喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

佐田岬灯台から未来へ叫べ 僕らの夢

2012-02-05 | ブログ

 
 2月3日、立春を前に少年式が行われた。
江戸時代でいえば元服のようなもの。

 しっかりとした志を立て、自分の人生を歩んでいく。
そんな自覚をする日。

 少年式の後の記念行事では、名取小学校から佐田岬灯台までの30㎞を歩いた。
私も初めてだが、子どもたちと体験を共にすることにした。

 日本一細長い佐田岬半島。
それぞれの地区ごとに景観もちがっていることを肌で感じた。
それを楽しみながら、時にはおしゃべりしながら、
時には一人でもの思いにふけりながら一歩一歩前へ進んだ。

 10時30分に旧名取小学校を出発し、12時30分に二名津到着。
ここで昼食のおにぎり弁当をとる。
まだ半分にも来ていない12㎞地点なので、口につめこむような昼食となり再出発。

 しかし、15分ほどの休憩で足が固まり始めていた。
急に足取りが重くなり始め、違和感を感じながらちょうど半分の三崎港あこう樹まえを通過した。
ここから与侈口まで一気に上り、そこから串のみのこしまでまた一気に下がる。
そしてさらにまた正野藤実まで一気に上るというアップダウンをくり返す。

 足を止めると先ほどのようなことになるので、
みんな止まらずに佐田岬灯台をめざす。
しだいに口数も減り、足の痛みが気になり始める。
 長浜をまわればもうすぐそこ。
重たい足を前へ前へ。
そしてついにゴールの佐田岬灯台駐車場が見えた。
 3人のお母さん方と一緒にゴール。 
時間は夕方5時。
もう間もなく夕日の時刻。

 みんな完歩した満足感と痛さとで生きていることを実感した。



 その後、九州に沈んでいく夕日に向かって、
子どもたち一人ひとりが未来へ向かっての決意を叫んだ。

 みんな今日の日のことは、一生忘れることがないだろう。
すばらしい想い出ができた。

 そんな余韻にひたりながら、
夕日は沈んでいった。