私の次男は大学に行きはじめてから、アトピー性皮膚炎を発症しました。
どうもこのころからネコアレルギーも出てきましたが、小学生のころからネコはいましたので、こういった自己免疫疾患はその発症原因がよく分かりません。次男はステロイド軟こうや保湿剤で何とか対処していましたが、やはりかゆみが一番辛かったようです。
今年8月にかゆみに特化した新たな注射薬「ネモリズマブ」が発売され、生活の質の改善が期待されています。アトピー性皮膚炎は皮膚が乾燥しやすいなど「バリア機能」が弱い人に多く、汗やアレルギーなど外からの刺激で炎症が生じてかゆくなります。
かゆみは睡眠を妨げ集中力を低下させるなど、生活の質に大きく影響します。これまでの薬は炎症の緩和などを目的にしたもので、治療中でもかゆみを抑えきれな患者がいました。
かゆみの原因になるのは、体内で作られる「インターロイキン31」などのタンパク質で、末梢神経にある受容体と結合し脳がかゆみとして認識します。ネモリズマブはこの受容体をふさぎ、かゆみのシグナルが出ないようにする仕組みです。
ネモリズマブの臨床試験では、従来の治療を行っても「中程度以上」のかゆみがある患者215人を対象に実施しました。かゆみがどのくらい改善したかを調べた結果、ネモリズマブを投与したグループでは16週間後に平均43%改善し、プラセボグループの21%とは大きな差が認められました。
ネモリズマブが使用できるのは13歳以上で、注射は4週間に1回行います。ただこの薬も抗体医薬ですのでどうしても薬価が高くなり、自己負担額が3割の場合1回約3万5000円かかってしまいます。
症状が悪化してしまうなど、副作用が出る人もわずかにいるようです。アトピー性皮膚炎の診療指針は昨年改訂され、薬を適切に使う取り組みが広まっています。
治療はまずステロイドなどの塗り薬から開始しますが、皮膚の状態によってクスリの強さが異なるほか使用量や回数が適切でなければ効果は出にくくなります。そのため新指針では塗り薬で症状が落ち着かない場合には、次の治療に移る前に塗り薬の使用方法や用量、医師の判断を再確認することが明記されました。
このようにアトピー性皮膚炎も最大の難敵であるかゆみへの対処が可能となってきましたが、いつ完治するかなど課題は多いようです。
私の次男も10年以上悩まされましたが、徐々に症状は治まってきています。こういった自己免疫疾患の治療法は徐々に改善されていますが、やはり根本的な原因についての解明が待たれるところです。
どうもこのころからネコアレルギーも出てきましたが、小学生のころからネコはいましたので、こういった自己免疫疾患はその発症原因がよく分かりません。次男はステロイド軟こうや保湿剤で何とか対処していましたが、やはりかゆみが一番辛かったようです。
今年8月にかゆみに特化した新たな注射薬「ネモリズマブ」が発売され、生活の質の改善が期待されています。アトピー性皮膚炎は皮膚が乾燥しやすいなど「バリア機能」が弱い人に多く、汗やアレルギーなど外からの刺激で炎症が生じてかゆくなります。
かゆみは睡眠を妨げ集中力を低下させるなど、生活の質に大きく影響します。これまでの薬は炎症の緩和などを目的にしたもので、治療中でもかゆみを抑えきれな患者がいました。
かゆみの原因になるのは、体内で作られる「インターロイキン31」などのタンパク質で、末梢神経にある受容体と結合し脳がかゆみとして認識します。ネモリズマブはこの受容体をふさぎ、かゆみのシグナルが出ないようにする仕組みです。
ネモリズマブの臨床試験では、従来の治療を行っても「中程度以上」のかゆみがある患者215人を対象に実施しました。かゆみがどのくらい改善したかを調べた結果、ネモリズマブを投与したグループでは16週間後に平均43%改善し、プラセボグループの21%とは大きな差が認められました。
ネモリズマブが使用できるのは13歳以上で、注射は4週間に1回行います。ただこの薬も抗体医薬ですのでどうしても薬価が高くなり、自己負担額が3割の場合1回約3万5000円かかってしまいます。
症状が悪化してしまうなど、副作用が出る人もわずかにいるようです。アトピー性皮膚炎の診療指針は昨年改訂され、薬を適切に使う取り組みが広まっています。
治療はまずステロイドなどの塗り薬から開始しますが、皮膚の状態によってクスリの強さが異なるほか使用量や回数が適切でなければ効果は出にくくなります。そのため新指針では塗り薬で症状が落ち着かない場合には、次の治療に移る前に塗り薬の使用方法や用量、医師の判断を再確認することが明記されました。
このようにアトピー性皮膚炎も最大の難敵であるかゆみへの対処が可能となってきましたが、いつ完治するかなど課題は多いようです。
私の次男も10年以上悩まされましたが、徐々に症状は治まってきています。こういった自己免疫疾患の治療法は徐々に改善されていますが、やはり根本的な原因についての解明が待たれるところです。