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二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

大阪へ送った。一段落?

2010-09-21 20:34:57 | ■工房便り 総合 
やっと10台まとまりました。

ブラジリアンローズ、

インドローズ。

シャム柿。

ランブータン。

今回自分でもはっきりと、西野二胡

光舜二胡、色分けできたのかなと思います。

仕上げながら、組みたてながら、

駒を取り換え、千斤を取り換え、やっているうちに、気がついたのは、

光舜二胡は、殆ど駒を変えても影響が少ないということです。

理由は判然としません。

駒を変えると、普通は音色が変わります。

響きも当然変わります。

ところが、光舜二胡は、西野二胡(蘇州系)や、以前から持っていた、北京系などで、

駒を変えた時の変化程は、変化しないのです。

これは自分でも、蘇州系と、比較したことが無かったので気がつきませんでした。

駒は、皮を振動させます、

ですから、その皮に繋がって鳴る,胴の音色も変わるのが、当たり前でした。

これはみなさんも経験あることと思います。

人工皮の二胡でさえ、駒を変えると、かなりの違いが出てきます。

光舜二胡は、駒を変えると、音のボリュームは変わります。

ところが、音色は殆ど変わりません、

特に低音。

これは研究してみる価値があると思います。

駒によって、音色が変わりにくいというのは、胴に、かなりしっかりした、基本的な振動が、備わっているのだと思います。

そういえば、皮によっての音色の変化も、あまりありません。

響きと言うか、鳴りは、もちろん皮が変わることによって、かなり違います。

音色と言う点では、変わりにくいようなのです。

蘇州系の楽器と言うのは、以前に、李十三さんと話したときにも確認できたことですが、

基本的には、皮の、扱い、

張り、厚み、梳き等の皮の技術が、良い楽器を作ると考えられていますが、

その通りだと思います。

殆ど、皮の善し悪しで、二胡のレベルが変わりますし、

音色までも変わります。

演奏家の先生方が、使っておられる楽器の音を聞くとまさに、皮の振動と言う気がします。

また、その方々は、良く弾きこまれた、10年ぐらい使っているような二胡の

軽くゆるんだ音がします。いいですね。

周りの方々では、まだそこまで、使い込んだという、楽器を持っていらっしゃらないように思います。

ですから、まだまだ木の胴の音、木材の種類の違いによる音、

と言うのが聞こえてきますが、

諸先生方の、音色は、鳴り響く、皮の振動、と言う感じか強くするのは、

私だけでしょうか、?

今回、西野二胡、光舜二胡、同時に作ってみて、

私の中で、再確認し、また、研究課題も増えてきたような気がします。

なかなか、行き止まりに当たらない、二胡作りです。

西野和宏。


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