kimitsuku独り言

日々の暮らしから感じたあれこれを
ひとりブツブツ独り言

💌 拝啓 お元気ですか 💌

2023年12月17日 | 日記

 

早朝ラジオ番組から聴こえてきた、「拝啓 お元気ですか」から始まる便りを募集しています。

大切な人に伝えたいこと、亡き人に届けたい言葉、長年 胸にしまい込んだ侭の想い

そんな気持ちを、手紙にしたためてみませんか‥。

そんな言葉に誘われて、ふと思い出したJ先生のこと。

J先生は中学2年と3年の時にクラス担任だった男性教師で、確か当時30歳くらい

岩手県の出身で背が高く、結核療養から復職したばかりの数学担当の先生でした。

4人姉弟の一番年長だったKImitsukuは、兄のいるクラスメイト女子が羨ましく

物静かで優しいJ先生に、理想の兄像を思い描いたのでしょうか。

中学2年の夏休みにアポイ岳に登ったこと。

校庭でキャンプファイアーを囲んで

高村光太郎の詩 ≪道程≫を朗唱したこと。

中学3年の修学旅行で仙台へ行った時

先生と喫茶店に入り、ソフトクリームをご馳走になったこと。

ゲーテの≪ファウスト≫の言葉を教えて貰ったこと。

此処には書き切れない思い出が、まだまだ沢山ありますが‥

そんなJ先生に‥💌一筆啓上💌

・・・拝啓 J先生 お元気ですか。

とうの昔に亡くなられた先生に、お元気ですか‥は可笑しいけれど

お元気な頃しか知らない私は、矢張りそう話し掛けたいと思います。

中学生の頃、数学が苦手で因数分解が出来ず悩んでいました。

夏休みで岩手に帰郷していた先生に手紙を書き

どうしたら数学が好きになるか、尋ねたことがありましたね。

先生からは、もう一度、基礎からやって見ると良いでしょう

何処で躓いたのか分かるから‥との返答でした。

でも数学嫌いは直ることなく、現在に至るまでチンプンカンプンの侭です。

あれから長い年月を経て、私もいっぱしのオトナになりましたが

先生は今もお別れした30代後半の頃の姿で、私の記憶の中で生き続けています。

折りにつけて、教えて頂いた ≪人間は努力する限り迷うものだ≫を

心の糧にし、生きる指針としています。

今、先生にお逢いしたら‥少しは「頑張ったね」と誉めて頂けるでしょうか。

あの時、先生が話してくれた女性像に近づきたくて

此処までの長い道程を歩んできたように思います。

J先生 本当に有難うございました。

若い日に素晴らしい先生と出会えた幸運を、心より感謝しております。

いつかまたお逢いできることを願って・・・

  

コメント (2)
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