kikoがスタート

2005年8月にスタートしました。
私が観た(見た)、感じた、覚書き、気になることを書いてます。(^^ゞ

妖刀伝説の 「名物 鬼丸」 と  「村正」

2011年08月25日 | 高槻しろあと歴史館と市民大学
8月19日に開催された、しろあと歴史館の千田学芸員の夏の講座
「妖怪を斬る-名刀・妖刀伝説-」 より


御物 (ぎょぶつ)   太刀   銘 国綱 「名物 鬼丸」

製作時代:鎌倉時代  製作地:山城国、又は 相模国  
刃長78.2cm  反り3.1cm   天下五剣のひとつ   宮内庁所蔵
(天下五剣は、鬼丸国綱・大典太光世・三日月宗近・数珠丸恒次・童子切安綱)

「名物 鬼丸国綱 (おにまるくにつな)」 の伝承
北条時政が毎夜毎夜夢の中で鬼に苦しめられていたところ、夢の中に
翁が現れて 「汚れた人の手に握られたために錆びてしまって鞘から
抜け出せないので、妖怪を退治したければ錆を拭い去ってくれ」と
いいました。

 翁の言うとおりに錆を拭き取ると、刀がひとりでに近くにあった火鉢の
足を斬りました。 それは銀で作られた鬼の形をしていたそうです。
それ以来、時政は夢の中で鬼に苦しめられることがなくなりました。




千田学芸員が発泡スチロールを使って、短刀 銘 「村正」 を
実寸で作られて、講座を受けられている人たちに『こんな大きさです。』
といって、私たちに見せて下さったものです。

村正は、伊勢国桑名の千子派の刀工。室町時代中期から後期にかけて
三代に渡って栄えた。 切れ味の良さに定評がありました。


∞∞∞   家康が、村正を嫌うのには・・・   ∞∞∞

〇 家康の祖父・松平清康が、家臣に間違って斬殺されたときに使われた。

〇 長男信康を二俣城において切腹に処するが介錯に使われたのが村正。
 
〇 家康自身も、駿河今川方の人質だった時に、村正の短刀で怪我をする。

〇 槍の検分で家臣が取り落として家康が指を切った・・・などがありました。

「村正」 の銘を改ざんされた例が複数見られ、「村」 の字をつぶして
「廣」 をあらたに彫って 「正廣」 や 「正宗」 に改ざんされていました。

∽∽∽∽∽  ひとりごと    ∽∽∽∽∽

「御物 (ぎょぶつ)」 は、何のことだろうと思って調べました。
それは、皇室の私有品として天皇家に伝来した所蔵品のことをいい
絵画、書跡、刀剣などが御物とされていました。

「妖怪を斬る-名刀・妖刀伝説-」 は、これで終わります。

~~~~~~~  今日の誕生花  日比谷花壇より  ~~~~~~~
花名 : トルコキキョウ    花言葉 : 優美
トルコという国名がついていますが、北アメリカの原産のようです。
花の色も様々で、キキョウよりはずっと華やかですね。
コメント
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