2020年4月にオープンを予定していた国立アイヌ民族博物館『ウポポイ』は
新型コロナウイルスの影響で延期されていましたが、何とか7月には開業できそうとのこと。
9日、地元住民を対象に内覧会が行われ、主な施設概要が公開されました。
『ウポポイ・国立アイヌ民族博物館』は、北日本では初めての国立博物館で
アイヌ民族の工芸品や資料など、およそ1万点が収蔵されており
『ウポポイ』とは、アイヌの言葉で『大勢が集まって歌う
』という意味だそうです。
北海道の先住民族アイヌの歴史と文化を主題とした博物館は
人々が互いに尊重し共生する社会のシンボルとして創設されました。
長い間、虐げられた歴史を持つアイヌ民族のことについては
北海道でもアイヌ住民が多かったS町で育ったKimitsuku
こども心に負の記憶として、後悔の念と共に残っています。
小学校に入学して最初に隣席になったのが、アイヌ少年のT・Kくんでした。
今でもよく覚えていますが、小柄で色黒で悪戯好きで落ち着きのない男の子でした。
先生の話も聞かずチョロチョロして…今でいうところの多動性障害の傾向が
兎に角、Kくんが気になって授業に集中できず、帰宅してから父母に
「Kくんと一緒の席はイヤ」と訴えた記憶があります。
間もなく席替えがありKくんと離れることが出来ましたが
ずっと後年のクラス会でKくんに会うことがあり
「俺がアイヌだから嫌だったんだろ…」と言われ、弁解の言葉もありませんでした。
ただ騒がしくて煩いKくんが嫌だっただけなのに…。
その後Kくんに会うことも無く時が過ぎてしまいましたが
未だにあの日のことは苦い思い出として、甦ることがあります。
今夏には『ウポポイ』を訪ねて、密かに「Kくん、ごめんね」と
謝らなくっちゃ…と思っています。