喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

森は海の恋人 ~人の心に木を植える~  畠山重篤 さん

2012-02-26 | ブログ
 森は海の恋人 ~人の心に木を植える~  畠山重篤 さん


 愛媛大学附属中学校の第91回愛媛教育研究大会に参加しました。

 お目当ては、畠山重篤さんの講演会。

 畠山さんは、宮城県気仙沼市舞根で牡蠣(かき)養殖業を営んでいます。
 そのかたわら、豊かな海を取り戻すため、
平成元年より漁民による広葉樹の植林活動「森は海の恋人」運動を続けています。 

 その活動は、小・中・高校の教科書にも紹介されています。
 子どもたちを養殖業へ招き、環境教育のための体験学習を続け、
その数は、1万人を超えています。

 そして今年2月、その活動が国連に認められ、
国連森林フォーラムより、森林保護に貢献した世界の6人「フォレストヒーローズ」に選ばれ、
ニューヨークの国連本部で表彰されました。

「森には3つある、山の森、海の森、心の森。それを教えてくれたのはカキだった。
河口の岩に何十年も生きているカキじいさんは何でも知っている。生命と地球の壮大な秘密までも…」

 巨大津波に襲われた大震災から1年、
フォレストヒーローズへの道は、東北再生のみならず、日本、そして、地球の再生への道につながっています。
 
 今まで聞いた講演会のなかで、双海町の若松進一さんと並ぶすばらしい講演会でした。
共通点は、実践と歩み続ける向上心。

 足元を見つめながらもその先を見通した着実な歩み。
すべての始まりは、自分の地域にあるような気がします。