前の項では、弓の取り扱いなど書きました。これは、日常皆さんが気をつけていれば、良いことも多いです。
その他、みなさんがご自身で気を付ければ良いことの中に、弦の選択ということがあります。
弦は、メーカーによって、それぞれの個性を持っています。そして皆さんの二胡もです。
ある意味相性みたいなものもあります。それは皮との相性ともいえると思います。
特にとても良く鳴る楽器、最近増えてきている皮の薄 . . . Read more
二胡は音色です。
ところがその音色が十分活かせていないことも多いです。
弾き込みが足りないというのも、その一つでしょう。本当に二胡が良い音になりだすのには、蛇皮の場合2,3年かかるともいわれます、それも、プロの方が一日数時間弾いて。
どうしても、二胡愛好家の場合、仕事の合間や家事の間に弾くのですから、本当に二胡が良い音色で鳴りだすまでに数年はかかるのかもしれません。
それにしても、楽器自体 . . . Read more
これ、中国の三弦です。壊れてしまっていますね、
ニューヨークから来た時に壊れてしまったようです。
最近になって蛇皮を張りたくないという人も増えてきていまして。ニューヨークで、人工皮を探したのだそうです。
太鼓の皮やらいろいろ試したそうですが、納得できず、結局日本にまで来ました。
日本には、三味線や胡弓そして沖縄の三線など、人工皮を張った弦楽器は相当出回っています。
今ではむしろ、人工 . . . Read more
意外と多いのが、
画像で見ると、それほど違和感はないですね。
でもこれが、正解なのです。
これ最初の画像は内弦の木軸の方が、短いですね。
この短いまま不通に調弦すると、どうしても弦は設定以上に引っ張られないと、調弦が合わないです。
弦が、少し緊張感が強くなってしまいます。
そのおかげで内弦だけ何となく音が硬くて、所々裏返ったりします。
もし、みなさんの楽器で内弦だけ音が硬く、何 . . . Read more
にこのこま(松節)の材料が、やっと皆様にお届け出来ました。
意外と多かったですね。全部で34個送りました。
ちょうどそんなときに、あるお客様から、調整の依頼が入りまして、どうしても第二ポジションから上に変な振動がでる。
とのことでその楽器を見せていただきました。
かなり大きな音の出る楽器で、確かに、第二ポジションから上が音が安定せず、なんだかワーワーと、騒いでいる感じ、
よく見ると、 . . . Read more
今までにも、何回か書いていますが、最近新たにこのブログの読み始めた方も多いようですので。
金属の糸巻き(金属軸)の弦の巻き方による不具合の発生について書きます。
このようにボルトの先端にグルグルと弦を巻いてしまうと、
金属の筒の中で弦が引っ掛かり、ボルトが動かなくなります。
無理やり動かそうとすると、
木の持ち手の部分が取れてしまったりもします。
この木の持ち手には、この . . . Read more
このことは経験した範囲内でしかないので、100%とは言えませんが、
内弦(Ⅾ弦)に雑音の出る楽器というのがあります。
色々やってみた結果、原因が二つあるようなのです。
一つは花窓のあたりの木が薄いもの。
薄いと言ってもそれが何ミリというより、その楽器の木部のそれぞれのバランスとしてです。
案外多いのが、この雑音花窓がしっかりと入り込んでいないものに、この雑音が多いということは言えます。
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私としては、折角デンペンが皮を保護し、弓毛を保護するのだとすると、このように、8角の内3辺につけたほうが良いと思っています。
保護するという事、そして、弓毛がデンペンの端をこすって、シュー―という雑音を消す意味で、光舜堂のデンペンは、
このように棹側を丸め込んで、デンペンの端が弓毛に当たった時に音が雑音が出ないようにしてあります。
これは、熱をかけながら曲げ込みますが、立体になります . . . Read more
ほぉさんの事を悼んで、大変多くの方からお言葉いただきまして、ありがとうございます。と共に、私の体調などもお気遣いいただきました事、大変ありがたいことだと感謝いたします。
それにしましても、だいぶ以前よりお預かりしていた楽器の修理など、長々とお待たせいたしました。
最初の修理は、この頭の取れ!
これはあまり無いことなのですが、一度直したのをまた破損した場合、あるいは、ご自身で修理して、かなりボ . . . Read more
弦堂さんに、というのが、ほぉさんと私の話し合ったことです。
そして、より進めて、二胡の修理制作を仕事でやりたいという方へ残したいと考えています。
ほぉさんの懸案の一つが、この二胡の調整修理という技術を誰にどのように残すかという事がありました。
より進めると、場所と材料ということも含むのです。
二胡の調整というのは、単に駒を取り替えて、千斤を巻きなおす、という事だけではありません。
それは . . . Read more