弓毛が切れる!馬毛を使った全ての擦弦楽器の弓!その1弓毛は単なる繊維、あるいは糸ではありません。生物なのです!擦弦楽器の弓は弓として仕上がった後に切れることがあります。原因はいくつかあります。張ってある馬毛が弱い部分であっても切れます。またこの画像のように同じ部分でかなりの数がまとまって切れてしまうこともあります。比較的毎日弾いているような弓にはこのようなことは起こりにくいようです。どうやらこれは . . . Read more
ある中国人のプロの演奏家に頼まれまして、蛇皮を張り替えることになりました。皮を剥がしてみると、このように以前のパフリング(皮を切りそろえた最後にプラステイックの薄い板を入れてあります)が残っていたのです。流石にプロですね、以前以前中国で高名な二胡造りさんに皮の張替えを頼んで、その後音がどうしても気に入らず違和感を感じて、再度日本人の私のところへ皮の張り替えを頼んできたのです。見事にいい加減な仕事で . . . Read more
最近、お客様から光舜松脂にして良かったとのメールをたくさんいただきます。かの高額松脂全盛と言われている現在大変嬉しいことです。これは、皆さんには分かりにくいくらい嬉しい事なのです。松脂も、最初の内は二胡屋が作った松脂なんか東洋の音きりしないだろうと言われました。なにしろ楽器屋としてもそれほど認められているわけでもなく、二胡屋としては本場で教わったわけでもないのに、またヴァイオリンにしても年寄りが趣 . . . Read more
昨日の朝、ほぉちゃんが、私の作業場に来て、「先日の松脂購入させてもらえますか?」ほぉちゃんというのは、職業実習で近くの高校から来ている女の子です。本業の鉄の工房の方へ来たのですが、ネオちゃんが同じ会社のという事で、光舜堂も見学に連れてきたのです。楽器を作っているということで、大変興味を示していました。彼女は音大を目指しているヴァイオリン弾きさんだったのです。そこでネオちゃんは、「今度はヴァイオリン . . . Read more
二胡の音色は女性の声とよく言われますね。それでも一人で弾くと、アカペラです。やはり何か伴奏なり合奏なりアルト音楽が膨らみます。ところが、二胡にピアノというのは、私は個人的には合わないと感じます。やはりなにかほかの擦弦楽器などの方が合いそうです。あるいは、歌声とか!松尾あかねさん。長崎で活躍している二胡奏者です。歌いながら二胡を弾くのです。完全に合奏なのです。ギターなどでは歌いながら軽く伴奏の和音を . . . Read more
黒の「光輪」黒の「寂光」ヴァイオリンの方達に大変な人気です。特に「寂光」は女性のヴァイオリン弾きさんにはそのグリップ感そして、低音の深い音色に驚かれるかたも多いようです。中にはチェロやコントラバスでもこの二つはその弓の操作性音のキレ立ち上がり、そしてその音色の深さで使われる方も多いです。「光輪」は比較的少し重い感じのする音色の楽器の方に好まれているようです。ただ、何名かのチェロの奏者の方達で、特に . . . Read more
張り替えたばかりの弓毛には、どんな松脂でもかなりの回数を塗らないと松脂が乗りません。それは弓毛に油分が含まれていて、松脂が滑って食いつきが悪いからです。それでも、20回くらい塗ると何とか松脂がついていきます。ところが、弓毛の中でも本当に乗りにくいものがあります。これは、既存の松脂全てにおいてでもです。通常、ヴァイオリン用の弓に使われる弓毛はそのほとんどが軽く脱色したものです。塩酸や硫酸などを使って . . . Read more
二胡の修理は本当に楽器が分かっている人に頼みましょう。信頼が一番です!二胡の修理に当たっては、光舜堂はできる限り直接お客様とお話をした上で作業を進めたいのです。また現在修理は代理店さんや他の楽器店さんからも承っておりますが、かなり信頼できる、要するに楽器の事がキチンと分かっているところのみにさせてもらっています。金沢のNMLさん、名古屋のマックコーポレイションさん沖縄の二胡姫さんそして弦堂さんこの . . . Read more
駒は皆さんご自分で楽しめる部分ですね、ご自身で作っても良いですし、あるいは色々交換して楽しむのも良いでしょう。そして弓は、それこそ単なる部品ではなく二胡の道具の一つなのです。https://cdn.goope.jp/26039/230726174825-64c0ddd9f3bb8.pdf工房光舜堂西野和宏&ほぉ。ネオ . . . Read more
10年ほど前、まだ神田の光舜堂を始めたころ、里地帰君に出会いあました。里地帰君はこれだけ豊かな木材のある日本ですし、またどうやら二胡そのものが日本に定着するのではないか、それなら日本の木で、何か良い楽器が出来ないかと、話が合いまして。胡桃の木、栗、さくら、樺 そして板谷楓などで試してました。どうも今一つで、納得できなかったのです。そんなところへ、里地帰君から、杉で二胡を作って欲しい、「頼朝杉」とい . . . Read more