華麗なるオーストラリアンライフ

渡豪17年。職業・看護師。
白熊のようなオージーの旦那1人とワンコ2匹で
ニューサウスウェルス州の田舎町で生息中。

看護師あるあるでパニック

2015年06月03日 22時04分08秒 | Weblog
病欠は続く。
このところ誤字・脱字が多い。書くだけで疲れて読み返さないのでなおさら。読んでくださってる皆さん、どうもすみません。

さて。
昨日書いたように、右手薬指と小指の感覚が戻らない。緩んだ包帯を無理に引っ張ると指はなんとか動くことが確認できた。しかししびれた状態が続いている。

8時を周るのを待って、ドクターの部屋に電話。すると顔見知りの秘書が電話に出たので事情を説明。そして「もしも何の心配もなく、これが普通の反応であるならば金曜日の経過チェックを待つけど、もしも異常であるならドクターに時間を取ってもらえるとありがたい」と伝えた。
ここで秘書は看護師ではないことを書いておく。
秘書から折り返し電話があり、ドクターはお昼一番で会ってくれるとのこと。その際秘書にギブスを取って指を動かすようにと言われた。

電話を切って、一気に包帯を取り除いてギブスも取った(片面のもので、腕がぐるりと囲まれているわけではない)。指はちゃんと動く。まずは一安心。あとはドクターにこのしびれた状態がどうなるのかを教えてもらうのを待つ。

時間があったのでさっそく自由な手でシャワーを浴び、洗濯をし、洗い物もした。ついでに「間に合うかどうかわからないなぁ」と思いながらお菓子作りも。しかしこのお菓子は間に合わず、アポの時間が来たので、久しぶりに運転して病院へ。

そして待つこと30分。私を見たドクターは開口一番「包帯はどうしたの!?」。
あれ、怒ってる? 
いや、秘書が取って動かすように…と言い終わらないうちに
「あなた看護師でしょう? 信じられない。傷口にはガーゼも貼ってないし。感染したらどうするの!」。
確かに冷静になったら、傷口をさらすなんてことは術後6日目では考えられない。しかし今の私はただの患者。しかも少々パニック気味。むき出た傷口を見て「この後ドクターが診るんやし、しばらく放っておいても大丈夫」と勝手に判断。
そう、私は患者としては最低ランク。なにせ人の言うことを聞かないので。前にも書いたけど、化膿止めも一回しか飲んでない。この上、傷はむき出しのままでシャワーを浴びて、掃除洗濯しましたなどと言ったらどつかれていたことやろう。医療を舐めてかかる医療従事者。

この一連の行動はドクターを失望させてしまったよう。間に秘書さんが入ったせいなのか、私が話したこともドクターに正確には伝わっていなかったし、ドクターが私に言ったこともしかり(だから包帯を取ったんだし)。秘書さんの医療への理解不足が原因なのか私の英語力なのかはわからないけど、結果的にドクターには見事に“ダメ患者”の烙印を押されてしまった。看護師としての資質も疑われているようでちょっと悲しい。

肝心のしびれに関して。
手のひらの傷が痛むだろうからと局部麻酔を多めに投与したからなんだとか。なので感覚はそのうち戻ってくるとのこと。アッサリ解決。先に言っておいてよ!という気分。要はまったく異常なし。朝電話した時点で「これが普通であるならばあらかじめ入っている金曜日のアポまで待っている」とちゃんと言ったのよ。会ってもらえてありがたかったけど、金曜日まで待っていたらドクターを失望させることはなかったのに(傷心は続く)。

ところで。
今回、なぜこんな軽いパニックを起こしていたか。おそらくそれは少ないながらも看護師としての経験が原因。
病棟で局部麻酔で手術を受けている人を多数見ている。そしてその人たちがいつまでもしびれを訴えているケースはほとんど見たことがない。それどころか病棟に戻ってすぐ「ぜーんぜん平気!」と言う人がほとんど。第一、局部麻酔で済むような手術はたいてい日帰りやし。
だから6日間もしびれが続いたことが異常に思えて、「もしかして手術中に神経に傷がついたんじゃ?」などと考え出したらもう止まらなかった。ちょっとしたことが大病につながる話ならたくさん聞いたことがあるし、またいろんな可能性も知っている。中途半端に知識があるゆえに、予想される結末を考えてひとりパニック。これってきっと看護師あるある。
ちなみに昨日、元看護師の母にもしびれの話をした。そしたらかなり不安だったらしい。異常がないことを報告したら「良かったー。昨晩あんまり眠れなかったんよ、心配で」。ここにもあらゆるネガティブな可能性を考えた看護師がひとり。

なにはともあれホッとした気持ちを抱えて帰宅。ドクターには失望されたけど(まだ引きずってる)、ギブスが2日早く取れたことは嬉しい。張り切ってゴソゴソと片付けなり、買い物なり。久しぶりにちゃんと夜ご飯もお弁当も作った。
右手を使っているうちに手のひらのガーゼがはがれてきてジャマになったので、取り除いて、実は今、また傷口がむき出し。これがばれたらめっちゃ怒られると思う。この後ちゃんと処方された化膿止めのクリームを縫ってガーゼ張っておかないと。

ドクターに会った後、病棟にも顔を出した。めっちゃ忙しそう。ドクターには来週の金曜日まで休んだら?と言われたけど、月曜日から戻りますと言い切って病欠を証明する書類を書いてもらった。病棟を見てちょっと後悔。正直なところ、右手にまだ不安があるので、やっぱり休みを伸ばしてもらおうかと考えないわけではなかったんやけど、婦長から「月曜日からフルタイムでよろしくね。なんならもっとシフトをあげるわよ!」と言われ、腹をくくったところ。うーん、憂うつ。まぁ、なんとかなるやろう。

明日からD送迎のためまた早起き。ちゃっちゃと寝よう。
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