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二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

弾き易い楽器。弾きにくい楽器。

2014-06-03 09:02:05 | ■工房便り 総合 
弾き易い楽器を弾いてみないと、今の二胡がいかに弾きにくい物かわかりにくいと思います。

美味しい物を食べてみないと、美味しい物が分からないのと一緒です。

かからさん、コメントありがとうございます。

こんなに力づけられた、ご意見は初めておうかがいいたしました。

ちゃんと書いて、書き直して説明して良かったと思えます。

一つのブログをアップするのに3日も掛ける保ぉさんとは違い、15分くらいで一つ書いてしまい、さて次の仕事と飛び回っている私は、大変皆様にご迷惑をかけているようです。

たまにブログ書くのやめようかななどとも考えますが、まあ大体言いたいことが伝わればよいかなと、、、、

さて、かからさんのコメントの中にもありました、ストレスのない弾き易い楽器。

何人かの中国人の演奏家の方からも、この事、弾き易さと言うのは、お褒め戴いています。

中には、日本人の演奏家の方で、楽器とは戦いだ、弾き易さんんかいらないと、おっしゃっていた方もいましたが、まだ戦いは続いているようです。

楽器は音楽するための道具です。

基本は音楽する、皆さんの気持ちにあります。

それには道具である楽器と言うのは、素直に弾き易くあるべきなのです。

皆さんが千斤や駒などあれこれ取り替えて、いろいろ試すのはそのためではないですか、あるいはその前に雑音を消そうという事でしょうか。

その弾き易さを求めて楽器つくりは、永遠に素材と闘うのです。

二胡の場合、弓を弾いて直ぐ音になりません。このことは皆さんも経験されていることかと思います。

また、弾きながらポジションを上げていくと、どんどん音になりにくくなります。

先々月いらした中国人の演奏家の演奏を聴いても、高音部に行くと、ヒーヒーと辛そうな鳴りをした楽器を、流石にたいした演奏力と音楽性で、乗り切っているなと感じられたのです。

又ある演奏家は高音なんかでなくてもPAが有るからいらない、PAで高音は出せるとおっしゃっていましたが、、、

出ない音を無理やり大きくしているだけの音でしかありません。

音楽は楽しむものです。

楽器は弾いて楽しむものです。

弾けるようになるその過程で左手の指が思うように動かなくて、大変な努力をする方もいるでしょう。

右手と左の指が合わなくて、なんだか不満の方もいるでしょう。

この速さは付いていけないと思う方もいるかもしれません。

その前にまずちゃんとした楽器の音色と、鳴り、

そして伸ばすところは弓一杯に鳴ってくれ、はじくところはキッチリとスタッカートがだせて、大きく響かせ小さく奏でる、

それ以前の問題が今の二胡にあります。

皆さんも気が付かれたとおもいます。優秀な先生、演奏家の、腕の太さです。

中には、全体にお肉のついている方もいますから解りにくいのですが、いずれにせよ、水泳選手並みの筋肉をしています。

力を懸けない動かす筋肉ですね。(中には大変柔らかい筋肉を元々持っている人もいますから例外はありますよ)

あれだけの筋肉が発達しないと、弾ききれない楽器が今の二胡です。

そうとうな年月をかけて育ててきた筋肉と言えます。

かからさんの言うように10年以上の練習、戦いが必要なのかもしれません。

でも子供の頃から練習すれば、筋肉は発達しますが、大人になってからは、、、どうなのでしょう。

私の友人で、60過ぎてからヴァイオリンを始めた人もいます、4年たって、もう十分ヴァイオリンの音を響かせます。

また、チェロを40過ぎてから始めた人もいますが、(主婦です)問題なくバッハなどひいています。十分にチェロの音なのです。

これはヴァイオリン族の楽器としての完成度の高さなのです。

たぶん演奏の仕方として、楽なチェロでしたら、60歳過ぎて初めても、速い曲はすぐにとはいかずとも、音色だけは、1年もすればよい音が出せるのではないでしょうか。

どうですか重松さん?

勿論それなりに練習はしなければいけませんが。

二胡の場合はそうは行きません。

だから、かえって二胡の音は、音色はとか、とやかく言うひともたくさんいるのと反対に、あの音色が大好きだったのに出来ないと言って止めてしまう人も、たくさんいます。

ヴァイオリンを子供のころからやっていたからと言って、二胡が二胡の音色を響かせるまでに弾ける人と言うのもそれほど多くはありません。

1,2年で、あれだけ良く弾くかからさんや、北川浩子さんなどは大変珍しいともいえるのですし、その努力の仕方が二胡にとても合っているのだと感じます。

他にも何人も現役ヴァイオリン二ストが、二胡を弾いているというのを知った上で言っています。

音楽性等はその方たちは皆さん素晴らしいのです。

光舜堂にいらして、ちょっと弾いても、その方たちの培われてきた音楽性と言うのはよくわかりますが、それでも、二胡の音色を中国人の演奏家のように響かせると言うのは、皆さん相当苦労しているようです。

それはひとえに、二胡の楽器としての弾きにくさ、言ってみれば誰でもが弾き易い楽器ではないという事なのです。

でも、二胡の音良いですよね。

ですから、私は弾き易い楽器つくりと言うのを、目指してきたつもりです。

今、リノヴェーション二胡と言うのを作り出しています。

古い中国製の楽器を購入して、弾き易い楽器に改造して皮を張替えて、販売しようとしています。

古い楽器と言うのは、良い木を使っています。

密度も高く乾燥も十分でよい振動をします、形は中国製そのままですが、弾き易さは西野二胡としてもいけます。

音色もすでにたくさん弾かれた楽器ですから、中に音がたまっていて、張り替えたにもかかわらず半年ぐらいで良い音を響かせてくれます。

或は、皮を貼り替えた時に中を削って、弾き易く改造することも出来るのです。

いろいろ方法はあります、彪駒黒彪駒、そして金獅子、これらの駒を付けかえるだけでも相当変わったはずです。

困った時の光舜堂です。皆さん楽器でお悩みの時には是非いらしてください。

今日は、書くのに30分もかけました。

ね、誤字も脱字もないとおもいます???


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3 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (めぐ)
2014-06-03 09:40:28
文章、難しいです。
考えて書いているつもりでも、誤解されて伝わったりということが多々あります。
相手がどんな方なのか知っていれば、受ける感覚も違うのでしょうけれど。

西野二胡、以前伺ったときに触らせてもらいましたが、力を入れなくてもスッと鳴ったのが驚きでした。
音色もきれいだし、移動もスムーズにできたし♪
弾き手にやさしい二胡と思いました。
それぞれの技術に応えてくれるというか。

私は西野二胡大好きです。
返信する
めぐさん (nisino)
2014-06-03 12:02:28
ありがとうございます。
今西野二胡は、沖縄へ送って試してもらっているのの結論が出るまでは、次の開発と言うのは一段落ですかね。
保おb完成型だと思いますし、色色な鳴りと音色を作れるようになってきました。私の場合木工も革も自分でやっているので思うようになるのですよ。
沖縄でも、弾き易いと言うのは最初の感想です。育て見てからどうなりますか?今は駒や弓、総合的に二胡と言う楽器を見直してみています
返信する
う~ん。。。 (ほぉ)
2014-06-03 16:07:55
「 今日は、書くのに30分もかけました。
ね、誤字も脱字もないとおもいます??? 」

ううぅ。。。

とにかく、今回は訂正箇所少ないし無害そうなので、
この記事に関してはノータッチです。

保ぉ より
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