手賀沼アララギ短歌会

千葉県我孫子市で開催している短歌会のブログです。一緒に短歌を楽しみませんか。

会員募集

千葉県我孫子市で歌会を開いています。 初心者歓迎。。一緒に短歌を楽しみませんか。 歌会は原則毎月第2日曜日13:00-16:30。。 場所は我孫子市内(駅前けやきプラザ他)。 講師は「新アララギ」代表の雁部貞夫先生および「新アララギ」選者の今野英山(当会代表)が交互に務めます。。。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 内容は短歌作品の相互批評、および講師による添削指導や関連知識の講話などです。。 会費は月1500円(2012年3月改訂)。。見学は1回まで可能で、無料です。 問合せは次のアドレスにお願いします。 eizan@plum.ocn.ne.jp(手賀沼アララギ短歌会)

会員の作品(2024年3月)

2024年03月25日 | 会員の作品
*新仮名遣い

千葉照子:水仙を活けたる籠の立体感編み目緻密に漱石描く 「新小説 臨時号 文豪夏目漱石」春陽堂 大正六年一月 表紙画(歌会2024.3) 
今野英山:山男山女たちの落書帳「詩人になりたい」「この地で死にたい」(新アララギ2024.3)
高橋毬枝:医師の断「手術は回避しておきませう」これぞ仁術我が意を得たり(新アララギ2024.3)
麦島和子:早起きする義姉のつくりし栗おこわもちもちほくほく「おかわり」二杯(新アララギ2024.3)
岸野トモヱ:*鉛筆と紙の時代にもどりたし光る画面にうんざりの吾(歌会2024.3)
大倉康幸:*忘れたというのは便利な魔の言葉歳を取るほど使いたくなる(新アララギ2024.3)
宮本通代:水郡線に乗りて紅葉を楽しまむ新聞片手に夫偲びつつ(新アララギ2024.3)
鈴木英一:小学生の興味を広ぐる時期なのに受験勉強本も読まずに(歌会2024.3)
東寿美枝:人間に寛容だつたかの時代フーテンの寅さん無垢なる世界(新アララギ2024.3)
今野礼子:*幼子を背負いて歌会に来しという長く学びし先達の君(新アララギ2024.3)
桂 崇人:*「言霊」を苦しい時には思い出し希望の言葉で人生を語ろう(歌会2024.3)
安達和治:*寒牡丹に強く生きよと励まされお御足触れて祈る観世音  奈良 長谷寺(歌会2024.3)
高木千春:暗く長いトンネル抜けて手に入れた頼りない自由明日はどこ行く (歌会2024.3)
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会員の作品(2024年2月)

2024年02月19日 | 会員の作品
 *新仮名遣い
佐々木フミ子:道の辺につかの間遊ぶケンケンパー学校帰りの子らも忙し(新アララギ2024.2)
千葉照子:非対称(アシンメトリー)の顔の造りは微妙なる色気漂ふ業平の面 名物面「中将(鼻まがり)」伝福来(ふくらい)作(歌会2024.2) 
今野英山:野火のごとき小樽の夜景みおろしぬ気候変動思はざらめや(新アララギ2024.2)
高橋毬枝:流浪の民ユダヤとアラブの敵愾心又も騒がす世界の分断(新アララギ2024.2)
麦島和子:人襲う熊の被害の報道に熊の怖さを身近に感じぬ(新アララギ2024.2)
岸野トモヱ:*母逝きて十三回忌の大寒に宗派も墓所も今はさまざま(歌会2024.2)
大倉康幸:*定年まで待って居られぬ人たちが町の活性化支えるのを知る(新アララギ2024.2)
宮本通代:山のエサは凶作といふこの秋はクマ出没のニュースがしきり(新アララギ2024.2)
鈴木英一:家倒れ土砂に埋まりしも里捨てぬ能登被災者の心はいあかに(歌会2024.2)
東寿美枝:躙り口入りて一期一会なり茶筅の音と一輪の白椿(新アララギ2024.2)
今野礼子:*船乗りになりたかったと言いいし父を想いて舳先に立ちぬ(新アララギ2024.2)
桂 崇人:*初々しい笑顔はじける麻央ちゃんの黄金時代ここから始まる(歌会2024.2)
安達和治:*あこがれは山のあなたの見ぬ君と恋に恋して接吻(くちつ)くること (歌会2024.2)
高木千春:寒い日に温かい手に包まれてブルーな吾に光が差し込む (歌会2024.2)
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会員の作品(2024年1月)

2024年01月27日 | 会員の作品
佐々木フミ子:真夜起きて待ち待つ庭に我が指にとどまりて又消えゆく流星(新アララギ2024.1)
千葉照子:理不尽を理不尽なりと言ひし今日半人前に成れたる心地す(歌会2024.1) 
今野英山:帝釈天の案内するは笠智衆いやいや若き修行僧君(新アララギ2024.1)
高橋毬枝:ケニーGの「フォーエヴァーインラブ」流れ来る月影に奏づ君のサックス(新アララギ2024.1)
麦島和子:温暖化に地球のサイクル崩れゆき将来への不安掻き立てらるる(新アララギ2024.1)
岸野トモヱ:*四年ぶりに最後と集う上京組近況報告皆大病中(歌会2024.1)
大倉康幸:*他人事と思って見ていた町内会輪番の役員我が身に降りかかりくる(新アララギ2024.1)
相川盈子:*夫の咳今日は稀なり縁側の日差しの中に蜜柑を搾る(新アララギ2024.1)
宮本通代:筑波山に登る道の辺真つ白に仙人草の花盛りなり(新アララギ2024.1)
丸山幸子:父母も夫もわれも慕い来し義兄の病状姉に確かむ(新アララギ2024.1)
鈴木英一:冬に入り陶芸の会は休会に次なる形の構想を練る(歌会2024.1)
東寿美枝:夫と吾クイズ番組に吾先とテレビに答ふる三角関係(新アララギ2024.1)
今野礼子:*長き竿さして矢切りの渡し舟川面滑れば風のそよ吹く(新アララギ2023.11)
桂 崇人:*嵐吹く高校時代に出会いたり「孤独は魂の故郷(ふるさと)」の文字(歌会2024.1)
安達和治:*ああ「意気地なし」頬を打たれて目を剥けば涙ひとすじ黒板の前 (歌会2024.1)
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会員の作品(2023年12月)

2024年01月08日 | 会員の作品
佐々木フミ子:二時間あまりを握りゐたりしか夫の手の温み思へば今は安らぐ(新アララギ2023.12)
今野英山:バロックの窓飾りのあるカトン地区新天地の発想うつしくも自由 プラナカン文化(新アララギ2023.12)
高橋毬枝:八箇月咲きゐる胡蝶蘭を瓶に挿す白さ映え立ち玄関明し(新アララギ2023.12)
麦島和子:夫の病いに翻弄されしこの一年病癒のみ願い向き合い過ごしぬ(新アララギ2023.12)
岸野トモヱ:*お互いに別の伴侶と別の道歩みこしかな長き歳月(歌会2023.12)
大倉康幸:*のんびりと生きていたいが職のあるうちは働くそう決めている(新アララギ2023.12)
相川盈子:*朝日差す厨に今日も粥を炊く食進まざる夫を思いて(新アララギ2023.12)
宮本通代:この年は我が世の夏とにがうりは蔓を延ばして緑拡げぬ(新アララギ2023.12)
丸山幸子:参道をそぞろ歩めばどこからか寅さん現るような柴又(新アララギ2023.12)
鈴木英一:深き谷ロープウエイでひとつ飛び久能山へと駿河湾見て(歌会2023.12)
東寿美枝:テレビにてAIのニュース聴き入りぬ違ひはどこか言葉のトーンか(新アララギ2023.12)
今野礼子:*明日には開かん蓮の薄紅(うすくれない)あまたの蕾を月が見守る(新アララギ2023.12)
桂 崇人:*ことば探り歌を紡ぐよルンルンと三十一(みそひと)文字の調べに乗せて(歌会2023.12)
安達和治:離(さか)る日はただ寡黙にてお母さん言葉も無しに汽車に飛び乗る(歌会2023.12)
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会員の作品(2023年11月)

2023年11月18日 | 会員の作品
佐々木フミ子:こんなにも笑顔やさしき夫なりきもつと甘えて置けばよかつた(新アララギ2023.11)
千葉照子:占ひの老婆の言葉は謎めくも迷ふ心の杖の如くに 夏目漱石『彼岸過迄』(歌会2023.11) 
今野英山:鬼子母神の門前に朝顔市のたち風とほらぬまでに人は群がる(新アララギ2023.11)
高橋毬枝:水琴窟に床しき時の刻み聞く世間の喧騒しばし忘れて(新アララギ2023.11)
麦島和子:吾が思い解せぬ夫の返答に言い尽くされぬ虚しさ残る(新アララギ2023.10)
岸野トモヱ:*私ってそんなにきれいと友の言ういずれの医者も「かれい」ですねと(歌会2023.11)
大倉康幸:*夕暮れの深川の道を歩きつつ全国歌会の余韻味わう(新アララギ2023.1)
相川盈子:*お母さんを守るんだよと犬に言い夫は覚悟の入院したり(新アララギ2023.11)
宮本通代:梅雨明け前五キロの梅を干し終へぬ日照りを見つつ土日で仕上ぐ(新アララギ2023.11)
丸山幸子:この町の夏戻り来る久々に祭り囃子の近づく気配(新アララギ2023.11)
鈴木英一:秋日和鳥居に張られし注連縄に蜻蛉並びて微動だにせず(歌会2023.11)
東寿美枝:前を行く二人の影は一つなり肩車する親と子の影(新アララギ2023.11)
今野礼子:*枯れ果てて夫を悲しませるコシアブラ枝先にトンボが羽を休める(新アララギ2023.11)
桂 崇人:*悲しみや悩み苦しみ多き世を笑いで照らすよ父は太陽(歌会2023.11)
安達和治:*ころびたる友を見捨てた我なれど茜の空はやさしくほほ笑む(歌会2023.11)
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会員の作品(2023年10月)

2023年10月28日 | 会員の作品
佐々木フミ子:日の落ちてたちまち暗き沼の面に風に白々として月のやゆたふ(新アララギ2023.10)
千葉照子:戦ひの趾に矢切の地名付き野に多く建つ寛文の仏(歌会2023.10) 
今野英山:就航は九十六年前の氷川丸白きペンキの厚き重なり(新アララギ2023.10)
高橋毬枝:成長を日日楽しみし次郎柿酷暑は仇かあらまし枯るる(新アララギ2023.10)
麦島和子:吾が思い解せぬ夫の返答に言い尽くされぬ虚しさ残る( 新アララギ2023.10)
岸野トモヱ:*朝ドラに山楊の実の映りいてふるさと恋し花いちもんめ(歌会2023.10)
大倉康幸:*研究では食って行けぬと自覚してそれから始まる人生もある(新アララギ2023.10)
相川盈子:*母われが見捨ててどうなる零歳の子をもつ娘の町に通いぬ(新アララギ2023.10)
宮本通代:今更にスマホ講座に席連ねこばみゐしアプリの活用を学ぶ(新アララギ2023.10)
丸山幸子:ことしまた半夏生の花咲き初めて亡き義弟に祈りを捧ぐ(新アララギ2023.10)
鈴木英一:帝釈堂の立体彫刻彫りし人今も参道に店だし受け継ぐ(歌会2023.10)
東寿美枝:不安なとき緊張のときそれぞれに吾の心のコントロールミス(新アララギ2023.10)
今野礼子:*せかせかと次の用事を言う吾に忙しいのは良いことよと母(新アララギ2023.10)
桂 崇人:*全身で太陽の恵み浴びたから「最強の秋」と心が叫ぶ(歌会2023.10)
安達和治:*帝釈天参道行けばうなぎ屋に「まずはお疲れ」ビールいただく (歌会2023.10)
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会員の作品(2023年9月)

2023年09月16日 | 会員の作品
佐々木フミ子:空色の水玉模様の服を着むけふ八十二歳の我が誕生日(新アララギ2023.9)
千葉照子:臨終の芭蕉を囲む弟子たちよ安堵を互ひに気取られまいぞ  芥川龍之介『枯野抄』(歌会2023.9) 
今野英山:AIはどこまで分かるか歴史から人は決して学ばぬ事実を(新アララギ2023.9)
高橋毬枝:安眠にと子より届きしアイマスクスマホ依存の吾を汲みしか(新アララギ2023.9)
麦島和子:「うさぎや」のドラ焼き好きを友は知り落ち込む吾に届けくれたり(新アララギ2023.9)
岸野トモヱ:*話す人いない孤老はロボットと会話する世のついにきたりぬ(歌会2023.9)
大倉康幸:*雨の後土は豊かに黒く光り新しい庭徐々に落ち着く(新アララギ2023.9)
相川盈子:*畑にて日に焼けし手に五箇月の空(そ)楽(ら)と絵本を持ちて読みやる(新アララギ2023.9)
宮本通代:中一の背に負ふカバンの大きさよふらつきつつも自転車の行く(新アララギ2023.9)
鈴木英一:高校の親友逝きしの知らせありLINEの中に弔文あふる(歌会2023.9)
東寿美枝:太刀と弓兜の節句子から孫へ戦ひなき世を引き継ぎてゆく(新アララギ2023.9)
今野礼子:*「一丁上がり」吾嫁ぐ日に言いしとぞそんな母なり妹と笑う(新アララギ2023.9)
桂 崇人:*開花の時期人それぞれに違うから気功の道をゆっくり歩もう(歌会2023.9)
安達和治:*陶器市友の器の売れ行きに我が悔しさを笑みて胡麻化す 穂高回想(歌会2023.9)
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会員の作品(2023年8月)

2023年08月21日 | 会員の作品
佐々木フミ子:あの橋に急ぎて行かむ沼むかうに沈む夕日が待ちゐてくるる(新アララギ2023.8)
千葉照子:繰り返す鳥の囀り透る朝われ乳鉢に胡粉を擂(す)れり(歌会2023.8) 
今野英山:目の前に大谷の一発見し名護球場青空そのまま建て替へらるる(新アララギ2023.8)
高橋毬枝:筍を頂く季節と気の付きて料理考へをるに届きし四本(新アララギ2023.8)
麦島和子:うぐひすの透りて響く鳴き声を微睡みに聞く晩春の暁(新アララギ2023.8)
岸野トモヱ:*満潮時海から水の溢れきて畳あげせり吾五年生(歌会2023.8)
大倉康幸:*選挙前力のはいる街宣も実績アピールできぬは寂し(新アララギ2023.8)
相川盈子:*カラスには本能あるらしそら豆の食べ頃ねらい散らかして去る(新アララギ2023.8)
宮本通代:キリストは馬小屋なれど汝は牛小屋兄姉からは面白がられて(新アララギ2023.8)
鈴木英一:猛暑日の続きて朝から気はよどみ空色淡く山も霞めり(歌会2023.8)
東寿美枝:玄関に盛塩ひとつ一礼し四十五年家を解体す(新アララギ2023.8)
今野礼子:*水入りて皐月の空を映す田に「海ができた」と息のむ幼(新アララギ2023.8)
桂 崇人:*帰るべきHOME(ホーム)あるから頑張れる玄関にヒマワリもうすぐ夏だ(歌会2023.8)
安達和治:*仰ぎ見る涸沢カールの残雪に君は今宵のワインを冷やす 穂高回想(歌会2023.8)
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会員の作品(2023年7月)

2023年08月21日 | 会員の作品
佐々木フミ子:口きけば涙あふるる思ひして近づける友を避けて帰りぬ(新アララギ2023.7)
今野英山:マドンナのよろめく様もなまめかし囲炉裏につどふ古き友らと(新アララギ2023.7)
高橋毬枝:意表つく「く」の字の動きにセフティーバント大谷君の神技見たり(新アララギ2023.7)
麦島和子:打つ守るこれぞプロなりと見せつける試合に見入る俄ファン吾(新アララギ2023.7)
大倉康幸:*四季の花近くにいくらでも咲いている我に足りぬは楽しむ余裕(新アララギ2023.7)
相川盈子:*プーチンの末路を見たり大使らに拍手されずにきょろきょろとして(新アララギ2023.7)
宮本通代:成しをへしことを理由に今宵一人厚揚げ焼きての缶ビール一本(新アララギ2023.7)
丸山幸子:*旧姓で呼び合う友とのランチ会三人それぞれ三年を言う(新アララギ2023.7
東寿美枝:WBCに興奮しきりチェンジの間(ま)に茶碗洗ひてテレビへ駆け寄る(新アララギ2023.7)
今野礼子:*横書きの異国の文字の絵馬増えて日常戻る上野かいわい(新アララギ2023.7)
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会員の作品(2023年6月)

2023年06月27日 | 会員の作品
2023年6月作品抜粋  *は新仮名遣い

千葉照子:「禅味のある甘み」と茉莉も慕ふ味どれどれ食はむ饅頭茶漬け 森茉莉『鷗外の味覚』(歌会2023.6) 
今野英山:ジコボウの出づる林か滑りつつ雪原の下の宝石想ふ(新アララギ2023.6)
高橋毬枝:「逝きました」と聞きて思ひぬ寒晒しの甲府盆地に石蹴りせし日を(新アララギ2023.6)
麦島和子:蔓に巻かれ雑草の間に蝋梅が時来て匂う黄の花咲きて(新アララギ2023.6)
岸野トモヱ:*花捧げ世界の首脳が慰霊する死者よ鎮まれ覇者もなおさら(歌会2023.6)
大倉康幸:*狭い庭眺めて歩く朝の道都会の中にそれぞれの花(新アララギ2023.6)
相川盈子:*水のみにて二十日を生きて九十二歳「いっぱいいっぱいありがとう」と逝く(新アララギ2023.6)
宮本通代:父の子と母の子とさらに社会の子祖母は語りぬ嫁入りの頃(新アララギ2023.6)
丸山幸子:*手術(オペ)室へ向かう背中を押すメール届きし歌誌の集Ⅲを告ぐ(新アララギ2023.6)
鈴木英一:長話始めし知人の連れし犬あごを地に付け待ちのポーズに(歌会2023.6)
東寿美枝:冬日射すメタセコイヤの並木道影と日向の模様踏みゆく(新アララギ2023.6)
今野礼子:*ケーキ屋の無かりし小さき町に住みテレビに人気のティラミス知りき(新アララギ2023.6)
桂 崇人:*手に取ったバスケットボールの感触が追憶の海へ吾を誘(いざな)う(歌会2023.6)
高木千春:*古い友の透きとおるような白い肌憂いを帯びてなお艶を増す(歌会2023.6)

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