加齢により薄毛や抜け毛に悩まされている人は多く、育毛剤や養毛剤の宣伝も活発になっています。
私は75歳になっても多くはないのですが前髪もあり、後頭部がやや薄くなっている程度です。かみさんは頭頂部が薄くなってきたことを気にして、良く宣伝しているかつらメーカーに行き、小さなウイッグを作りましたがあまりの高価さに驚いています。
やはり髪の毛の悩みは高齢者にとって共通のものなのかもしれません。横浜国立大学などの研究チームは、マウスの毛が作られる器官の機能を持つ細胞の塊(オルガノイド)をマウスの皮膚から人工的に培養し、高い確率で長い毛が生えてくる技術を開発しました。
研究チームは「毛包」(毛が作られる器官)を含む一定の長さのある毛を、高い精度で人工的に作ることに成功したのは初めてとしています。
実験では黒い毛が生えるマウスの胎児の皮膚から、毛包のもとになる2種類の細胞を切り取り、細胞同士をつなぐタンパク質の一種を混ぜて培養プレートで培養しました。すると培養を始めてから4日目にほぼ100%の確率で毛包のオルガノイドを作り出すことができました。
さらに培養から6〜10日目にはオルガノイドから黒い毛が生えていることを確認して、培養23日目に約3ミリに伸びてきました。
毛包の付いた毛を実験用の毛が生えていないマウスの皮膚にに移植すると、約1年間「毛の成長」→「脱毛」→「抜けたところからの発毛」というサイクルを繰り返しました。このように田植えのように移植することで、その部分に植毛ができることを確認しました。
研究チームは人間でも再現できれば、脱毛症などの治療に応用できるようになると期待しています。ただし現段階ではマウスのようにヒトの皮膚細胞から毛包を培養し、髪の毛を生やすことはできておらず、実用化の見通しは立っていないようです。
やはりヒトへの応用に向けては、課題が色々あるとしています。毛髪の再生技術をめぐっては、米国の研究チームがヒトの人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使って毛髪の生えた皮膚を人工的に培養してから、マウスへ移植するのに成功しています。
しかしヒトへの移植は安全性や費用の面での課題があり、医療現場での活用は難しいとみられているようです。
日本でも理化学研究所と再生医療のベンチャー企業は、2018年に毛包のもとになる細胞を大量に作る技術を開発し、ヒトの頭部に移植することで毛髪を再生させようとする臨床研究の実施を目指していました。しかしこれは新型コロナなどが影響して中断しています。
髪の毛の再生という技術は良いところまで来ているようですが、自分自身の細胞を使う必要があるなどコスト面ではまだ難しいところがあるのかもしれません。
私は75歳になっても多くはないのですが前髪もあり、後頭部がやや薄くなっている程度です。かみさんは頭頂部が薄くなってきたことを気にして、良く宣伝しているかつらメーカーに行き、小さなウイッグを作りましたがあまりの高価さに驚いています。
やはり髪の毛の悩みは高齢者にとって共通のものなのかもしれません。横浜国立大学などの研究チームは、マウスの毛が作られる器官の機能を持つ細胞の塊(オルガノイド)をマウスの皮膚から人工的に培養し、高い確率で長い毛が生えてくる技術を開発しました。
研究チームは「毛包」(毛が作られる器官)を含む一定の長さのある毛を、高い精度で人工的に作ることに成功したのは初めてとしています。
実験では黒い毛が生えるマウスの胎児の皮膚から、毛包のもとになる2種類の細胞を切り取り、細胞同士をつなぐタンパク質の一種を混ぜて培養プレートで培養しました。すると培養を始めてから4日目にほぼ100%の確率で毛包のオルガノイドを作り出すことができました。
さらに培養から6〜10日目にはオルガノイドから黒い毛が生えていることを確認して、培養23日目に約3ミリに伸びてきました。
毛包の付いた毛を実験用の毛が生えていないマウスの皮膚にに移植すると、約1年間「毛の成長」→「脱毛」→「抜けたところからの発毛」というサイクルを繰り返しました。このように田植えのように移植することで、その部分に植毛ができることを確認しました。
研究チームは人間でも再現できれば、脱毛症などの治療に応用できるようになると期待しています。ただし現段階ではマウスのようにヒトの皮膚細胞から毛包を培養し、髪の毛を生やすことはできておらず、実用化の見通しは立っていないようです。
やはりヒトへの応用に向けては、課題が色々あるとしています。毛髪の再生技術をめぐっては、米国の研究チームがヒトの人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使って毛髪の生えた皮膚を人工的に培養してから、マウスへ移植するのに成功しています。
しかしヒトへの移植は安全性や費用の面での課題があり、医療現場での活用は難しいとみられているようです。
日本でも理化学研究所と再生医療のベンチャー企業は、2018年に毛包のもとになる細胞を大量に作る技術を開発し、ヒトの頭部に移植することで毛髪を再生させようとする臨床研究の実施を目指していました。しかしこれは新型コロナなどが影響して中断しています。
髪の毛の再生という技術は良いところまで来ているようですが、自分自身の細胞を使う必要があるなどコスト面ではまだ難しいところがあるのかもしれません。