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須賀敦子 素敵なエッセイ集ご紹介

2019年01月21日 | 日記
               
    
 間もなく没後21年を迎える須賀敦子ですが、現在も時代を超えて多くの読者に愛されています。
イタリアで11年間を過ごし、帰国後にエッセイストとして活躍した期間は8年、出版した5冊のエッセイ集はどれも
高い評価を得ましたが、1998年3月に69歳の生涯を終えました。生前に発行されたエッセイ集は僅かでしたが、
没後には未完の作品や須賀敦子の人生に関した本が出版され、今なお新たな読者を魅了しています。
 かく言うKimitsukuも昨年ひょんな機会に『ヴェネツィアの宿』を手に取り…実はヴェネツィアの地名に誘われて
…しかし一気に読み終えるには惜しい美しい文体に気付いてから、噛みしめるようにじっくり読み進みました。
人間を観る確かな視点、穏やかで繊細で端正な文体、そして力強く真っ直ぐな生き方に惹かれて、その後『ミラノ霧の風景』、『コルシア書店の仲間たち』、『トリエステの坂道』などを時間を掛けて読んできました。そして今度は
亡くなる直前まで推敲していたという5冊目の、『遠い朝の本たち』を手にしています。 始まったばかりの2019年も
気品高く流麗な言葉で紡ぎ出される須賀敦子の世界を、じっくり味わい尽くしたいと願っています。
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