8月19日は国連が定めた『世界人道デー』(World Humanitarian Day)です。現在、紛争や自然災害などにより
生命を繋いでいく為の支援を必要としている人は、世界中で1億2,500万人を数えるそうです。
『世界人道デー』は、そうした人々に対する支援の輪を広げると共に、困難な現場で援助活動に携わる人々に
心を寄せる国連記念日の一つです。いま世界中で紛争や災害が頻発し人道状況は複雑化、また被災者たちの
直面する困難も長期化していると聞きます。シリアを始めとする中東の地から、最近はトルコからも連日の如く
尊い人命が失われたという痛ましいニュースを耳目にします。
日本中がリオ・オリンピックで興奮している此の瞬間にも、遠く離れた彼の地で幼い子供たちの生命が危険に
晒されているかと思うと暗然とします。本来『平和の祭典』であるオリンピック開催中の今こそ、誰もが持っている
他者を思いやる気持ちを思い起こし、人間性に溢れた世界を求めていくことが必要なのだと思います。
華やかな祭典の一方にある世界の暗部から目を背けず、共に現代社会を生きる者として、被災者への温かい
関心を持ち続けることが、問題解決への一歩になると信じます。