フルール・ダンテルディ

管理人の日常から萌えまで、風の吹くまま気の向くまま

映画のはしご

2009年08月01日 | オタクな日々

 今日は映画1000円デーということで、姉と映画をはしごして観てきました。
 まずは「アマルフィ」。だって、織田裕二と佐藤浩市が好きなだも~ん(と、以前会社で言ったら、「色が黒くて猿顔が好きなんだね」と言われました・・・。佐藤浩市はそんなに色黒じゃないよー・・・今は)
 ああ、織田裕二かっこいい・・・いや、そう思わない人はいっぱいいるんだろうけど!好みは人それぞれなんだからしょーがないのっ!なので、天海祐希が泣いて織田にすがったところなんか、「ええい、今まであんだけツンケンした態度とっといて、なんじゃそりゃー!」とむっとしてしまった・・・。
 話はまあまあおもしろかったです。黒田(織田)に指令(?)を出してる電話の主は結局誰だったんですかねー。というか、黒田って外交官とか言いながら、どっちかというとテロ対策とか警護のために派遣されているような・・・。外務省に一応所属しているけど、実際には警察庁の密命(?)を帯びているような?・・・原作読んでないのでぜんぜん違ってるかもしれないけど、海外での日本人(政府要人)をターゲットとしたテロや犯罪を防ぐために、実際は警察庁の所属だけど活動に都合のいい外交官という身分で世界中の危険地域を飛び回っているんじゃないかなーというのが我々の推測です・・・。
 どうでもいいが、天海が美貌すぎて、夫に死なれて女手一つで娘を育てている看護士という設定がうそ臭い・・・。いっそ実業家の夫に死なれて、その遺産で暮らしている美貌の未亡人とした方がリアリティーあるんじゃないの(笑)持ち物とか服装とか高級そうなんだもん・・・。

 次、「MW」。ただ2人生き残った少年たちが、成長して1人は神父に、1人は復讐鬼になり、神父となった方は間違っていると思いつつ、悪魔のようなもう1人の罪を隠し、引きずられ、苦悩するっつー、腐女子にはたまらん設定!はあはあ(鼻息荒い・・・)
 あーしかし、予告観たときから神父の方が好みじゃねえなぁ・・・(注:この場合、役柄にあってないとか俳優さんの顔が好みじゃないということではない。あくまでも腐女子的妄想に合わない、という意味である・・・)と思っていたのですが、観れば観るほど、「あああ、彼がもっと細身で無精ひげなんか生えてなくて、少年っぽければもっとこのシーンはエロいのに!」とか、「背後の関係性(ナニですか?)を連想させるのに!」と隔靴掻痒でございましたよ!いや、場合によっちゃゴツい受けでもいいんだけど(わたしゃサラリーマンものも結構イケます)、玉木がスマートで超色っぽく(ワタクシどーしても「のだめ」のときの演技が頭にあって、変人とは思っても←失礼・・・色っぽいなどと思ったことないんだけどねー)、受けっぽいところがあるから、玉木よりゴツい受けはいかん!ワタクシ的には「木暮くん」タイプ(「SL○M D○NK」のメガネくんね)が神父だったら、辛抱たまらんかったのになあ!こう、ちょっと気が弱くて、でも芯は強くて、自分を助けてくれた彼を愛しているから、その行為を憎みつつ裏切ることもできず、二律背反に苦しんでいる、みたいな人物像。そうすると、発作を起こした結城(玉木)を看病する賀来(山田孝之)のシーンも腐女子的にはこういう演出したいんだけどなあ!
 ※注意!セリフあんまり覚えてないので、捏造しまくりです。

 賀来は、結城の額や胸元の汗をぬぐってやりながら、
「結城・・・発作はしょっちゅうあるのか?」
「・・・お前は?」
 結城は答えを濁した。それで賀来は逆に、発作の間隔が短くなっているのだと知った。
「オレは大丈夫だ・・・」
 かつて賀来は幼なじみの結城に助けられた。自分だけ逃げればガスを吸うこともなかったのに、自分を助けるためにガスが流出した地域を通ってきてくれたため、その後遺症に体を蝕まれている。それに、それは体だけではない。心もだ。復讐のため人を陥れ、残酷に殺すたび、本当なら優しく正義感の強い少年だった結城は、自分では決して認めないが、自分の罪を自覚するが故に、あの凄惨な虐殺の記憶が蘇り、自分の罪の重さに苦しむのだ。
 それに対して自分は・・・結城に助けられたおかげでガスにやられることもなく、あの記憶も、思い出せば恐ろしく、家族親戚友人島の人々すべての苦しみを思えば許せない、憎いと思うが、それよりも・・・この世界にたった一人、この記憶と苦しみと悲しみを分かち合える結城という存在があれば、他は何もいらないと思う。結城さえ生きていてくれるなら、復讐も憎しみも、捨てて構わない。結城の短い生を、共に生き、彼は彼自身の滅びに世界の道連れを望んでいるけれど、自分が共に逝くからそれで許してほしい。それだけが自分の望み。
 これ以上・・・苦しまないでほしい。世界ではなく、自分を望んでほしい。自分の体も命も運命も、すべてお前だけのもの。それでは・・・オレでは、足りないのか?どうしたらオレは、お前に望んでもらえる?オレだけを欲しいと思ってもらえるんだろう?
「・・・結城・・・もうやめよう、こんなこと・・・。復讐もMWもどうだっていい。一緒に逃げよう・・・」
 疲労と熱のため、もうろうとした状態のまま、結城はのろのろと手を上げた。その手が賀来の首筋をたどり、頬を包む。
「・・・次のターゲットは山下だ・・・」
「・・・結城・・・っ」
「・・・殺したりはしない・・・それでいいだろ・・・?」
「・・・・・」
「・・・お前は絶対に裏切らない・・・。信じられるのは、お前だけだ・・・」
 結城の腕から力が抜ける。賀来はその手が落ちる前に掴み、意識を失った結城の青い顔を見つめ、手の甲に接吻した。
 結城は殺さないと言ったが、嘘なのはわかっていた。山下は結城の勤務する銀行での直属の上司だ。その相手に自分のことが知られて生かしておくわけがない。
 これまでに結城が殺したのは何人になる?その中にはターゲットの家族や知り合いもいた。彼らには復讐など関係ないのに、結城はもう・・・自分の命の期限が近いことを感じて、虚無の淵に引きずりこまれている。どうしたら・・・止められる?誰が・・・彼を止められる?
 賀来は、結城を見つめた。祈る形に手を組んではいても、もう彼には神に祈ることなどできなかった。彼を止められるのは・・・神ではない。
 彼は、夢遊病者のようにふらふらとキッチンに向かった。引き出しを開け、ずらりと並んだナイフ・・・結城は料理などしない。ここにあるのは人殺しの道具だけだ・・・のうちの1本を手に取った。
(結城・・・)
 もう他に、方法などない。眠る結城の横に立ち、ナイフを両手に持って首に狙いをつける。
 結城はぐっすりと眠っている。運び込んだときの痙攣し、息も吸えないで脂汗を流して自分にしがみついていたのが嘘のように、安らかだ。
 ──お前は絶対に裏切らない・・・──
 裏切りなんかじゃない。お前を救うにはこうするしかないんだ。オレもすぐに行くから・・・
 ──信じられるのは、お前だけだ──
 さきほど汗を拭いて衿をくつろげた時のまま、無防備に首をさらして。
「・・・・・っ」
 ふりかざしたナイフを持つ手がぶるぶると震える。賀来は、その重みに耐えかねて腕を下ろし、床にへたりこんだ。
「・・・できない・・・結城・・・」
 両手で顔を覆う。
「できるわけない・・・愛してるのに・・・結城・・・あぁ・・・」
 指の隙間から賀来は狂おしく結城を見つめ、それからカウンターの上のあるものに目を止めた。
 彼はもう一度立ち上がり、それに近寄ると、震える手でそれを取り上げてボタンを押した。
 しばらく保留にされた電話は、「バンコクで殺された岡崎氏の事件」の担当刑事に取り次がれた。
 薄闇の中、結城は目を開いてその電話を聞いていた・・・

 はいっ、時間切れー!まだ風呂も入ってないのに妄想が止まらんので、続きはまた明日!(アホだ・・・)