりたい人や、キャッチコピーを作りたい経営者の方向けにコピーとは何だということを解説しています。
かつてメルマガで配信していたものの再録ですが、貴重なアドバイスが含まれていますので、読んで損はありません。
(なお配信は原則毎週1回月曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)
それでは第49回目です。いよいよラス前というところまで来ました。
来週配信分がラストになります。
49.良くしようと手を入れて悪くなる
良くしようと手を入れて悪くなる。
そんな経験ありませんか。
身近な例では、テレビ番組があります。深夜枠で放送されて面白いと人気が出ると、不振のゴールデンタイム(プライムタイム)の番組に代わって、乗り込んでくる。
しかし、ゴールデンにくると、とたんに面白くなくなる。
こんな番組。ずいぶんありますよね。
「やはり 野に置け れんげ草」なんですよ。
それはその時間帯だから、面白いのであって、さらにはその時間帯に見る視聴者が、そういったものを面白がる傾向があるからの面白さで、ごく一般的な人々が見ても、そのコアな面白さが理解できないのです。
さらに、もうひとつ。
一番の悪いところ。それは、せっかくの面白いプログラムに手を入れること。
30分番組だからこその面白さであったものが、1時間物になるからというので、中にもうひとつ面白いものを入れよう、さらには人気コーナーをもっと面白くさせようと、何かもうひとつアイデアを加えて、グレードアップさせる。それがほとんどの失敗を招く原因なのです。
そんな番組、あなたもきっと2、3、すぐに思い当たるでしょ。
もっと面白くしようとして手を入れると、失敗する。だいたいゴールデンに来て潰れる番組はそんなものです。余計なことをするな、です。
ことわざにあるじゃないですか。
『蛇足』
まさにそれですね。
その番組やコーナーの面白さは、それだから面白いのであって、そこにもうひとつ何か「足」を入れてもっと面白くしようとすると、そのコーナーのコンセプトが違ってしまうんですね。
それを分っているディレクターなり、プロデューサーって、案外少ないんですね。
判っている人は、悩むでしょうね。
これはこの時間帯だから面白いのに。そんな時間帯に持っていってしまうと、面白さが半減してしまうんだよとか。
たとえば以前面白いという評判の「時効警察」ってドラマがありましたよね(ちょっと古いか?)。
あれを夜の8時台にそのまま持ってきたと考えてください。きっと評判は落ちると思います。
あのドラマが持っているコアな面白さの判る人はいると思いますが、
見る人が多くなれば、全体的に見る人の嗜好範囲が広まり、それと共に薄くなってしまうんです。
皿の上に出した濃い醤油を、水のたくさん入った大きいボウルに入れてしまうようなものです。
醤油の味は少し残りますが、全体に大味になってしまいますよね。
そういうことです。
また、15分とか30分とか短いから切れ味があるんであって、倍の長さにすると、その切れ味が鈍ってしまうということもあります。
「すべらない話」という人気番組。
あれだって特番で2時間もゴールデンタイムで何回もやりましたよね。
それぞれの芸人さんの話そのものは相変わらず面白かったけれど、そのあとにゲストの話やら表彰などという、やらなくてもいいようなことをやったおかげで、面白かった話がどこかへすっ飛んでいってしまった感がありました。
かといって、あのすべらない話を2時間聞いているのもちょっと苦痛かな、とも思います。
やはり深夜枠でやっているあの時間がちょうどいいのでしょう。
現在注目されている番組を、よほど力のあるディレクターでなければ、さらに面白くすることはできないでしょうね。
コピーだって、デザインだってそういうことなんです。
もっと良くしよう、これも入れればさらに良くなると思って、あとひとつふたつ情報を追加してみる。
そうなるとまるで別物のくだらないコピーになってしまう、ということが多々あります。
経験ありませんか。
自分ではこれが一番いいと思っているのに、上司に、これ入れればもっと良くなるから入れてみろ、なんて言われて、それをクライアントに持っていって、けなされる。
余計なことをしなければ良かったのにねえ。
かといって、上司の命令には逆らえないし。
そんなときはどうします?
自分でクライアントと話せれば、そのときに、じゃあ、このコピーちょっと取ってみましょうと言って、取ってしまいましょう。
それでOKが出ればしめたもの。
上司には、クライアントの意向ですと言えば、それでOKですからね。
でも、コピーの追加修正をクライアントに言われたら、ちょっときついですね。
そんなときには、自信のあるコピー案と、クライアントの言うコピー修正案2点を見せてみることをお勧めします。
よく分っているクライアントなら、きっとあなたの案を採用してくれるでしょう。
担当者がデクノボウだったら、それはそれであきらめましょう。
金を溝に捨てるのは、あちらさんなんですから。
とにかく、コピーにたくさんの情報を詰め込むのは、やめた方がいいです。
せっかくの言いたい部分が、その他の余計な情報で霞んでしまうからです。
しかし、最初作る段階では、ほとんどすべての情報を入れこんでみることが必要です。
そして、何回も読みながら推敲し、少しずつ削っていくんです。
もうこれ以上削ったら、情報は伝わらなくなってしまうところまで、ギリギリ切りつめます。
そしてもう一度、今までに削った情報が必要でないかどうか、検討してできあがるのが、本当のいいコピーではないかな、と思います。
それが凝縮された、素晴らしいコピーなのではないでしょうか。
<ラスト50>へつづく。
それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサーの藤田でした。
あ、そうそう、下記のメルマガ「売れるキャッチコピーを作ろう」をぜひお読みください。
クリック→売れるキャッチコピーを作ろう
毎日たくさん出される広告のキャッチに注目して、気になったもの、気に入ったものをピックアップして解説しています。土、日曜日を除く毎日配信中です。
もちろん無料です。
今すぐにアクセスして、登録してください。
群馬県前橋市天川大島町186-25
藤田販促計画事務所
http://www.shakatsu.co
E-mail:k1948f@nifty.com
TEL.027-261-6671(FAX.同様)