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奇妙な夢を見るのは、脳が未知の事態に備えるため

2021-07-06 10:24:26 | その他
夢というのは荒唐無稽な事項が出てきたりして何とでも判断できることが多いようです。

夢については非常に古くから科学的に分析が試みられていますが、寝ている間に脳が記憶を整理するときに出てくる断片的なものという説が有力とされています。

私は夢を覚えていることがほとんどなく、起きたときに何か夢を見ていたような気がする程度しかありません。夜中に非常に面白い夢を見て目が覚め、これはかみさんに話そうと思っていても、朝起きるとかみさんに話そうと思ったことは残っているのですが、夢の内容は全く覚えていないというようなこともあります。

よく正夢とか予知夢という話を聞きますが、夢を覚えているかどうかは個人差が大きいようです。タフツ大学の研究者が、おかしな夢にもちゃんとした意味があるという説を提唱しているという記事がありました。

荒唐無稽な幻覚のような夢でも、我々が覚醒している間の体験を消化し普遍化するのを助けることで、より多様な状況に適応しやすくしているという説です。

夢の意義を説明する試みは、今まで無数の研究者が挑んできました。従来の仮説には、夢は願望の成就だとか神経パルスの副産物、長期記憶の整理を助けている、脅威をシミュレーションしている等があります。

今回の仮説は、人工知能の学習の時の普遍化になぞらえています。この辺りはやや専門的であまり理解できない部分もあるため、私風の解釈です。

例えば人工知能に犬と猫を見分ける学習をするときに、ネコの写真は昼間が多く犬の写真は夜が多かった場合、人工知能は明るさを判断基準のひとつに入れてしまいます。そこで画像にノイズを加えたり、一部を黒く塗りつぶしたりすることで、新しいデータへの普遍化がしやすくなるようです。

つまり黒く塗りつぶすのが夢ということになるようです。夢は人生の枝葉末節にとらわれないために必要な、多様な刺激に触れるのを助けてくれているとしています。夢の生物学的意義は、その奇妙さ、覚醒時の体験と大きく違っていることにあります。

眠っている間に奇想天外な感覚刺激を受けることで、脳は限られた実体験だけを普遍化することがなくなり、その結果いろいろなタスクでのパフォーマンスがよりよくなるという説のようです。

夢は日常のコピーではなく、日常にありえない非日常が混在していることも多く、そんな夢を見る根拠の説明になっているのかもしれません。

あまり面白くない仮説ですが、夢はあくまで色々な記憶の断片が組み合わさってできているとすれば、それに意味を見出すことは難しいような気がします。所詮「夢は夢」ではないでしょうか。


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1 コメント

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Unknown (KEIKO)
2021-07-06 17:29:40
夢って謎ですね。
寝ている間に脳が記憶を整理するときに出てくる断片的なもの、といってもとんでもないシチュエーションと登場人物だったりします・・・
奇妙な夢を見るのは脳が未知の事態に備えるため、これも何となくうなづけますね。
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