ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

指、足が変形する関節リウマチ

2020-08-01 10:21:01 | 健康・医療
「関節リウマチ(RA)」は、関節の内部にある滑膜(ヒアルロン酸を作っている)の炎症によって、関節の腫れと痛みを引き起こす病気です。

リウマチの語源はギリシャ語のリューマ(流れるの意味)に由来しますが、当時(紀元前)は毒性のある体液が体内を流れることによって発症すると考えられていたようです。

すべての人種、民族でみられ、欧米での発症率は全人口の1~2%で、日本では0.3〜05%(40〜60万人)とやや少なくなっています。女性での発症が男性の3~5倍と高く、40〜60歳代でピークとなります。

関節リウマチは、リウマチ性疾患の中の「汎発性結合組織病」(その他には若年性関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、皮膚筋炎などがあります)のひとつであり、全身性炎症によって多発性、進行性の障害を生じます。

原因は詳しくは分かっていませんが、外敵(細菌やウイルス)から身体を守ってくれている免疫機能に異常が発生し、自身の体を攻撃してしまうと考えられています。発症初期に手のこわばり(「朝のこわばり」として知られています)を自覚します。

その後慢性的な炎症によって関節が腫れますが、手や足の関節に多く、肩や股などの大きな関節が障害されることは少ないようです。初期から大きな関節に障害がある場合は、重症とされています。

進行によって症状が複数の関節になり、発症後半年から3年をへると関節を構成している軟骨や骨が壊れて変形します。指では「スワンネック変形」「ボタン穴変形」が、足では「ワシ足変形」といった特徴的な変形がみられるようになります。

これによって日常生活に支障をきたすようになりますが、眠れないほどの強い痛みは少なく、関節の持続的な鈍痛や運動時の痛みが主体となります。全身病であることから、関節の障害以外にも全身倦怠感、微熱、筋肉痛、後頭部や背中の皮下結節、心外膜炎などを伴うこともあります。

なお妊娠により症状が軽くなるとのデータがあり、この事実が今後の原因究明の糸口となるかもしれません。

以前の治療は非ステロイド抗炎症薬や副腎皮質ステロイドを用いて痛みを軽くすることが主目的でした。しかしこれのみでは関節破壊を抑えるのが充分ではないことと、さらには副作用の問題もあり、現在治療の中心となっているのはメトトレキサートなどの免疫抑制剤です。

その他にも高価ではあるのですが、インフリキシマブなどの生物学的製剤による劇的な効果が確認されています。

この様に関節リウマチは早期診断、早期発見が大切で、適切な治療を行えばコントロールできる病気になりつつあるようです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿