【注意】 以下の感想は、腐女子による腐女子のためのものです。一般の方には理解しにくく、誤解をまねく表現が多々使われており、また、内容も著しく偏っていますので、事実と一致するとは限りません。その点ご留意の上、寛大な方のみお読みください。
トゥーランドットお気に入りの宦官ミン(早乙女太一)は、カラフに一目惚れした姫に、投獄されているカラフを逃がすよう命令される。そこでカラフの侍女リュー(安倍なつみ)に協力し、カラフを逃がして城内に隠れているよう地図を渡す。ところがそのために彼は、拷問にかけられてしまうわけだ!(キャゴーモンですよー!ムチでビシバシですよーっ!!)
そこでいきなり驚愕の事実(と、勝手に幸田は確信した)が判明。人払いをしたワンは、ミンの両手首を吊り上げている縄を緩め、膝をついて喘ぐ(すみません、すでに妄想スイッチが入っているため、描写が実際以上にいやらしくなっております)上半身裸のミンを背後から抱きしめ、胸に手を這わせる。(いや、這ってなかったかもしれないけど・・・胸は触ってたぞ!いったいどういう意図の演出だ、宮本亜門!!)以下、驚きのあまりセリフをあまり覚えていないため、話の流れ(流れは合ってるよ、流れは!)に沿って半分はセリフを捏造しております。
「ミン・・・カラフをどこに匿ったんだ。言え」
「私は何も・・・」
「何も?私が剣術の稽古をしたがっているなどとばかばかしい嘘をついて、見張りを遠ざけておいて?」
「・・・・・・」
「なぜ俺を裏切る?お前を助けてやったこの俺を?」
「・・・あなたは変わってしまった。売春宿で下働きとして働いていた私を(わざわざセリフに下働きと入れるところがあざとい・・・。逆にほんとは体売らされてたんじゃないのかー?と勘繰っちゃうよ!)救ってくださったことは感謝しています。宦官にされたことも、あそこにいることを思えばずっとましです。(下働きと宦官じゃ、どっちがましなんだ・・・。やっぱ××だったんじゃねーの?)けれど、あなたはもうあの頃のあなたではない」
「何を言っている。俺はお前をかわいがってやったではないか」(ええーっ!!)
「ええ、・・・愛玩動物として」
「愛玩動物」というセリフはちゃんとありました。愛玩・・・「小さい動物などをかわいがって遊ぶこと」。かわいがる・・・「かわいいと思って大事に扱う。(俗)いじめる」。以上、三省堂国語辞典より。つまり、いじめて遊ぶ!な・・・なんていやらしい・・・!!(←曲解しすぎ)
この間、ワン将軍は背後からミンを抱き寄せたまま、下半身密着状態。ええーい、このままバックから犯っておしまい!と心の中で叫ぶ腐ったワタクシ・・・。
むっとしたワンは兵を呼び、再びムチ打ちを命じるのであった。
幸田、この間あほのように口を開けたまま、舞台に釘付け。な・・・何だったんだ、これまでの舞台のトーンからはぷかぷか浮いた、思わせぶりなセリフやエロい演出は・・・?!早乙女君の声がまた何ともいえずエロいんだ!・・・いやーっ、この子何なのーっっ姫の前で胡弓に合わせて踊っているときも、仕草とか身体の線とか、妙にエロティックでさー!!
もうこの先、この二人はできているという目でしか見られない・・・。
反乱を起こしたワンが姫に剣を向けようとするのをミンは止めようとして、ワンと姫との間に立ちふさがる。以下、( )内は幸田の妄想フィルターによる勝手な解説。
「どけ、ミン!」
「おやめください!そんなことをしてはなりません!」
(愛する姫を殺せば苦しむのはワン自身だとわかった上でのミンの行動。だが、姫の命令に従ってカザフを逃し、居所を言おうとしなかったミンの心はワンではなく、姫の方にあると疑っていたワンには、この行動は姫を助けるためとしか映らず、完全に裏切られたと思い込んだワンは、愛しさ余って憎さ百倍)
「うるさい!そこをどけ!」
「お願いです、どうかおやめください・・・!」
他の兵なども入り乱れるうちに、姫を逃そうとしたミンの腹をワンの剣が貫く。深々と貫いたまま、動きを止めるワンの胸にミンの体が倒れこみ、ワンは片腕で抱きとめる。ワンの背にしがみつくミン。(このときの手の動きがまた「やっぱできてる・・・!」と思わせるんだよなーッ)
「・・・ワン将軍・・・どうか・・・」
「・・・ミン・・・」
がくりと崩れるように力を失ったミンを、茫然と、しかしそっと横たえるワン。だがそこは斬り合いの最中。カラフの剣が迫り、身を翻して再び戦いの中に身を投じる。
・・・わたしゃ、ここでミンは儚く散ったと思ったね。ところが実はまだミンは生きていて、リューが彼をかついで助け出し、森の中に一旦身を隠す。はっきり言って、この先のリューとミンのエピソードとか、結局戦いに巻き込まれてワンの手じゃなくて他の兵たちにミンが殺されるなんて展開は全く無意味。不要だっつーの!リューはカラフ一筋で、その一途さにミンがちょっと(ちょっっとだけだってば!)リューに惹かれるなんて話はいらんっちゅーの。ミンはワンへの愛に、リューはカラフへの愛に殉じさせておけよ!!全くこの脚本、なっちゃいねぇ・・・。
はーっ・・・・・・私だったらこの物語、ワン将軍を中心に組み立てるね。ワンの愛と野望それ故の悲劇の話にするなー。その方が断然萌えねぇ?もちろんワンとミンはできてるさっ。つーか、ミンはワンの野心も姫への恋も知っていて、それでもワンを愛し、ワンはミンを自分の野望の道具、単なる欲望の処理相手としか見ていないつもりで、自分の中の彼への愛から目をそむけ続け、ミンを失って初めてそれに気づき、絶望するわけよ。劇ではワンは追いつめられて自害するんだけど、ただ追いつめられただけでなく、この国を手に入れたところでミンを失った今となっては虚しいだけだと気づき、死を求めて戦い続け、カラフに殺されるっつー方のが良いね!やっぱ最期のセリフは「・・・ミン・・・」の一言にしたいですな。カラフにはその声は聞こえず、彼も姫もワンとミンの悲しい愛に気づくことなく、幸福な恋人達は祝福の声に包まれる・・・うわっ悲劇!!たまらん!
・・・というわけで、まだチケットあるようなので、興味ある方は是非、腐女子フィルターを最初から装着の上!脳内裏ストーリーでワンとミンの悲恋を観に行ってください!拷問シーンのミンとワンのエロエロオーラは一見の価値ありです!
さて、研修を終えて新幹線で名古屋に帰ってきた私は、開演7分前に劇場に到着した。
演目は「トゥーランドット」。と言ってもプッチーニのオペラではない。宣伝チラシによると「音楽祝祭劇」・・・要するにミュージカルだ。演出・宮本亜門、音楽・久石譲、衣装・ワダエミという話題作だ。
いやー、トゥーランドットの衣装、空色に銀糸の刺繍で、これが遠目でも綺麗だったわーとか、安倍なつみが声がよく出ていて歌がうまくて、キャスト見るまで彼女だと気づかなかったとか、主人公(?でいいよね?トゥーランドットと結ばれる王子)「カラフ」の名前が最初「カラス」にしか聞こえなくて、「妙なネーミング・・・」と思っていたとか(安倍なつみといい、少しは予備知識入れてから観たらどうだ・・・)、トゥーランドット役のアーメイが1回かんじゃったとか!
なんつってもワダエミの衣装が良くって、町の人々が最後のお祭り騒ぎのときに着ていた衣装なんか、コ○ケで着たいくらい。(他に着て行けそうな場所が思いつかなかった・・・)音楽は・・・まあ良かった・・・のかな?久石さんにしてはなんか印象薄いのはなぜ?全然覚えているフレーズとかメロディーとか、ない・・・。(途中で妄想状態に入り込んだせいかもしれん・・・それは後で)曲がそれぞれまんべんなく使われていたせいかな?例えば「オペラ座の怪人」なんかだと、メインテーマの「チャラチャチャーンチャチャーン」ってメロディーが、1回観れば劇場を出てからも頭の中でぐるんぐるん回るくらいしつこく、あちこちでアレンジされて使われてるもんね。
道化的存在の物売りを演じていた北村有起哉、そう派手なアクションはないけど、あのおっかない舞台(ほとんどが急な階段)の上で、いい動きしてました。カラフ役の岸谷五朗さんは・・・チャンバラ苦手なのかな?それとも後半になってへばったのか(笑)。ワン将軍役の中村獅童はチャンバラけっこういいね。しかし鎧の衣装のせいか、階段を飛び降りたり駆け上がったりは体が重そうだった・・・。
まあそういった瑣末な感想は置いといて、1つだけ、大きな不満がある。つーか、他の人々はどうだかわからないが、私は「ちょっと、そりゃあんまりだろ」ということがあった。
それは、脚本。途中まではいいんだ、途中までは・・・。ただ、カラフがトゥーランドット(以下、面倒なので姫、で済ませます。本当は女帝だけど)と結ばれそうになったのでワン将軍がキレてからの展開が、私にはあり得ない。だっていきなり姫を帝位から追放しようと反乱を起こすのはともかく、今まで姫への秘めた愛でもって仕えてきた一途な男のはずなのに、「大勢の求婚者たちを虐殺してきた冷酷な女」だの「この売女」だの呼ばわり。おいおい、姫に求婚してきた男たちを、嬉々としてとは言わないが、誰も「三つの謎」を解くことができないことにほっとしながら処刑してきたのはお前だろーが。しかもカラフは謎に正解したのに、間違えたと偽って処刑しようとしたのもお前じゃん。姫は先帝の遺言に従っていただけで、好きで求婚者たちを殺していたわけじゃないのは、態度見れば明らかじゃん?耐える男、たとえ卑怯と言われようと姫が他の男と結婚するのを阻止しようとした純愛男かと思っていたら、ただの逆ギレ、ストーカー男に成り下がっちゃったじゃん!
せめて「他の男にとられるくらいなら、俺がこの手で殺す!」という動機だというなら、あの罵りや、姫の愛ではなく国が欲しかっただけみたいなてのひら返した態度はあかんだろう・・・。全然こっちに伝わってこないもん。それが1つ目。
2つ目は、反乱のせいで荒廃した国を前に、姫が「共にこの国を再建しよう」と求めたのに、カラフは「あなたとの絆は決して壊れはしない」などと言っておきながら、「しかし、オレのせいでこの国は荒れ果ててしまった。犠牲が多すぎた。オレはこの国にはいられない。(では共に行く、という姫に)あなたにはやらねばならないことがある」つって、姫を置いて去る・・・と言えば聞こえはいいけど、要するにこのいちばん大事なとき、いちばん大変なときに責任果たさずトンズラするんだぜー!?
・・・わかんない・・・この脚本はいったい何が描きたいの?姫とカラフとの愛だと思ってたけど、この男はダメじゃん。んじゃ、男たち(ワンやカラフ)に振り回されず、帝王として自立し、国を再建するトゥーランドットの強さなのかしらん・・・と思っていたら、5年後、立派に国を再建し、帝政を廃して主権を国民に委譲すると宣言した姫の前に、いけしゃーしゃーとカラフが帰ってきたので、顎がはずれたちゅーの!いっそ「私はやるべきことを果たし、帝王ではなくひとりの女に戻ることができた。もう身分など意味がない。だから私は、この5年間、ずっと私を支え、力となってくれた○○(北村演じる物売り。カラフが去った後、姫の側に仕え、側近として活躍していたものと思われる。出世したのー。しかし役名が「物売り」で名前がない)との愛に生きようと思う」くらい言って、カラフを振ってほしかったぜ!!(無理だけど!)
もー、ほんとにこの脚本でよかったんですか、宮本さん!と襟首摑んで揺さぶりたいくらいですよ・・・。あまりにもあっけにとられていたので、どーして周りの観客がスタンディングオベーションするのか理解できませんでしたよ・・・。ねえ、みんな、この展開で納得してるの?感動したの?演技やアクションや歌や舞台装置や衣装は良かったよ。だけど、私はこの展開のおかげで他のすべてのすばらしさをぶち壊された気分だ・・・。そう感じてるのは日本中で私だけなんですか・・・。
まあ、私はお芝居とか劇とか、それなりに観に行く方だけど、別にそれが趣味だとか、好きで好きでたまらんってわけでもないので、もっとちゃんとした批評や感想はそういう方たちがやってくれるだろうから、普通の感想はこれで終わり。本来書きたかったこと(妄想と萌え)は、次の腐女子編で
演目は「トゥーランドット」。と言ってもプッチーニのオペラではない。宣伝チラシによると「音楽祝祭劇」・・・要するにミュージカルだ。演出・宮本亜門、音楽・久石譲、衣装・ワダエミという話題作だ。
いやー、トゥーランドットの衣装、空色に銀糸の刺繍で、これが遠目でも綺麗だったわーとか、安倍なつみが声がよく出ていて歌がうまくて、キャスト見るまで彼女だと気づかなかったとか、主人公(?でいいよね?トゥーランドットと結ばれる王子)「カラフ」の名前が最初「カラス」にしか聞こえなくて、「妙なネーミング・・・」と思っていたとか(安倍なつみといい、少しは予備知識入れてから観たらどうだ・・・)、トゥーランドット役のアーメイが1回かんじゃったとか!
なんつってもワダエミの衣装が良くって、町の人々が最後のお祭り騒ぎのときに着ていた衣装なんか、コ○ケで着たいくらい。(他に着て行けそうな場所が思いつかなかった・・・)音楽は・・・まあ良かった・・・のかな?久石さんにしてはなんか印象薄いのはなぜ?全然覚えているフレーズとかメロディーとか、ない・・・。(途中で妄想状態に入り込んだせいかもしれん・・・それは後で)曲がそれぞれまんべんなく使われていたせいかな?例えば「オペラ座の怪人」なんかだと、メインテーマの「チャラチャチャーンチャチャーン」ってメロディーが、1回観れば劇場を出てからも頭の中でぐるんぐるん回るくらいしつこく、あちこちでアレンジされて使われてるもんね。
道化的存在の物売りを演じていた北村有起哉、そう派手なアクションはないけど、あのおっかない舞台(ほとんどが急な階段)の上で、いい動きしてました。カラフ役の岸谷五朗さんは・・・チャンバラ苦手なのかな?それとも後半になってへばったのか(笑)。ワン将軍役の中村獅童はチャンバラけっこういいね。しかし鎧の衣装のせいか、階段を飛び降りたり駆け上がったりは体が重そうだった・・・。
まあそういった瑣末な感想は置いといて、1つだけ、大きな不満がある。つーか、他の人々はどうだかわからないが、私は「ちょっと、そりゃあんまりだろ」ということがあった。
それは、脚本。途中まではいいんだ、途中までは・・・。ただ、カラフがトゥーランドット(以下、面倒なので姫、で済ませます。本当は女帝だけど)と結ばれそうになったのでワン将軍がキレてからの展開が、私にはあり得ない。だっていきなり姫を帝位から追放しようと反乱を起こすのはともかく、今まで姫への秘めた愛でもって仕えてきた一途な男のはずなのに、「大勢の求婚者たちを虐殺してきた冷酷な女」だの「この売女」だの呼ばわり。おいおい、姫に求婚してきた男たちを、嬉々としてとは言わないが、誰も「三つの謎」を解くことができないことにほっとしながら処刑してきたのはお前だろーが。しかもカラフは謎に正解したのに、間違えたと偽って処刑しようとしたのもお前じゃん。姫は先帝の遺言に従っていただけで、好きで求婚者たちを殺していたわけじゃないのは、態度見れば明らかじゃん?耐える男、たとえ卑怯と言われようと姫が他の男と結婚するのを阻止しようとした純愛男かと思っていたら、ただの逆ギレ、ストーカー男に成り下がっちゃったじゃん!
せめて「他の男にとられるくらいなら、俺がこの手で殺す!」という動機だというなら、あの罵りや、姫の愛ではなく国が欲しかっただけみたいなてのひら返した態度はあかんだろう・・・。全然こっちに伝わってこないもん。それが1つ目。
2つ目は、反乱のせいで荒廃した国を前に、姫が「共にこの国を再建しよう」と求めたのに、カラフは「あなたとの絆は決して壊れはしない」などと言っておきながら、「しかし、オレのせいでこの国は荒れ果ててしまった。犠牲が多すぎた。オレはこの国にはいられない。(では共に行く、という姫に)あなたにはやらねばならないことがある」つって、姫を置いて去る・・・と言えば聞こえはいいけど、要するにこのいちばん大事なとき、いちばん大変なときに責任果たさずトンズラするんだぜー!?
・・・わかんない・・・この脚本はいったい何が描きたいの?姫とカラフとの愛だと思ってたけど、この男はダメじゃん。んじゃ、男たち(ワンやカラフ)に振り回されず、帝王として自立し、国を再建するトゥーランドットの強さなのかしらん・・・と思っていたら、5年後、立派に国を再建し、帝政を廃して主権を国民に委譲すると宣言した姫の前に、いけしゃーしゃーとカラフが帰ってきたので、顎がはずれたちゅーの!いっそ「私はやるべきことを果たし、帝王ではなくひとりの女に戻ることができた。もう身分など意味がない。だから私は、この5年間、ずっと私を支え、力となってくれた○○(北村演じる物売り。カラフが去った後、姫の側に仕え、側近として活躍していたものと思われる。出世したのー。しかし役名が「物売り」で名前がない)との愛に生きようと思う」くらい言って、カラフを振ってほしかったぜ!!(無理だけど!)
もー、ほんとにこの脚本でよかったんですか、宮本さん!と襟首摑んで揺さぶりたいくらいですよ・・・。あまりにもあっけにとられていたので、どーして周りの観客がスタンディングオベーションするのか理解できませんでしたよ・・・。ねえ、みんな、この展開で納得してるの?感動したの?演技やアクションや歌や舞台装置や衣装は良かったよ。だけど、私はこの展開のおかげで他のすべてのすばらしさをぶち壊された気分だ・・・。そう感じてるのは日本中で私だけなんですか・・・。
まあ、私はお芝居とか劇とか、それなりに観に行く方だけど、別にそれが趣味だとか、好きで好きでたまらんってわけでもないので、もっとちゃんとした批評や感想はそういう方たちがやってくれるだろうから、普通の感想はこれで終わり。本来書きたかったこと(妄想と萌え)は、次の腐女子編で