九電の「やらせメール」に揺れる九電が、玄海原発の関連資料を破棄しようとした資料のなかに、佐賀県議会議員らから「祭りに寄附をして欲しい」「集会に車を出して欲しい」などの要望を受けた際の記録が含まれていたことが明らかになりました。
これでは、県民の立場で原発行政を審議する県議会議員が九電との「もたれ合い」ととられても仕方がありません。
古川康知事が、九電幹部と知事公舎での会談での内容については認めながら「ニュアンスや趣旨が違う」と強弁しても、受け取る九電の立場は「天の声」に聞こえるのが普通です。
古川知事と佐賀県議は同じ「同じあなのむじな」で原発推進をしてきていたことが疑いようのない事実として明確になりました。
昨夜、唐津・東松浦地区労主催の「夏期講座」を受講しました。
演題は「原子力発電について考える」で講師は、豊島耕一佐大教授です。
この講演で、玄海原子力1号機は老朽化が進み、特に圧力容器の脆性遷移温度が「想定より上回っている」として「原子力容器がセトモノ」になっている可能性があると述べました。
行政のあり方として、佐賀県庁での経験では「原子力対策課」は「反原発運動対策課」と疑うような対応に終始しているとして、「知事への申し入れは受け取るだけ知事への面会は、バリケードで拒否する」と話し、県民との接触や傍聴しやすい県議会への転換を求めました。
会場は、席が足りないほどの受講者でした。
この夏期講座は20年来の歴史があり、その時々の社会問題をテーマに3日連続で開かれ、今日は「子ども・子育て新システムについて考える」(市民会館)明日は、「公務員の労働基本権回復について考える」(唐津市勤労者福祉会館)いずれも18時から1時間半の予定です。
それにしても、「泊原発の再開」は納得いきません。
国は、「なしく崩し」で原発再開に動き出そうとするのでしょうか。
福島原発の収束のメドも立たないうちに、しかも北電の「やらせメール」問題も浮上しているのに…。