私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のように、
地面を速くは走れない。
私がからだをゆすっても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のように、
たくさんな唄は知らないよ。
鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/2d/b21376fec138ad72ed36a9da8f7e209b.jpg)
『金子みすゞ全集』(JULA出版局)
『私と小鳥と鈴と』で、みすゞさんは
“お空はちっとも飛べないが、”“きれいな音は出ないけど、”
と、自分に出来ないことからうたっています。
「出来ることと出来ないこと」と、つい私たちは思いがちですが、
これでは出来ないことは劣っていることと考えてしまいます。
自分が出来ることを出来ない人を見ると、劣っているとすら考えてしまうのです。
でも、みすゞさんは、「出来ないことと出来ること」と考える人なのです。
こう考えると、出来ることがとてもすばらしいことになるのです。
同じように、「見えるものと見えないもの」と考えがちですが、
「見えないものと見えるもの」と、一度、自分の考え方、見方をひっくり返すと、気づけることがたくさんあります。
こんなみすゞさん体験を、楽しんでくださるとうれしいです。
金子みすゞ記念館長 矢崎節夫
お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のように、
地面を速くは走れない。
私がからだをゆすっても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のように、
たくさんな唄は知らないよ。
鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/2d/b21376fec138ad72ed36a9da8f7e209b.jpg)
『金子みすゞ全集』(JULA出版局)
『私と小鳥と鈴と』で、みすゞさんは
“お空はちっとも飛べないが、”“きれいな音は出ないけど、”
と、自分に出来ないことからうたっています。
「出来ることと出来ないこと」と、つい私たちは思いがちですが、
これでは出来ないことは劣っていることと考えてしまいます。
自分が出来ることを出来ない人を見ると、劣っているとすら考えてしまうのです。
でも、みすゞさんは、「出来ないことと出来ること」と考える人なのです。
こう考えると、出来ることがとてもすばらしいことになるのです。
同じように、「見えるものと見えないもの」と考えがちですが、
「見えないものと見えるもの」と、一度、自分の考え方、見方をひっくり返すと、気づけることがたくさんあります。
こんなみすゞさん体験を、楽しんでくださるとうれしいです。
金子みすゞ記念館長 矢崎節夫