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認知症の予防と治療法はあるのか

2020-01-12 10:27:31 | 健康・医療
認知症の最大のリスクは、歳をとることと言われています。

第一線の医師が認知症の予防と治療について報告している記事を紹介します。私はこの内容はほとんど信じていないのですが、一般的にはこういったことが認知されているのかもしれません。

認知症には年齢以外にも多くの発症リスクがあり、そのリスクファクターの多くは修正可能で、若い時から気を付けることで認知症の発症や進行のリスクを減らすことができます。

また認知症で最も多いアルツハイマー病の原因のひとつは、脳内にアミロイドβというタンパク質が蓄積されるという事が知られています。しかしアミロイドが沈着していても、認知症にならない人もいるようです。

認知症のリスクファクターは数多くあり、気を付ければ認知症のリスクを減らすことができるものとして、1)糖尿病、2)高血圧、3)肥満、4)運動不足、5)うつ病、6)喫煙、7)低い学力、が指摘されています。

その他の要因として、環境の変化や人間関係などのストレスと、それによって引き起こされる不安や抑うつなどの精神状態も示唆されています。

次が治療薬の話で、認知症になると「アセチルコリン」が減少します。これは主に記憶や学習に関連する神経伝達物質ですが、このアセチルコリンの減少を防ぐのがコリンエステラーゼ阻害剤で、アリセプトなど3種類が出ています。

その内1種は貼り薬ですので、認知症の重症度にもよりますが、服用を忘れたり薬に抵抗がある患者には貼り薬がいいかもしれません。もう1種類はメマリーという脳内で過剰増加したグルタミン酸の働きを阻害します。

残念なことに、これらの薬は認知症を根本的に治すことはできません。認知症の進行を遅らせるという対症療法であり、認知症が進行してしまうと効果を感じにくくなる患者もいます。

フランスでは2018年に効果が不十分で、副作用にも懸念があるとしてこの4剤すべてが保険適用外となりました。

現在「100歳を超えても認知症でない人」の研究が盛んになってきました。これは従来の発想を変えて、健康な人から認知症を解明していこうという動きです。人間は100歳を超えると確実に脳内にアミロイドβが蓄積するのですが、この人たちはなぜか認知症にならないのです。

以上がこの記事のまとめですが、予防といっても健康的にストレスのない生活を送るだけのような気がします。最後の研究は具体的に何をするのかわかりませんが、そこから新しい知見が出てくるような気もします。

やはり認知症というのは、人間が長生きになった代償のようなものかもしれません。


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