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Chat GPTは創作的行動が可能なのか

2023-05-23 10:31:55 | その他
私がChat GPTに登録して使い始めてから1か月以上となりましたが、どの程度の物かをいろいろと試しています。

単純に分からないことを調べるという点では、私が好きなウキペディアより使いやすいかもしれません。サイトにログインする手間はかかりますが、ログインすれば私が過去に行った質問が一覧表になっており、見直すことができるのも良い点かもしれません。

専門性については「フグ毒」の構造的特徴などいい回答が返っています。私の専門である有機合成については、「酢酸からサクエチの合成法」とその実験手法を聞きましたが、完璧な回答となっていました。

多分大学の教科書程度ではあるのですが、分かりやすい文章でほぼ問題のない回答になっていました。このサイトでは回答の下部に「再回答」というタグがあり、これをクリックすると若干異なる文章となるというのも面白い機能といえます。

たまにこのブログに書くような記事について質問するとそれなりの回答は出るのですが、あまりにも「常識的」すぎてつまらないというのが、ある意味限界なのかもしれません。

Chat GPTは小説など創作的なこともできるという話しを聞き、試してみることにしました。創作活動といっても何をやらせるかを迷ったのですが、日本文化であり私でも少しは評価できるものとして「俳句」を選択しました。

この時期として「梅雨」を題材に俳句を作れという質問をしたところ、瞬時に10句出てきました。ところが俳句として評価する以前に、五七五の音数になっていないのです。ひどいのは六十八などとなっており、ほとんどが音数を無視した3行詩のようになっていました。

そこで音数を厳しくするための追加の文章を入れて再度実行しましたが、どうしても五七五にならないのです。念のため「和歌」を作らせてみましたが、やはり文字数を無視した5行詩のような回答しかできませんでした。

念のため和歌と短歌の説明を求めましたが、五七五七七という基本は出てくるのですが、例として作った和歌や短歌は3行詩となっていました。

どうもこれはChat GPTは英語が基本となっているため、日本語の音の数という概念の学習ができていないと思われます。俳句や和歌というのは日本の伝統的な文化ですので、ある程度は学習しているはずですが、応用はできないのかもしれません。

なおこのChat GPTが作った3行詩の内容を評価してみましたが、単なるしゃれた文章が並んでいるだけで、全く意味のないもので、俳句の概念すら学習できていない感じでした。

思わぬところでChat GPTの弱点が見つかりましたが、まだ開発から時間が経っていませんので、これから改善する部分なのかもしれません。こういった点も含めていろいろ遊べるツールといえそうです。


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