「近江八景」をはじめ様々な八景がみられるようになる。 「原八景」もその一つです。
原八景は、原の優美な風景を神峯山寺(かぶさんじ)の僧・近藤大道(鶴僊)が
漢詩 「原八景の詩」 として詠んだものです。近藤大道は、京都で禅を学んだ後
高槻藩士・藤井竹外に漢学を学んだ人物です。
原八景
○大森晴嵐 ○宮下落雁 ○横山秋月 ○京坂帰牛
○河原夕照 ○本山暮雪 ○神峯夜雨 ○浄園暮鐘
原村は、高槻市の北部にあり、山間部の原盆地に位置し盆地中央を芥川が流れ、名勝・摂津峡に
続いています。 集落は、川東 ・ 中村 ・ 西條 ・ 下條 ・ 城山の 5つの垣内から成り立っています。
※ 垣内(かいと)は、村の区画を小分けにした小集落などの意味です。
原八景の一つになっている芥川の 、“下條橋” からマス釣りの姿が見えています。
高槻の最北端・明神ヶ岳付近源の「田能川」と、京都市西京区外畑付近源の
「出灰 (いずりは) 川」 などが一緒になり 「芥川」 となります。
市域を北から南に流れ、原盆地、摂津峡、服部谷を経て、唐崎から淀川へと流れます。
芥川を詠んだ漢詩 「川原夕照」 の口語訳を追記します。
芥川 「川原夕照 (かわらのせきしょう)」
しだれ柳の緑が堤に満ちている。
枝々の影は暗く、沈む日の光を映す。
水鳥が鳴き騒ぎ、煙が岸辺に流れている。
多くの山の間に流れる川の空気は、
酒を飲んだように快 (こころよ) い。
しだれ柳の緑が堤に満ちている。
枝々の影は暗く、沈む日の光を映す。
水鳥が鳴き騒ぎ、煙が岸辺に流れている。
多くの山の間に流れる川の空気は、
酒を飲んだように快 (こころよ) い。
歴史ウォークの資料より・・・(^^ゞ
~~~~~~~ 今日の誕生花 日比谷花壇より ~~~~~~~
花名 : コブシ 花言葉 : 友情
辛夷という和名は、つぼみの形が拳に似ていることからという説があり
花言葉の「友情」も“拳のようにかたい友情”というところからきているのかもしれません。