唐津市議会は26日、 玄海原発1号機の原子炉圧力容器の劣化問題で,佐賀県による専門家会議の設置と安全性の早急な検証を求める意見書を全会一致で可決しました。
玄海1号機は、運転開始から36年が経過し、原子炉圧力容器の劣化を判断する指標となる「脆性遷移(ぜいせいせんい)温度」が運転開始前の1975年にはマイナス16度だったのが、2009年は98度と大幅に上し、専門家から安全性を疑問視する意見が多数出されていることから、古川知事は、「第三者専門委員会で検証する」としていたものが「やらせメール問題」が浮上すると「白紙撤回」し安全性の検証に消極的な態度に変化しました。
私は、市民の安全性に対する疑問解消のためにも「専門家による検証」を求め
①九電の検証資料や試験片の提出
②(圧力容器の脆さの)原因の究明と安全性が確認できなければただちに運転を停止することを古川知事に求めたものです。
唐津市議会が全会一致でこの意見書を可決したことは、唐津市議会の議員が、原発に対する認識が変わってきていることを示しており、今後の「原発行政からの転換」に弾みがつくことになります。