全部で3タイプ作ってみました。これは二胡用の人工皮ではありません。昨年秋から頼まれていた、胡弓の人工皮です。そんな話が進んでいる時、どこをどう回ったのか三味線の人工皮屋さんから話が来まして三味線用も作る事になったのです。皆さんご存知だとは思いますが、、、、三味線も胡弓も皮は、、、、猫のお腹の皮です。しなやかで弾力があることで選ばれたのでしょう。津軽三味線などは大きさの事もあり、犬の皮が使われること . . . Read more
因みに現在ネオちゃんが作りつつあるのは全材料が小葉紫檀の蛇皮の普通の二胡です。和胡というのは、里地帰君が付けた名前です。もう9年ほど前私は、中国から来た二胡が元々はどんな樹種を使っていたのか考えたのです。二胡の原型と言われるインドのラバナストロンは,楓で作られると言います。中国には胡の国から来たと言われていますが、どうなのでしょう。二弦胡琴と言われるものは古楽器は殆どが花梨であり,アミメニシキヘビ . . . Read more
本当に早いもので、家族から受け継いだ戦前の二胡を直そうとして始めた二胡造りで二胡にはまって17年、皆さんの楽器を修理するべく光舜堂を始めて以来15年が経ちます。渋谷の丸山町で初めて宇田川町に移りそして神田の須田町で6年。コロナの影響もあり何よりお店を維持していたほぉさんが病気にかかり、5年前に工房のみの営業になりました。東京のかなりはずれにある工房ですが年間50名様ほどはこんな遠くの工房まで足を運 . . . Read more
これ解かりますか??内弦の金属が曲がってしまっています。このほうが分かりやすいですかね。これはお客様が調弦していてなんだか回りが悪いので力を入れたら、金属軸全体が回ってしまった。要するにきちんと取り付けられていなかったのです。また、この丸いところの中に入っているギアが壊れていたのです。金属軸はこのタイプももう一つボルトのタイプもどちらも壊れやすいですね。ボルトタイプは扱いや弦の巻き方で動かなくなる . . . Read more
実際には、二胡を作り始めて17年になります。その間ダメにした二胡が、数十台。最初のうちは何台か出来上がった中のこれは良いというものだけお店に並べて販売してきました。今でもその17年前に作った楽器をとても気に入ってそれだけを弾いてくれている、大沼君のような人もいます。また、この15年間西野二胡だけを弾き続けてきた木村ハルヨさんもいます。今では孟菲さん、チェンミンさん、鳴尾牧子さん、峠岡慎太郎君、里地 . . . Read more
擦弦楽器の場合音のキレというのは大変重要な役割があります。切れないと、その寸前に弾いていた音が楽器の中で残って次に引いた音と混ざってしまって明快な音に鳴りにくく音が濁りさらには音が遠くに飛びにくいですね。松脂の場合は光舜松脂がそのキレを実現してくれます。ただ楽器本体にもその音のキレを実現する構造があります。それがパフリングです。この周りの線は、巾1,3ミリ深さ2ミリの溝になっています。二胡の場合は . . . Read more
致し方ないとはいえ蛇皮が値上がりしました。円安の影響もあるのでしょうが、10年前と比べるとほぼ倍以上です。そこで、申し訳ありませんが、蛇皮の張替え、4月から85000(税別)とさせていただきます(HPの金額が間違えていましたのでこの金額に訂正してあります)この費用の中には木の部分の不具合の修理なども含み弦、駒(松節)千斤フェルトなど楽器を健全に鳴らす作業はすべて含まれています。張り替えてお渡しした . . . Read more
これは中国製の人工皮です。中国での人工皮は何種類かの人工皮が使用されます。比較的多いのは、ポリエステル樹脂の布地です。その他ビニール系の物もありますし、ケプラー繊維の物もあります。ビニール系あるいはポリエステル系の布地の場合は比較的ポワーとした音に鳴りますし、ケプラー繊維は防弾チョッキに使われるくらいですからかなり硬い音に鳴ります。(ジョージガオさんの二胡などはこれのようです)いずれにせよ、蛇皮の . . . Read more
皆さんも感じると思うのです!?久しぶりに会った友人の、ついこの間生まれた赤ちゃんが、数日見ないうちに見違えるように大きくなって、数カ月すればもうすっかり赤ちゃんでは無くなり、それこそ数年するともう見違えるように大きくなりますね。つい4年ほど前に光舜堂に来たネオちゃんが、今ではすっかり主戦力になっています。二胡の弓は、ご注文いただいたプロの方と直接やり取りして、大変褒められるようなものを作っています . . . Read more
ほぉさんが選んで、名前を付けた和紙の人工皮CDM(いまだに何の略なのか??)大人気ですね。新しい二胡も含んで皮の張替え、計9台幸いにも、ネオちゃんが張れるようになってきましたから、問題ないですが、以前だったら、張るだけで3ケ月近くかかってしまったでしょうね。そのネオちゃんの仕事の進化は凄いものがあります。若さ!それと、やはり15歳から物つくりを始めたというのは、大学で初めて物つくりに触れるという時 . . . Read more