唐津市は、昭和7年に市政施行し、合併を繰り返し84年の歴史を有する市であります。
この間、幾多の市長が誕生しましたが、坂井市長が任期中に部長2人も逮捕され、自らも「政治とカネ」にまみれ、政治倫理審査会の審査対象となり、審査会の結論は「条例が定める規準違反」と明確に断罪された市長は、市政はじまって以来の不祥事で「最大の汚点」です。
特に、政倫審が指摘している「政治資金規正法が禁止している迂回献金」問題と「特別公務員である駐在員が坂井市長の後援会役員に就任していた」という事については、市長就任から長期わたる行為であり、確信犯として続けられてきたことを指摘しています。
住民団体が昨年12月に告訴していたものが、9ヶ月の調査のすえ9月12日に佐賀警察から佐賀検察庁に書類送検されました。
歴代の市長が、「被疑者」となった事は過去になく、恥ずかしいことです。
「不起訴」になったら全てが「免罪」になることではありません。
政治倫理条例の規準違反という事実は消すことができません。
報告書の付帯意見に「そもそも政治倫理とは、市民から市政を付託された市民の代表として、市民に信頼され、公平公正に行動するために政治家として守るべき行動規範である。したがって、政治倫理は、法に抵触するか否か以前の問題である」と述べているように、坂井市長には、高い倫理観と謙虚さが求められることから政治家としての「矜持」(プライド)を持ってもらいたいものです。