大阪都構想住民投票で反対

日曜日に大阪市で住民投票があり、大阪都構想が比較的僅差で反対になりました。こういった地方の大都市を、これからどう発展させていくのかの一つの試みとして若干興味を持っていましたが、「やはり反対か」という気持ちと「やや残念」という感じです。しかし実は私はこの大阪都構想がよくわかっていません。住民投票が実施されるということで、少し調べてみましたが、結局よくわかりませんでした。大阪市の人たちが理解して投票できたのか、やや怪しい気もします。

7，8年前、タレント弁護士？から大阪府知事となった橋下氏の動向を注目していたといっても、マスコミが取り上げることだけですから実情はよくわかりませんでした。それでも知事になり、二重行政の無駄などいろいろ問題があることを訴え、大阪の発展のための手段として大阪都構想が出てきたようです。最初はただ言っているだけで、とても実現は無理だろうと思っていましたが、橋下人気もあり具体的に動き出したのはすばらしいことだと思っていました。特に大阪市の協力が得られないとわかると、知事を辞職して大阪市長選に立候補するというのは、ものすごい行動力といえます。

結局知事は盟友とでもいう人に任せ、自身は大阪市長になりました。これで大阪都構想実現に向けてかなり進展したようです。国も関連法案などを作り、ある程度後押ししているようにも見えました。しかし肝心の大阪市民に、その必要性が十分説明できていたのでしょうか。

私が住んでいる県も大都市を抱えていますが、やはり同じような問題があるのかは全く伝わってきません。特に私の住居は、東京でいえば八王子や府中にあたるような田舎ですので、完全に無関係になっています。しかし県庁所在地の大都市に住んでいれば、何かを感じるかというと難しいような気がします。最近政令指定都市となった市の友人に聞いてみましたが、ほとんど変化がないということでした。

結局今回の住民投票は、橋下氏の人気投票になり、これに大きな変化を望まないという感覚が加わり、今回のような結果になったような気もします（大阪市民の方ごめんなさい）。橋下氏は、市長の任期が終わったら政界から引退すると表明していますが、「維新の会」という政党自身が橋下人気でできたようなものです。この時期、ある程度カリスマ性を持ったリーダーが求められていたのかもしれません。橋下氏のような人材はそういないと思いますので、本当にここで引退してしまうのか（私はそれを期待していますが）、それとも冷却期間を置いてまた何かに復帰するのか、今後の動きに注目したいと思っています。

ギター合宿 in 山中湖 続

昨日に続いてギター合宿の話です。全員で演奏する１部が終わりましたが、今回はまじめに取り組みましたので、ここまででやや疲れてしまいました。２部は個人演奏といっても２重奏やソロですが、通常は皆の前で演奏する前に少し合わせるのですが、今回はあまり時間がなくいきなり弾くことになりました。私はポピュラーな曲をこのメンバーでは一番うまい相手との２重奏で、どんな曲になるか楽しみでした。それほど難しい曲ではないのですが、問題はかなり長い曲でパート譜でも４ページにもなり、曲の中で非常にゆっくりのアダージオから相当早いアレグロまでいろいろ変化します。

そこで演奏する前に２人でどんな感じにするかと、繰り返しをどうするか、終わりをどう持っていくかだけ打ち合わせをしました。ほんの少しの聴衆ですが、それでもその前で演奏するというのは、やや緊張します。面白いことに緊張すると、通常の感覚より早くなってしまうことが多いのです。それを見込んで初めのテンポをかなりゆっくりしましたが、まあまあの感じで進んでいきました。徐々に早くして、気持ちの良いリズムもぴったり合い、やや早いので次の難しいフレーズを少し遅めに弾くなど、とても初めて合わせたとは思えないように、気があって弾くことができました。

非常に残念だったのは、楽譜が４ページもあるので、私は座布団に座りその周りに並べておいたのですが、演奏中に少し動いて一部見えなくなってしまいました。楽譜がなくても弾けるほどの練習量がありませんので、やむを得ず一旦止めてしまい、再度そこから弾き始めるという結果になってしまいました。それでも曲のイメージが合っていたのと、毎年２重奏をしていますのである程度気が合うところもあり、ほぼ完ぺきに弾けたと思います。本来この録音を聴いてみるのですが、時間がないため聞くことができませんでした。予定ではCDにして送ってくれるはずですので、どんな演奏になったか聴くのが楽しみです。

その後フルートとキーボードの２重奏、これも演奏前に少し打ち合わせて練習なしでしたが、なかなか良い曲になっていました。最後が独奏曲の挑戦を聞きましたが、彼は常に自分の実力よりやや難しい曲を選んでいるのですが、非常に頑張っていました。演奏後に彼は１年かけて１曲を仕上げるのですが、去年は８月に合宿し今年は５月ですので、その３か月でやや仕上がりができなかったとのことでした。

来年どうするかなどの打ち合わせをしていたら、庭でバーベキューの準備ができたということで、宴会になりました。
まあこんな感じの合宿でしたが、皆が元気なうちは続けたいと思っています。

ギター合宿 in 山中湖

先日のブログにちょっと書きましたように、昔のギター仲間との合宿に行ってきました。もう２０年以上続いていますが、ここ数年は河口湖に決まっています。ここはメンバーと関連のあった会社の保養所ですが、４家族ぐらいで満員になるような、民宿風の小さな保養所を借り切っています。
大学時代の古典ギター愛好会の同級生は１０人おり、大体揃っていたのですが、一人が中国地方に再就職し、さすがに来ることができませんでした。もう一人が急に所用ができ、これなくなったので今回は８人でした。昨年までは２時～２時半集合でしたが、今年から１時集合とやや早くなりました。また今年は日、月でやりましたので、道路もすいており大体よい時間に集まりました。

昨年までは大体課題曲（３部合奏）が２曲あり、個人練習はできているはずということですぐ合わせていましたが、どうもパート内が揃っていないため全体がまとまらないという反省から、各パートごとの練習をするということで１時間早めました。１曲目はかなり難しい曲で、昨年もやったのですが、かなり時間をかけても録音して聞いてみると、音楽なっていないことがわかりました。そこで今年に持ち越しとなり、担当パートも新しくして取り組みました。私は第１でしたが、３人で合わせてみると、曲のイメージがそれぞれ違うようで、微妙にあっていない感じでした。そのあたりはすぐ修正できたのですが、中間部分に主旋律が超高音になっており、私は指が届かず１オクターブ下げて引くことで納得してもらいました。

パート練習が終わり、全員で合わせてみましたが、この曲は半拍ずれて面白いリズムになっているのですが、それがどうも引きずられるところがあり、きれいなリズムになりません。そこで第２、第３だけで合わせて何とかよくなったようですが、全員で弾いた録音を聴いてみるとまだまだバラバラの感じが時々出ていました。結局この曲は来年もう一度挑戦することにしました。

課題曲の２曲目は、なじみのある曲で、編曲は面白いのですが各パートそれほど難しくなく、すぐにパート練習が終わりました。全員で合わせても気持ちよく弾けたのですが、録音を聴いてみると全くダメでした。これは曲が3/8拍子で、本来２拍目にアクセントが来るはずですが、最初にどのパートも音がありますので、そこが強くなり非常に稚拙な音楽となっていました。これをどう修正するかいろいろ試しましたが、このころには皆疲れてしまい、適当なところでよいことにしました。

これで４時半ごろになりましたが、これで全員の合奏である第１部が終わり、一休みしてから個人演奏の２部をやりましたが、次回に続けますのでもう少しおつきあいください。

錦織 No1ジョコビッチを破れず

今週からローマで、イタリア国際オープンが開催されています（ATP1000)。マスターズが２週連続し、前のマドリードの決勝の時にもう１回戦が始まるという過酷なスケジュールでした。この試合にはトップ１０の選手が、けがで欠場のラオニッチ以外全員出場し、錦織は第５シードでの出場でした。

シードの５～８の選手は、どこのドローに入るかは抽選ということになっているようですが、錦織は第１シードのジョコビッチの山に入ってしまい、順調に勝ち上がれば準々決勝でジョコビッチとやや運の悪い組み合わせになってしまいました。この大会も第８シードまでは１回戦が免除されていますので、錦織も２回戦からの出場でした。
この大会もマスターズですので、錦織の試合は全試合NHK・BSで生中継されました。日本時間で夜中になるようなときは、録画して次の日見ましたが、このところ錦織は下位の選手に負けることがなくなっているので、３回戦までは安心して見ていました。

実際に２回戦はストレートで危なげなく勝ったのですが、どうもミスが多くあまり錦織らしさが出ませんでした。３回戦もストレート勝ちでしたが、自分のサービスゲームを破られたり、一時はリードされたりしました。それでも少しは良くなったような感じもあり、本人もインタビューで感触がよくなったといっていました。この２戦のように調子が少々悪くても、勝てるようになったというのは、錦織は本当に強くなったのかもしれません。なんとなくトップ１０選手の風格のようなものが出てきていました。

いよいよ昨日ジョコビッチとの準々決勝でした。夜１１時試合開始と良い時間帯になりましたので、じっくり見ることができました。ジョコビッチは前週のマドリードを欠場していましたので、休養十分のはずが２，３回戦はフルセットで勝っています。とにかく今年のジョコビッチは素晴らしく、全豪オープンからその後のマスターズ３試合すべてに優勝しています。
試合開始から両者がかなり緊張している感じがしましたが、この緊張をうまく利用したのはやはりジョコビッチで、３-０になってしまいました。その後錦織も固さが取れ、良い試合になってきましたが、最初のリードを挽回できず、6-３で取られたしまいました。

２セット目は錦織も調子が上がり、対等の打ち合いからやや有利になり、逆に3-6でこのセットを奪いました。しかしここまでで、３セット目になるとミスが増え、これはジョコビッチにミスさせられているという感じで、6-1で敗れました。惜しい試合というよりジョコビッチの強さが際立った試合でした。

今日はこれから昔のギターの仲間との合宿に行ってきます。中山湖に１泊ですので、明日のブログは更新できそうになく、せっかく毎日更新を続けていたのにやや残念です。

風邪は複合感染症か 続

昨日風邪は、単純なウイルス感染症ではなく、常在菌という人間の体の中に住み着いている、普段は何もしない菌も関与しているのではないかということを書きました。これはあくまで私が可能性として考えていることで、学会などで了解されていることではありません。

しかしこういった前提のほうが、風邪のいろいろな症状を説明しやすいような気がします。現在では風邪と診断した時に、抗生物質も出すお医者さんも増えたようですが、まだウイルスには効果がないとして、出さない人もいるようです。通常ウイルスに感染すると、ウイルスが熱中枢を刺激する場合もありますが、免疫力を高めるために体温が上昇する、つまり発熱するわけです。この初期発熱は、通常３８℃台ですので、解熱剤は使う必要はありません（３９℃以上は別ですが）。こうして免疫力が高まれば、自分自身の力でウイルスを殺すことができるわけです。こうして治るケースもありますが、微熱が続いたり、咳がおさまらない、胃腸やのどの調子が悪いという症状が続くことがあります。最悪では肺炎を起こしたりします。

こういった風邪が長引くのは、ウイルスのせいではなく細菌感染症であることは確かなようです。特にこの細菌が常在菌の場合は、もともと体の中にいる菌ですので免疫が働きにくくなっています。そのため抗生物質が必要となるわけです。

抗生物質の濫用によって、耐性菌が増えるという意見がありますが、私はこれも怪しいと思っています。耐性菌はなぜ抗生物資が効かないかというと、抗生物質を壊してしまうような酵素を持っており、この酵素によって抗生物質の構造が変わってしまうためです。こういった酵素を持つようになるというのは、単純な変異だけではなく、かなり複雑な変異が必要で、長時間かかると思われます。抗生物質は天然の微生物が作り出すものですので、自然界には抗生物質を作る菌とその他の菌が混在しており、長い年月の間に耐性菌が出現したと考えられます。
つまり人間が抗生物質を使うから耐性菌が出現するのではなく、自然に生育していた耐性菌が増殖すると考える方が正しいと思います。
これはいわゆる合成抗菌剤という完全に人工的な抗菌剤には、耐性菌が出現しないということからも裏付けられます。

こういった風邪の予防法はいろいろ言われていますが、マスク、うがい、手洗いなどほとんど効果がないと考えています。人間が生活するような空間には、それこそ無数の細菌やウイルスが存在するでしょう。ウイルスを計測する方法がないので、どの程度いるのかは分かりませんが、これを体内に入れないようにすることは事実上不可能です。
結局は自分の体を健康に保ち、ウイルスなどが入っても発病しない身体を作っておくしかないような気がします。